L

学生がLを過剰摂取する

　Lは完全栄養剤として知られている。
　だが過剰摂取すると、栄養バランスが崩れ、最悪の場合死に至る。

　Lはそのため、医療用医薬品として扱われている。それでも、中にはLを無許可で転売する者もいる。

　R・ホワイトは18歳の女子大生だ。彼女はインターネットで転売されたLを買い、大量摂取をした。
　彼女は「Lを飲んで痩せたかった」と言う。彼女は摂取後、意識の低下を感じ、すぐに救急搬送された。


　近年、Lに関する誤った情報が増えている。
　Lにはダイエットの効果がないにも関わらず、インターネットではそのような効果があるとして広まっているのだ。

　「飲めば飲むほど痩せるといった宣伝には要注意です」州警官の一人はこう述べる。

　「Lは1日1錠と、正しい用量が決められています。それよりも多く飲んでしまうと、副作用が出る可能性が非常に高くなります。
　もし体調不良を感じたら、すぐに医療機関を受診してください。できるだけ早く救急車を呼ぶことが大事です」

　
　学生の間では、Lを友人同士で讓渡する例が増えている。
　インターネットでの誤った情報を鵜呑みにし、Lを大量摂取しているようだ。
　この問題に対処するため、各大学ではLの使用について、このような注意喚起を行っている。

　「Lを讓渡するのは違法です。また、Lは完全栄養剤として近年注目されていますが、誤用すると重大な健康被害を受けかねません。Lの使用はごく慎重に行うか、あるいはできるだけ使用を避けてください」


　「若者は、Lの制度についてもっと議論を深めるべきだと思います」校内でLについて研究している法学部の学生は、こう言う。

　「Lについては、効果ばかりが注目され、実際の乱用については度外視されがちです。
　確かに、Lそのものには絶大な効果がありますが、Lを正しく使うための制度はまだ十分だとは言えません。

　まずは必要な制度を整えること。私はこれが大事だと思います。
　現時点では医療用医薬品として認められていることが唯一の規制ですが、他にも方法はあるはずです。

　Lは今後どうあるべきか。まずはそれについて話し合うことが、私たち学生にとっては大切なのではないでしょうか」