AZ雫over drive

sayure

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ヒットマン

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このMAD STYには、デンジャーな臭いがとても、香ばしい。

わかるかい、アンタ。

俺のスーツの懐には、マグナム27スイートシェイクが入っている。

どいつも、俺のこのマグナムで口の中、嫌というほど甘くしてやるぜ。





今回、君と組む事になるが、腕は良いんだろうな?

標的は、武器商人の中でも極めて警戒心の強い男だ。

一瞬の機会をものにできなければ、海に沈められるのは、俺達だという事は、わかるだろう?





デニムを履いてみたら、サイズが合わなかった様な事を言うな、チョコチップパーティー。

俺のマグナムの腕を見くびっているのなら、アンタの目は節穴だな。

糖尿MAXまで、持っていってやるぜ。

俺は、やると言ったら、やる男だぞ。





誰が、チョコチップパーティーだ。

俺はそんな名前じゃあ、ないぞ。

テディ・マッカートニーだ。相棒の名前くらい覚えておいてくれ。

標的は、コールドグレンジャーと呼ばれている。

中々頭の切れる男だが、女にだらしがない。そこを突かせてもらう。

レイデン州の外れにレビルズというバーがある。そこも奴の息のかかったバーだが、そこに女を手配する。自分の縄張りだと気を抜いているところを仕留めてやるのさ。



俺はどんな女も選り好みしねぇ。任せておきな。

今までにないくらい、絶頂の気分を味あわせてやる。

シェイク以上の甘さ、堪能あれ、とな!





君に女を手配する訳じゃないんだぞ。

勘違いするな。

奴の息のかかったバーで、君が女と親密になっても、奴の気を引く事はできない。

むしろ、俺が君を蜂の巣にしてやる。

そういう事じゃないんだよ、シェイク。




おいおい、テディ。

俺の名前を知らないのなら、しっかりと頭に叩き込んでおけ。

俺の名前は…

シェイクじゃねえ!

いいか、しっかりと発音しろ。



シェィンクゥウー、だ。

わかったか?

甘さの度合いが違うんだよ。





わかった、チンク。

取り敢えず、今回はよろしくな。





チンクじゃねぇ!

ピンクみてぇな呼び方してると、相棒とは言え、後悔する事になるぜ。



言ってみろ、俺の名を。





悪かった、ピンクシェイク。

そろそろ行くぞ!





『ヒットマン』…完
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