25 / 112
第三章 Love matures
第八話 恋が成熟する
しおりを挟む
あの会議室事件の後、村崎伝いに「悪かったな。」と赤澤の分まで謝罪を貰った。当の本人は「まだ付き合ってないならどう接していいか分かんねえ。」と急に心配してきて、アルバートと春人を交互に見るだけだった。アルバートはそんな赤澤を見て「やはり君は考えが目に出るね。」と言い、春人は本当は優しい人なのだなと知った。でないと同期の為に社員にあれほどまでの剣幕で突っ掛らないだろう。もうわだかまりも無くなり、あとは二人の恋がどうなるのかを待つばかりとなった。
そして更に寒波が厳しくなったある休日———今日はクリスマスだ。
春人は外出用の必需品と、昨日からテーブルに用意しておいた小さな紙袋を大切に持って家を出た。電車の中では両手で持ち、片手で持たなければならない時は紐が切れたら大変だと紙袋を鷲掴みしていた。勿論皺が付かない程度に。
アルバートの最寄り駅につき、彼の姿なない事を確認して一安心する。
最初「迎えに行く。」と言われたが、プレゼントを持っているのに一緒に居るなんて緊張が半端ないと丁重にお断りしたのだ。既に松田のお陰でプレゼントの件は知られている為、アルバートも苦笑いをしながら今回の迎えは断念してくれた。
道中の記憶はない。気が付けばいつの間にかアルバートの部屋の前に居て、何度も深呼吸をしてからインターフォンを強く押した。
直ぐに開いた扉から現れた端正な顔も今日はどこか緊張していて、「おじゃまします。」という声が裏返った。そして挨拶と共に吸った空気はとても美味しかった。それは澄んでいるという意味ではなく、食欲をそそるという意味で。鼻孔を擽る香ばしい匂いに、少しだけ緊張がほぐれ、家主の背中についていき久しぶりのダイニングへ足を踏み入れる。
前回、春人を唸らせた朝食が並んでいたテーブルにはチキンにサンドイッチなどクリスマスを華やかにする料理が並んでいて、ボトルのワインまであった。
直ぐに告白の返事を催促されると思っていたが、アルバートは春人に椅子に座るよう促した。「冷めてしまう前にどうぞ。」と言われ、春人はプレゼントを足元に置いた。そのまま何も触れられず、普通に食事が始まり、アルバートの手作りに舌鼓をうつ。だが、満腹になってくるとこの後の事を想像しどうしても喉の通りが悪くなってくる。
ちらりとアルバートを確認すると、香りを楽しみながらワイングラスを傾けていた。そして一口含み、ゆっくりとグラスを置く。その微かな音が、春人には大きく聞こえ、まるで合図の様に鼓膜に響いた。
「どうかしたのかい?」
手が止まってしまった春人にアルバートが声をかける。何か話そうと息を吸った春人の肺が重たくなる。
「あの……」
と、声を絞り出したが続きが出で来ず「これ美味しいね!何のお肉?」と話を濁した。丁寧にアルバートが食材の説明をしてくれたが、頭に入って来ず、話が終わっても俯いたままだった。
そこへ椅子を引く音が響く。
「?!」
顔を上げるとアルバートが席を立ちキッチンへ行くところだった。ホッと一息ついたのも柄の間、柔らかい匂いがし戻ってきたアルバートの手には真っ赤なバラの花束が抱えられていた。
「これを君に。」
ガサリと、春人の腕に届けられた花束が更に香りを咲かす。花束を初めて貰った春人は放心状態だが、ふわりと香るバラにその緊張も解けた。「ありがとう。こんなの初めて。」とキラキラ瞳を輝かせながら匂いを堪能していると、今度は首元が温かくなった。
「これって。」
視線を落とすと、そこには黒のマフラーが巻かれていた。
「私から君へクリスマスプレゼント。受け取って欲しい。春人の綺麗な瞳を想像しながら選んだ。とても似合っているよ。」
「ありがとう!凄く嬉しい!うわあ、温かい。」
高級そうな肌触りに鼻先までマフラーに埋まる。唇をスリスリと擦りつけ顔と首で贈り物を楽しむ春人の目は細くなり、口元は見えずとも微笑んでいることが伝わる。包み込まれる温もりにしばらく浸り、マフラーと同じ黒い瞳をゆっくり上向きにする。
嬉しそうな表情で春人を見ているアルバートと視線がぶつかり、マフラーの中で小さく深呼吸をした。
バラの花束をテーブルに置き、マフラーを大切に畳む。それを椅子に置き、更にその下へ腕を伸ばし、あの紙袋を手に取る。紙袋の隙間から覗く小さな箱に願いを込めてアルバートに渡した。
「僕も……プレゼント。」
再びマフラーを巻いて顔を埋めたくなるほどの恥ずかしさを堪えながら受け取るアルバートの様子を伺う。
「開けても?」
「うん。」
紙袋から出できたリボン付きの箱。クリスマスカラーのリボンを解き、アルバートは箱を開け、嬉しさで目を瞑ってしまう。そして喜びに日本語を忘れてしまい、感嘆の英語が漏れる。
「どうかな?」
と、恐る恐る春人が尋ねると、アルバートは額同士をくっつけた。
「ああ、春人。素敵な贈り物だ。この気持ちをどう表現すればいいのか分からない。」
その言葉に春人も言葉に表せない満足感が込み上げ額をコツンと当て返した。
そして視線を下へ下ろすと既に腕時計は送り主の腕でその時を刻み始めていた。
カチカチと音がしてきそうな秒針を見つめ、春人は額を離す。そしてまだ喜びの色が消えないアルバートに自分の意志を伝える覚悟をした。
「一応意味を込めて買ったんだ。」
両手でアルバートの腕で動き出した時計を包み込む。そしてガラスの部分を撫でた。
「僕もアルバートと同じ時間を刻みたいなって。」
意味が伝わっているかは分からないが、アルバートは黙って聞いてくれている。
高鳴る心臓が腕から伝わってしまいそうなほど静かな空間で、春人は息を吸う。ゆっくりとその音が耳に伝わり、心臓と重なる。その恋の騒音の中で最後の言葉を捕まえ、顔を上げた春人はあの日の返事を伝える。
「勿論……恋人として。」
アルバートの瞳が揺れ、薄く開いた唇から何かが零れおちる。それが溜息なのか、言葉なのかは聞き取れない。まだ煩い心臓ごと包み込む様にアルバートは春人を抱きしめた。
その時、距離が縮まり、その口から零されている何かが鼓膜を震わす。
——ありがとう。
23年生きて、こんなに幸せに溢れた心地よい「ありがとう」は春人にとって初めてだった。
41年生きて、こんなにも心揺さぶられた日々は初めてだった。そしてそれら全てに感謝を込めてアルバートは「ありがとう。」と伝えた。
意味も捉え方も違えど、その一つの言葉は恋の成熟をありありと響かせてくれた。
そして全てを終え、ようやく緊張がほぐれた春人の笑顔はアルバートがようやく待ち望んだ満開の笑顔だった。
勿論、その先にあるのは彼の上司ではなく……
「大好きだよ、アルバート!」
その人だった。
そして更に寒波が厳しくなったある休日———今日はクリスマスだ。
春人は外出用の必需品と、昨日からテーブルに用意しておいた小さな紙袋を大切に持って家を出た。電車の中では両手で持ち、片手で持たなければならない時は紐が切れたら大変だと紙袋を鷲掴みしていた。勿論皺が付かない程度に。
アルバートの最寄り駅につき、彼の姿なない事を確認して一安心する。
最初「迎えに行く。」と言われたが、プレゼントを持っているのに一緒に居るなんて緊張が半端ないと丁重にお断りしたのだ。既に松田のお陰でプレゼントの件は知られている為、アルバートも苦笑いをしながら今回の迎えは断念してくれた。
道中の記憶はない。気が付けばいつの間にかアルバートの部屋の前に居て、何度も深呼吸をしてからインターフォンを強く押した。
直ぐに開いた扉から現れた端正な顔も今日はどこか緊張していて、「おじゃまします。」という声が裏返った。そして挨拶と共に吸った空気はとても美味しかった。それは澄んでいるという意味ではなく、食欲をそそるという意味で。鼻孔を擽る香ばしい匂いに、少しだけ緊張がほぐれ、家主の背中についていき久しぶりのダイニングへ足を踏み入れる。
前回、春人を唸らせた朝食が並んでいたテーブルにはチキンにサンドイッチなどクリスマスを華やかにする料理が並んでいて、ボトルのワインまであった。
直ぐに告白の返事を催促されると思っていたが、アルバートは春人に椅子に座るよう促した。「冷めてしまう前にどうぞ。」と言われ、春人はプレゼントを足元に置いた。そのまま何も触れられず、普通に食事が始まり、アルバートの手作りに舌鼓をうつ。だが、満腹になってくるとこの後の事を想像しどうしても喉の通りが悪くなってくる。
ちらりとアルバートを確認すると、香りを楽しみながらワイングラスを傾けていた。そして一口含み、ゆっくりとグラスを置く。その微かな音が、春人には大きく聞こえ、まるで合図の様に鼓膜に響いた。
「どうかしたのかい?」
手が止まってしまった春人にアルバートが声をかける。何か話そうと息を吸った春人の肺が重たくなる。
「あの……」
と、声を絞り出したが続きが出で来ず「これ美味しいね!何のお肉?」と話を濁した。丁寧にアルバートが食材の説明をしてくれたが、頭に入って来ず、話が終わっても俯いたままだった。
そこへ椅子を引く音が響く。
「?!」
顔を上げるとアルバートが席を立ちキッチンへ行くところだった。ホッと一息ついたのも柄の間、柔らかい匂いがし戻ってきたアルバートの手には真っ赤なバラの花束が抱えられていた。
「これを君に。」
ガサリと、春人の腕に届けられた花束が更に香りを咲かす。花束を初めて貰った春人は放心状態だが、ふわりと香るバラにその緊張も解けた。「ありがとう。こんなの初めて。」とキラキラ瞳を輝かせながら匂いを堪能していると、今度は首元が温かくなった。
「これって。」
視線を落とすと、そこには黒のマフラーが巻かれていた。
「私から君へクリスマスプレゼント。受け取って欲しい。春人の綺麗な瞳を想像しながら選んだ。とても似合っているよ。」
「ありがとう!凄く嬉しい!うわあ、温かい。」
高級そうな肌触りに鼻先までマフラーに埋まる。唇をスリスリと擦りつけ顔と首で贈り物を楽しむ春人の目は細くなり、口元は見えずとも微笑んでいることが伝わる。包み込まれる温もりにしばらく浸り、マフラーと同じ黒い瞳をゆっくり上向きにする。
嬉しそうな表情で春人を見ているアルバートと視線がぶつかり、マフラーの中で小さく深呼吸をした。
バラの花束をテーブルに置き、マフラーを大切に畳む。それを椅子に置き、更にその下へ腕を伸ばし、あの紙袋を手に取る。紙袋の隙間から覗く小さな箱に願いを込めてアルバートに渡した。
「僕も……プレゼント。」
再びマフラーを巻いて顔を埋めたくなるほどの恥ずかしさを堪えながら受け取るアルバートの様子を伺う。
「開けても?」
「うん。」
紙袋から出できたリボン付きの箱。クリスマスカラーのリボンを解き、アルバートは箱を開け、嬉しさで目を瞑ってしまう。そして喜びに日本語を忘れてしまい、感嘆の英語が漏れる。
「どうかな?」
と、恐る恐る春人が尋ねると、アルバートは額同士をくっつけた。
「ああ、春人。素敵な贈り物だ。この気持ちをどう表現すればいいのか分からない。」
その言葉に春人も言葉に表せない満足感が込み上げ額をコツンと当て返した。
そして視線を下へ下ろすと既に腕時計は送り主の腕でその時を刻み始めていた。
カチカチと音がしてきそうな秒針を見つめ、春人は額を離す。そしてまだ喜びの色が消えないアルバートに自分の意志を伝える覚悟をした。
「一応意味を込めて買ったんだ。」
両手でアルバートの腕で動き出した時計を包み込む。そしてガラスの部分を撫でた。
「僕もアルバートと同じ時間を刻みたいなって。」
意味が伝わっているかは分からないが、アルバートは黙って聞いてくれている。
高鳴る心臓が腕から伝わってしまいそうなほど静かな空間で、春人は息を吸う。ゆっくりとその音が耳に伝わり、心臓と重なる。その恋の騒音の中で最後の言葉を捕まえ、顔を上げた春人はあの日の返事を伝える。
「勿論……恋人として。」
アルバートの瞳が揺れ、薄く開いた唇から何かが零れおちる。それが溜息なのか、言葉なのかは聞き取れない。まだ煩い心臓ごと包み込む様にアルバートは春人を抱きしめた。
その時、距離が縮まり、その口から零されている何かが鼓膜を震わす。
——ありがとう。
23年生きて、こんなに幸せに溢れた心地よい「ありがとう」は春人にとって初めてだった。
41年生きて、こんなにも心揺さぶられた日々は初めてだった。そしてそれら全てに感謝を込めてアルバートは「ありがとう。」と伝えた。
意味も捉え方も違えど、その一つの言葉は恋の成熟をありありと響かせてくれた。
そして全てを終え、ようやく緊張がほぐれた春人の笑顔はアルバートがようやく待ち望んだ満開の笑顔だった。
勿論、その先にあるのは彼の上司ではなく……
「大好きだよ、アルバート!」
その人だった。
0
お気に入りに追加
204
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる