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第三章 Love matures
第六話 部下になった男
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それからしばらくして事前指導を終えて戻ってきた赤澤と研修生を待っていたのは女性社員がピリピリとしたインテリア事業部だった。
ジョシュア・ヴェネットがいち早く気が付き松田に近づく。
「何かあったの?」
「ん?あれか……月嶋が原因。」
「可愛い彼か。どうして?」
横にいたアルバートとダグラス、そして赤澤も松田の声に耳を傾ける。
「あいつが誰かにクリスマスプレゼントをやるらしい。」
赤澤の眉間に皺が寄り、アルバートは手で口元を覆った。
「なんだ。あの子、彼女がいたのか。」
「いやいない。」
「?」
「だからピリピリしてんだよ。誰にやるのかみんな気になってる。でもあいつ口を割らないんだ。だから、社内の誰かじゃないかって。」
ヴェネットが楽しそうに口笛を吹く。
「モテるね。で?要はお気に入りの女子までが殺気立っているからご機嫌斜めってところかい?」
「うるせえ。」
赤澤が二人の間に割って入る。
「お喋りはそこまでだ。こっち戻ったんだから各担当の所に行け。松田も落ち込んでんじゃねえぞ。デマかもしれねえだろ。誰情報だ。」
と、さりげなく赤澤が情報収集する。
「誰っていうか、俺です。」
全員がずっこけそうになった。
春人がクリスマスプレゼントの質問をして彼女が出来たと勘違いした松田が、ここ数日根掘り葉掘り聞いたのが事の発端だった。それを耳にした女子社員から瞬く間に広まり、「彼女はいない!」という春人を先に落とそうとする女子たちは急にお洒落に磨きがかかった。
しかし追及をどうにか逃れる春人に「相手は社内の人間か?」と聞く松田の言葉に一斉に隣近所の女性社員の牽制が始まった。
「———てなわけ。」
乾いたように笑う松田に皆呆れていると、当人が戻ってきた。
「あっ。出張お疲れ様です!」
「よお!モテ男君!」
と、ヴェネットが春人に絡み、訳が分からない春人は首を傾げた。
「あつーいクリスマスを誰と過ごすんだい?」
「?!」
春人の顔が茹でダコになる。オフィスの温度が二度くらい上がったかもしれない。
「何でそれを知っているんですか?!べ、別に熱いクリスマスだなんて‼」
「初心だなあ。」
そしてヴェネットが耳元に唇を寄せる。
「初心な君に色々教えて……Ouch!」
ヴェネットの耳をオリバー・ダグラスが引っ張った。
「会社だ。」
「怖い顔すんなよ!心が狭いなあ。」
松田とヴェネットが似ている様に、どことなく赤澤とダグラスも似ている。そして傍から見れば共通点がないアルバートと春人だったが、今は見つめ合っている。
「あ、あの……。」
「ああ、すまない。お困りかなと思って。」
ダグラスがヴェネットの耳を掴んだと同時に、アルバートは春人の腕を掴んで引き離そうとしていた。
「ありがとう。」
クリスマスに浮かれている自分を悟られまいと俯く春人、そしてアルバートは嬉しさと少しの嫉妬を募らせながら久しぶりに指導員と研修生に戻った。
◇ ◇ ◇
———ガチャンッ
「……」
村崎は持っていた鋏を落としてしまった。デスクに小さな傷が入ったのもお構いなく、オフィスの奥で繰り広げられている和気藹々とした研修生と指導員のやり取りに釘付けになっていた。
そして天に願うかのように両手を合わせ頭を垂れた。傍から見れば悩み事か、体調不良に見えたかもしれないが、当人の脳内では鐘がなっていた。
(よかった‼風俗嬢じゃなかった‼)
歓喜と安堵の声を心で響かせながらちらりと盗み見る。
村崎より背が高く、腕も太く、バラの似合う村崎の同年代の人間が今まさに春人の目の前にいた。
(アルバートか。)
これなら春人が村崎や田中、その他諸々の男性社員をチェックしていたのにも納得がいく。相手は男だったのだ。
部下の新しい恋愛を心から祝福したい村崎は、今日春人に渡すはずだった女性向けの雑誌を鞄に仕舞った。そして本当は定かではないが相手が分かったとなれば助言がしやすい。母性に似た物を内に秘めた村崎は、綻ぶ顔を抑えきれない。そしてそれとは逆に青筋を立てた赤澤がそれを見下ろしていた。
「お疲れ、赤澤。」
「ちょっとお時間良いですかね、村崎部長。」
振ってくる刺々しい言葉に、目を丸くした村崎。
「良いですかね。」と言いつつ強制力を持ったその迫力に村崎は問答無用でミーティング室に連れ込まれた。
「もしかして福岡空港支社で何かあったのか?」
「ああん?あったも何も自分の胸に聞いてみろ!」
外に漏れない程度の怒声が飛ぶ。
「え?」
「月嶋に近づきやがったな?あいつお前にクリスマスプレゼント渡す気だろ?」
「それは違う!」
「何が違うんだよ!相手は社内の人間かもって噂まで立ってる。お前以外に誰が該当するんだ!」
村崎も一度冷静になる。確かに自分が当てはまらない事もない。だが、しばらく片想いの熱視線に晒されてきたからこそ分かる。
春人はもう村崎に恋をしていない。
だが、まだ相手が不確定な以上、赤澤に名前を告げたところで信じないだろう。だから村崎は口を閉ざした。
「何もしてないだろうな?」
「してない。」
今はいたしかなく嘘をつくことにした。まだ、村崎に不審な目を向ける赤澤だが悪態をつきながらもこの話は終わりになった。
「ったく。……仕事の話していいか?」
「お前の切り替えの早さは凄いな。」
「仕事人なんだよ。とりあえず、年内までだ、俺と研修生三人がここにいるのは。あとは来年の八月まで福岡空港支社で勤務になる。」
村崎がハッとなる。
「八月まで……その後は?」
「もちろん各国に帰国する。研修期間は八月までだ。」
先程まで幸せいっぱいだった村崎の胸がざわつく。
そして部下の恋を喜びたいが、これが本当なら、来年の八月は雨の多い夏になる気がした。
しかし約束は約束で、赤澤の目を掻い潜って春人を会議室に呼び出そうとしたが、疑い深い同期の監視は厳しかった。
結局、春人のデスクに「これなんてどうだ?」とプリントアウトした腕時計の画像をまるで書類の様にファイリングして置いた。
翌日にはそのファイルはなくなっていて、代わりに春人からのお礼を告げられた。アルバートがいるせいでコソコソお礼を言う春人だったが、村崎も赤澤の監視がある為助かった。
ジョシュア・ヴェネットがいち早く気が付き松田に近づく。
「何かあったの?」
「ん?あれか……月嶋が原因。」
「可愛い彼か。どうして?」
横にいたアルバートとダグラス、そして赤澤も松田の声に耳を傾ける。
「あいつが誰かにクリスマスプレゼントをやるらしい。」
赤澤の眉間に皺が寄り、アルバートは手で口元を覆った。
「なんだ。あの子、彼女がいたのか。」
「いやいない。」
「?」
「だからピリピリしてんだよ。誰にやるのかみんな気になってる。でもあいつ口を割らないんだ。だから、社内の誰かじゃないかって。」
ヴェネットが楽しそうに口笛を吹く。
「モテるね。で?要はお気に入りの女子までが殺気立っているからご機嫌斜めってところかい?」
「うるせえ。」
赤澤が二人の間に割って入る。
「お喋りはそこまでだ。こっち戻ったんだから各担当の所に行け。松田も落ち込んでんじゃねえぞ。デマかもしれねえだろ。誰情報だ。」
と、さりげなく赤澤が情報収集する。
「誰っていうか、俺です。」
全員がずっこけそうになった。
春人がクリスマスプレゼントの質問をして彼女が出来たと勘違いした松田が、ここ数日根掘り葉掘り聞いたのが事の発端だった。それを耳にした女子社員から瞬く間に広まり、「彼女はいない!」という春人を先に落とそうとする女子たちは急にお洒落に磨きがかかった。
しかし追及をどうにか逃れる春人に「相手は社内の人間か?」と聞く松田の言葉に一斉に隣近所の女性社員の牽制が始まった。
「———てなわけ。」
乾いたように笑う松田に皆呆れていると、当人が戻ってきた。
「あっ。出張お疲れ様です!」
「よお!モテ男君!」
と、ヴェネットが春人に絡み、訳が分からない春人は首を傾げた。
「あつーいクリスマスを誰と過ごすんだい?」
「?!」
春人の顔が茹でダコになる。オフィスの温度が二度くらい上がったかもしれない。
「何でそれを知っているんですか?!べ、別に熱いクリスマスだなんて‼」
「初心だなあ。」
そしてヴェネットが耳元に唇を寄せる。
「初心な君に色々教えて……Ouch!」
ヴェネットの耳をオリバー・ダグラスが引っ張った。
「会社だ。」
「怖い顔すんなよ!心が狭いなあ。」
松田とヴェネットが似ている様に、どことなく赤澤とダグラスも似ている。そして傍から見れば共通点がないアルバートと春人だったが、今は見つめ合っている。
「あ、あの……。」
「ああ、すまない。お困りかなと思って。」
ダグラスがヴェネットの耳を掴んだと同時に、アルバートは春人の腕を掴んで引き離そうとしていた。
「ありがとう。」
クリスマスに浮かれている自分を悟られまいと俯く春人、そしてアルバートは嬉しさと少しの嫉妬を募らせながら久しぶりに指導員と研修生に戻った。
◇ ◇ ◇
———ガチャンッ
「……」
村崎は持っていた鋏を落としてしまった。デスクに小さな傷が入ったのもお構いなく、オフィスの奥で繰り広げられている和気藹々とした研修生と指導員のやり取りに釘付けになっていた。
そして天に願うかのように両手を合わせ頭を垂れた。傍から見れば悩み事か、体調不良に見えたかもしれないが、当人の脳内では鐘がなっていた。
(よかった‼風俗嬢じゃなかった‼)
歓喜と安堵の声を心で響かせながらちらりと盗み見る。
村崎より背が高く、腕も太く、バラの似合う村崎の同年代の人間が今まさに春人の目の前にいた。
(アルバートか。)
これなら春人が村崎や田中、その他諸々の男性社員をチェックしていたのにも納得がいく。相手は男だったのだ。
部下の新しい恋愛を心から祝福したい村崎は、今日春人に渡すはずだった女性向けの雑誌を鞄に仕舞った。そして本当は定かではないが相手が分かったとなれば助言がしやすい。母性に似た物を内に秘めた村崎は、綻ぶ顔を抑えきれない。そしてそれとは逆に青筋を立てた赤澤がそれを見下ろしていた。
「お疲れ、赤澤。」
「ちょっとお時間良いですかね、村崎部長。」
振ってくる刺々しい言葉に、目を丸くした村崎。
「良いですかね。」と言いつつ強制力を持ったその迫力に村崎は問答無用でミーティング室に連れ込まれた。
「もしかして福岡空港支社で何かあったのか?」
「ああん?あったも何も自分の胸に聞いてみろ!」
外に漏れない程度の怒声が飛ぶ。
「え?」
「月嶋に近づきやがったな?あいつお前にクリスマスプレゼント渡す気だろ?」
「それは違う!」
「何が違うんだよ!相手は社内の人間かもって噂まで立ってる。お前以外に誰が該当するんだ!」
村崎も一度冷静になる。確かに自分が当てはまらない事もない。だが、しばらく片想いの熱視線に晒されてきたからこそ分かる。
春人はもう村崎に恋をしていない。
だが、まだ相手が不確定な以上、赤澤に名前を告げたところで信じないだろう。だから村崎は口を閉ざした。
「何もしてないだろうな?」
「してない。」
今はいたしかなく嘘をつくことにした。まだ、村崎に不審な目を向ける赤澤だが悪態をつきながらもこの話は終わりになった。
「ったく。……仕事の話していいか?」
「お前の切り替えの早さは凄いな。」
「仕事人なんだよ。とりあえず、年内までだ、俺と研修生三人がここにいるのは。あとは来年の八月まで福岡空港支社で勤務になる。」
村崎がハッとなる。
「八月まで……その後は?」
「もちろん各国に帰国する。研修期間は八月までだ。」
先程まで幸せいっぱいだった村崎の胸がざわつく。
そして部下の恋を喜びたいが、これが本当なら、来年の八月は雨の多い夏になる気がした。
しかし約束は約束で、赤澤の目を掻い潜って春人を会議室に呼び出そうとしたが、疑い深い同期の監視は厳しかった。
結局、春人のデスクに「これなんてどうだ?」とプリントアウトした腕時計の画像をまるで書類の様にファイリングして置いた。
翌日にはそのファイルはなくなっていて、代わりに春人からのお礼を告げられた。アルバートがいるせいでコソコソお礼を言う春人だったが、村崎も赤澤の監視がある為助かった。
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