42 / 69
【Ⅰ】夢と現の星間郵便 第3章:狂った時間と狂わせる科学
42 夜の病院①
しおりを挟む
私と夢羽は、見つけた公園のベンチで休憩がてら、軽食を取っていた。
警戒もしていたが、取っている間に骸骨顔は1度も現れなかった。
「骸骨顔来なくなったね」
「うん、タツロー追いかけていたりして……あ! あの建物も電気点いてるよ」
夢羽が指した先には、病院があった。
「いかにもホラー映画に出てきそうな感じだね……」
「うん、雰囲気あるね!」
なぜか夢羽はわくわくしている。
軽食を取り終えた私達は、行く当てがないのでその病院に向かった。
そして正面玄関に着き、中へと入った。
夜という設定なのか、受付には警備員らしき人が1人いた。
だが、その警備員は私達の事はお構いなしに、ずっと新聞を読んでいる。
「あのー……ここに、この宛名の方いますか?」
私は手紙をその警備員に見せる。
「……」
しかし、こちらを見てくれない。
というよりか、気づいていない。
「この反応の無さ、夢の設定に準じていないからかな?」
夢羽がカウンターに身体半分乗り上げて、新聞の前で手を振ったが全然気づいていない。
「なんか面白ーい!」
「遊んでないで探しに行くよ」
「はーい……あ、待って。この広さ、2人で探索するのはきついから、応援出すよー」
そう言い、その場にあったパイプイスを4脚ほどかき集め始めた。
「え? 何? 誰に応援もらうの?」
「さっきたくさん食べたから、できそうなんだよね……」
夢羽がそう言い、パイプイスに触れる。
すると、
「うわ!? 何こいつ!」
「できた! ロボ太、ロボ子、ロボ郎、ロボ美」
「名前あるんだ……ゲンじゃないよね?」
パイプイスの形が変わり、足はタイヤの金属むき出しのロボットが4体出来上がった。
「違うわよ。それじゃ、気をつけてねー!」
そして夢羽はロボット達を見送った。
「夢羽最近色々と作ってるけど、どういうこと?」
「ここまであからさまに作ってたら気になるよね……」
夢羽は何かを警戒している。
輪廻の世界の状況を見ているのだろうか?
「今なら大丈夫そうね。でも手短にね」
「うん……」
私は夢羽の言葉を待つ。
「それはね、物を作るのが得意だからよ。風羽も器用でしょ?」
「……それだけ?」
「うん、それだけ」
「いやいやいや! 作るのが得意ってレベルじゃないでしょ! 何か粘土みたいなの捏ねたら手榴弾ができるわけないじゃん!」
「詳細はまた今度ね。また戻ってきたよ……」
何も無い所をキョロキョロと見ている。
「おっけー……とりあえずそれで納得しておくー」
「すごく棒読みね」
夢羽はくすくすと笑う。
「楽しみは取っておくよ。それよりこの病院、いるんじゃない?」
「おばけ?」
「いやいや! というか、おばけは私達よ」
「あたしはまだ生きてるわよ」
「あ、そうだった。じゃなくて! 要救助者がいそうってこと」
銃をホルスターから抜き、つくちゃんに銃の弾の種類を電撃弾に変えてもらった。
「あら? どうして?」
「ほら……」
床を指す。
そこには、何かを引きずった跡があった。
「これってあの骸骨顔がやったのかな?」
「それしか考えられないね」
カバンのサイドポケットに入れておいたペンライトを左手で逆手に握る。
そして、右手で銃を握った。
「さて、夜の病院は怖いけど、行こうか」
「おっけー」
私と夢羽は、引きずった跡が続く1階の奥へと進んだ。
---
引きずった跡を追いながら、私達は1階フロア奥の診察室などを捜索していた。
さっきの反省で、1人きりにならないことを最優先とし、お互いの死角をカバーするように捜索をしている。
私は恐る恐る周囲を警戒している。
「あの骸骨顔、突然出てきたりしないよね……?」
「夜だし、ここの床って足音響くし、浮いていない限り大丈夫でしょ」
「浮いている可能性もあるのか……」
はははと苦笑する。
「それにしても、主も救助者もいないわね……。何かしらのイベントが発生している所の近くにいるはずなんだけど」
「イベントなんて起きてたっけ?」
「さっきの警備員さん、こっちに気づいてなかったでしょ? あれ、たぶん夢のイベントシーンの1つかもよ」
「なるほど……ん? また視線を感じるよ……。今度は背中だけじゃないね。ぐるぐる見られているような」
私は見られている方向を指しながら、自分もぐるぐると回る。
「あ、消えた」
「何なのかしらね?」
「さあ?」
そんな雑談をしながら1つの診察室を調べ終えた。
机の下やベッドの下に隠れてないかも調べているため、少し時間がかかっている。
いくつか調べ終わったが、まだまだ奥があるので時間がかかりそうだ。
「夢羽。ロボ達はどう?」
「うん、特に異常ないみたいね」
「何か異常があった方がいいんだけどね……要救助者を見つけたとか」
「まあねー」
その後、更に診察室や処置室を捜索したが、主も要救助者も見つけることができなかった。
救急処置室は明かりが灯っており、たくさんの医師や看護師が慌ただしく動き回っている様子が見えた。
「あっちにはいなさそうね」
「そうだね」
そう言い、まだ行っていない方向へ行こうとした。
すると、さっき捜索した方向で、ガシャーンという何かが倒れた音が響いた。
それと同時に、あの見られている感覚が感じられる。
「うわ! なに? ……あの辺りってさっき……」
「うん、探した所だよ」
「うーん……どうしよ……あ! あの下に隠れよう」
私は夢羽の提案に頷き、ペンライトを消した。
その瞬間、なぜか見られている感覚が消えた。
私と夢羽は、さっき見られた所から少し離れたベッドの下に身を隠した。
しーんと静まり返った部屋から、少し足音が聞こえる。
そして、その足音が速いペースでこちら側に近づいてきたが、どこかで足音が止まった。
もしかして、さっき私達がいた場所かな?
私と夢羽は、呼吸が聞こえないように袖で口と鼻を覆う。
目がどんどん暗闇に慣れてきた。
凝らして見ると、骸骨顔が履いていた同じ革靴が、さっきとは違いゆっくりとこちらに近づいてきた。
そして、
革靴特有のカツンという音を響かせ、私達のベッドの前で立ち止まった。
気づいてませんように! 気づいてませんように!
私は恐怖のあまり震える。
ブンッという風を切る音と共に、大きな鎌の先端がチラリと見えた。
そして、
「「…………!!!」」
布が裂ける音と共に、私達の目の前に鎌の先端が床に突き刺さった。
やばいやばい! このままだとバレちゃう! どうしよう!
私と夢羽はガタガタ震えながら立ち去るのを待つ。
「そこのお前! そこで何をしている!」
すると、遠くから男の人の声が聞こえ、ライトでこの辺一帯が照らされた。
その瞬間、大きな鎌と骸骨顔の足が見えなくなり、叫び声の後に発砲音が数回、その後ドサッという音と共に、何かが落ちて割れる音が聞こえた。
その音と同時にライトの光も消えた。
「あいつ!」
「風羽、落ち着いて。これ、夢の内容だから、どの道あの男の人は骸骨顔にやられていたと思うよ」
「でも……」
「あの骸骨顔に夢の主がやられないように、私達が守らないと……ね?」
「……わかった」
小さな声で夢羽と話す。
私は渋々了承した。
話していると、骸骨顔がまたこっちに向かって走ってきている足音が聞こえる。
話し声に気づいたかと身構えていたが、私達が隠れているベッドの横を通り過ぎていった。
あれ? 気づいていない?
よーく耳を澄ませて聞くと、私達が向かう予定だった所からキュルキュルというタイヤの摩擦音が聞こえてきた。
おそらく夢羽が作ったロボットの音だろう。
「夢羽!」
「うん、骸骨顔がロボ子と接触したわ」
その返事の後、鉄と鉄が接触する音が響き渡った。
鎌とロボットの身体が接触したのだろう。
「夢羽、今のうちに移動しよう。1階にはいなさそうだよ」
「そうだね。それじゃあ行きましょう」
ベッドの下から這い出て、男の人の遺体がありそうな廊下を避け、診察室の中から2階へと向かった。
警戒もしていたが、取っている間に骸骨顔は1度も現れなかった。
「骸骨顔来なくなったね」
「うん、タツロー追いかけていたりして……あ! あの建物も電気点いてるよ」
夢羽が指した先には、病院があった。
「いかにもホラー映画に出てきそうな感じだね……」
「うん、雰囲気あるね!」
なぜか夢羽はわくわくしている。
軽食を取り終えた私達は、行く当てがないのでその病院に向かった。
そして正面玄関に着き、中へと入った。
夜という設定なのか、受付には警備員らしき人が1人いた。
だが、その警備員は私達の事はお構いなしに、ずっと新聞を読んでいる。
「あのー……ここに、この宛名の方いますか?」
私は手紙をその警備員に見せる。
「……」
しかし、こちらを見てくれない。
というよりか、気づいていない。
「この反応の無さ、夢の設定に準じていないからかな?」
夢羽がカウンターに身体半分乗り上げて、新聞の前で手を振ったが全然気づいていない。
「なんか面白ーい!」
「遊んでないで探しに行くよ」
「はーい……あ、待って。この広さ、2人で探索するのはきついから、応援出すよー」
そう言い、その場にあったパイプイスを4脚ほどかき集め始めた。
「え? 何? 誰に応援もらうの?」
「さっきたくさん食べたから、できそうなんだよね……」
夢羽がそう言い、パイプイスに触れる。
すると、
「うわ!? 何こいつ!」
「できた! ロボ太、ロボ子、ロボ郎、ロボ美」
「名前あるんだ……ゲンじゃないよね?」
パイプイスの形が変わり、足はタイヤの金属むき出しのロボットが4体出来上がった。
「違うわよ。それじゃ、気をつけてねー!」
そして夢羽はロボット達を見送った。
「夢羽最近色々と作ってるけど、どういうこと?」
「ここまであからさまに作ってたら気になるよね……」
夢羽は何かを警戒している。
輪廻の世界の状況を見ているのだろうか?
「今なら大丈夫そうね。でも手短にね」
「うん……」
私は夢羽の言葉を待つ。
「それはね、物を作るのが得意だからよ。風羽も器用でしょ?」
「……それだけ?」
「うん、それだけ」
「いやいやいや! 作るのが得意ってレベルじゃないでしょ! 何か粘土みたいなの捏ねたら手榴弾ができるわけないじゃん!」
「詳細はまた今度ね。また戻ってきたよ……」
何も無い所をキョロキョロと見ている。
「おっけー……とりあえずそれで納得しておくー」
「すごく棒読みね」
夢羽はくすくすと笑う。
「楽しみは取っておくよ。それよりこの病院、いるんじゃない?」
「おばけ?」
「いやいや! というか、おばけは私達よ」
「あたしはまだ生きてるわよ」
「あ、そうだった。じゃなくて! 要救助者がいそうってこと」
銃をホルスターから抜き、つくちゃんに銃の弾の種類を電撃弾に変えてもらった。
「あら? どうして?」
「ほら……」
床を指す。
そこには、何かを引きずった跡があった。
「これってあの骸骨顔がやったのかな?」
「それしか考えられないね」
カバンのサイドポケットに入れておいたペンライトを左手で逆手に握る。
そして、右手で銃を握った。
「さて、夜の病院は怖いけど、行こうか」
「おっけー」
私と夢羽は、引きずった跡が続く1階の奥へと進んだ。
---
引きずった跡を追いながら、私達は1階フロア奥の診察室などを捜索していた。
さっきの反省で、1人きりにならないことを最優先とし、お互いの死角をカバーするように捜索をしている。
私は恐る恐る周囲を警戒している。
「あの骸骨顔、突然出てきたりしないよね……?」
「夜だし、ここの床って足音響くし、浮いていない限り大丈夫でしょ」
「浮いている可能性もあるのか……」
はははと苦笑する。
「それにしても、主も救助者もいないわね……。何かしらのイベントが発生している所の近くにいるはずなんだけど」
「イベントなんて起きてたっけ?」
「さっきの警備員さん、こっちに気づいてなかったでしょ? あれ、たぶん夢のイベントシーンの1つかもよ」
「なるほど……ん? また視線を感じるよ……。今度は背中だけじゃないね。ぐるぐる見られているような」
私は見られている方向を指しながら、自分もぐるぐると回る。
「あ、消えた」
「何なのかしらね?」
「さあ?」
そんな雑談をしながら1つの診察室を調べ終えた。
机の下やベッドの下に隠れてないかも調べているため、少し時間がかかっている。
いくつか調べ終わったが、まだまだ奥があるので時間がかかりそうだ。
「夢羽。ロボ達はどう?」
「うん、特に異常ないみたいね」
「何か異常があった方がいいんだけどね……要救助者を見つけたとか」
「まあねー」
その後、更に診察室や処置室を捜索したが、主も要救助者も見つけることができなかった。
救急処置室は明かりが灯っており、たくさんの医師や看護師が慌ただしく動き回っている様子が見えた。
「あっちにはいなさそうね」
「そうだね」
そう言い、まだ行っていない方向へ行こうとした。
すると、さっき捜索した方向で、ガシャーンという何かが倒れた音が響いた。
それと同時に、あの見られている感覚が感じられる。
「うわ! なに? ……あの辺りってさっき……」
「うん、探した所だよ」
「うーん……どうしよ……あ! あの下に隠れよう」
私は夢羽の提案に頷き、ペンライトを消した。
その瞬間、なぜか見られている感覚が消えた。
私と夢羽は、さっき見られた所から少し離れたベッドの下に身を隠した。
しーんと静まり返った部屋から、少し足音が聞こえる。
そして、その足音が速いペースでこちら側に近づいてきたが、どこかで足音が止まった。
もしかして、さっき私達がいた場所かな?
私と夢羽は、呼吸が聞こえないように袖で口と鼻を覆う。
目がどんどん暗闇に慣れてきた。
凝らして見ると、骸骨顔が履いていた同じ革靴が、さっきとは違いゆっくりとこちらに近づいてきた。
そして、
革靴特有のカツンという音を響かせ、私達のベッドの前で立ち止まった。
気づいてませんように! 気づいてませんように!
私は恐怖のあまり震える。
ブンッという風を切る音と共に、大きな鎌の先端がチラリと見えた。
そして、
「「…………!!!」」
布が裂ける音と共に、私達の目の前に鎌の先端が床に突き刺さった。
やばいやばい! このままだとバレちゃう! どうしよう!
私と夢羽はガタガタ震えながら立ち去るのを待つ。
「そこのお前! そこで何をしている!」
すると、遠くから男の人の声が聞こえ、ライトでこの辺一帯が照らされた。
その瞬間、大きな鎌と骸骨顔の足が見えなくなり、叫び声の後に発砲音が数回、その後ドサッという音と共に、何かが落ちて割れる音が聞こえた。
その音と同時にライトの光も消えた。
「あいつ!」
「風羽、落ち着いて。これ、夢の内容だから、どの道あの男の人は骸骨顔にやられていたと思うよ」
「でも……」
「あの骸骨顔に夢の主がやられないように、私達が守らないと……ね?」
「……わかった」
小さな声で夢羽と話す。
私は渋々了承した。
話していると、骸骨顔がまたこっちに向かって走ってきている足音が聞こえる。
話し声に気づいたかと身構えていたが、私達が隠れているベッドの横を通り過ぎていった。
あれ? 気づいていない?
よーく耳を澄ませて聞くと、私達が向かう予定だった所からキュルキュルというタイヤの摩擦音が聞こえてきた。
おそらく夢羽が作ったロボットの音だろう。
「夢羽!」
「うん、骸骨顔がロボ子と接触したわ」
その返事の後、鉄と鉄が接触する音が響き渡った。
鎌とロボットの身体が接触したのだろう。
「夢羽、今のうちに移動しよう。1階にはいなさそうだよ」
「そうだね。それじゃあ行きましょう」
ベッドの下から這い出て、男の人の遺体がありそうな廊下を避け、診察室の中から2階へと向かった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる