382 / 395
第二章 熱き炎よギルロに届け、切なる思い
その272
しおりを挟む
ベルダイザーは魔力を蓄えているから、ゼドケフラーだけじゃなく、他の種族でも狙っている人は多かったという事か?
それならあの時、俺より少し若そうな東角猫族3人の前に死んでいたゼドケフラーの幼獣は、ベルダイザーの奪い合いで東角猫族と揉めて死んだのか?
ゼドケフラーの幼獣は、体の限界がくるまでにベルダイザーを倒して、その肉を食べないといけないらしいから、命懸けで奪い合ったという事か?
それでも、あの東角猫族の中にゼドケフラーの幼獣と仲良くしている人が1人混ざっていたんだ。
俺に力を宿してくれた東角猫族。
止める事はできなかったんだろうか。
うう…。
頭の中で、たくさんの東角猫族の記憶が濁流みたいに流れてきやがる…!
成獣のゼドケフラーが、東角猫族を襲ってる姿も見える。
まだ幼い東角猫族のなのに…。
足を引きずりながらも、何とか逃げようとしている。
早く、逃げろっ!
それを後ろから容赦のない攻撃を加えようと、距離を詰めていく。
止めろっ!
ダメだ、逃げられない。2人の距離が詰まった。
殺される…!?
いや、その2人の間に槍を持った戦士が入って、ゼドケフラーの攻撃を防いだ!?
前に見た東角猫族の桜雅の三騎士、ヘルオークゥだ。
間に入った彼が、槍の多彩な攻めで一気にゼドケフラーを追い詰めていく!?
何かを叫んでいるな…。
星の崩壊が、何て言ってるんだ?
星の崩壊が…迫っている?
突発的な怒りにより、住人による獣神化した争いなどという話ではなく、意図して企てられた計画がどうとか…?
そんな事を話している。
確かパルンガは前に言っていたよな?
ゼドケフラーは大地を守るクリュケードバリアが張れるんだって。
俺が探しているギルロは、どのくらい前かわからないけど、星の崩壊を企んだ女神を倒したんだよな?
その時は崩壊しなかったんじゃないのか?
さらにその前の事か…。
その時に、東角猫族のクェタルドは宇宙の空間に放り出されて、一命を取り留めたけど、結局はその時の後遺症か何かで死んでしまったんだ。
そんなクェタルドのために、エズアは手を汚してまで、ハムカンデが褒美としてくれると約束していた何でも望みが叶う夢魔操を欲しがったけど、それは偽物と知って、反逆して、殺された。
2人は良い目にあわなかったという話だ。
確か、ティデの話だと、星の崩壊で桜雅の三騎士は死んだと言っていたはず。
それなら、ヘルオークゥもその時に死んだんだ。
星の崩壊を考えた奴が、倒された悪い女神以前にもいたのか。
この上なく、身勝手な考えだ。
そのおかげでたくさんの人が死んだ。
やっぱり、この世界は絶対に好きになれない。
星を壊せる様な奴らがいるってだけで、落ち着いて生活ができる訳がない。
ヘルオークゥが戦いながら星の崩壊について叫んでも、目の前のゼドケフラーは聞く耳を持たない。
無益な戦いを挑んできたのは、東角猫族の方だと言っている。
ゼドケフラーの拳から伸びる金属みたいでとても長い爪は、槍との戦いを全く苦に感じていないみたいだ。
成獣になったゼドケフラーは、幼獣と比べて戦闘能力が全く比にならないほど高い。一瞬の身のこなしや、力強い攻撃が物語っている。いつの間にか、ヘルオークゥの勢いを押し返してきている。
しかし、自分達が生まれ育った星の危機が迫っているのなら、その星を守る事以外で、優先させる事なんてあるのかよ。
星の崩壊が迫っているって何度も言っているのに…。
そんなんだから、この世界の奴らは終わってるんだよ。
自分のエゴを優先させたいんだろ?
そんな奴ばかりだから、こんな世界は滅びちまえばいいって、そう考える奴が出てくるんだよ。
お前らは、バカばっかりなんだ…。
ん?
こっちの方の記憶は、いつのものだ?
東角猫族と仲良しだったゼドケフラーの幼獣が、竹林の間を縫う様に駆け回っているな。
今まで記憶の中で見た姿よりも、さらに幼く見える。
後ろを気にしながら息を詰まらせて駆けているから、多分…。
何かから逃げているな。
俺に力を宿してくれた東角猫族は、それを見て、肩を揺らしながら大笑いしてるぞ。
もう追ってきていないぞ、だって。
ゼドケフラーの幼獣は膝に手をつきながら、肩で息をしている。
それを見て、お前は最弱だな、と言っている。中々、辛らつな意見も言うんだな。
東角猫族なんかに言われたくはない、ゼドケフラーの幼獣も指を差しながら言い返している。
自分は最強になるんだよ、だからベルダイザーも倒す事ができる、って。
この2人にはまだ心に距離がありそうに感じるけど、この記憶はもしかして、初めて2人が出会った頃のものなのか?
仲間があのベルダイザーにやられてるんだ、そうゼドケフラーの幼獣が言うと、じゃあ俺がそのベルダイザーを倒す姿を拝ませてやろうか?そう言っている。
白い目で見るゼドケフラーに、東角猫族は自慢げに親指を立てた。
そこで記憶が途絶えている。
結果はどうだったんだろうな。
まあ、多分、ムリだったんだろうな
でも、もしかして2人でそのベルダイザーと戦う事で絆ができたのかも知れない。
最初は、誰もが仲良しって訳じゃないだろうからな。
それならあの時、俺より少し若そうな東角猫族3人の前に死んでいたゼドケフラーの幼獣は、ベルダイザーの奪い合いで東角猫族と揉めて死んだのか?
ゼドケフラーの幼獣は、体の限界がくるまでにベルダイザーを倒して、その肉を食べないといけないらしいから、命懸けで奪い合ったという事か?
それでも、あの東角猫族の中にゼドケフラーの幼獣と仲良くしている人が1人混ざっていたんだ。
俺に力を宿してくれた東角猫族。
止める事はできなかったんだろうか。
うう…。
頭の中で、たくさんの東角猫族の記憶が濁流みたいに流れてきやがる…!
成獣のゼドケフラーが、東角猫族を襲ってる姿も見える。
まだ幼い東角猫族のなのに…。
足を引きずりながらも、何とか逃げようとしている。
早く、逃げろっ!
それを後ろから容赦のない攻撃を加えようと、距離を詰めていく。
止めろっ!
ダメだ、逃げられない。2人の距離が詰まった。
殺される…!?
いや、その2人の間に槍を持った戦士が入って、ゼドケフラーの攻撃を防いだ!?
前に見た東角猫族の桜雅の三騎士、ヘルオークゥだ。
間に入った彼が、槍の多彩な攻めで一気にゼドケフラーを追い詰めていく!?
何かを叫んでいるな…。
星の崩壊が、何て言ってるんだ?
星の崩壊が…迫っている?
突発的な怒りにより、住人による獣神化した争いなどという話ではなく、意図して企てられた計画がどうとか…?
そんな事を話している。
確かパルンガは前に言っていたよな?
ゼドケフラーは大地を守るクリュケードバリアが張れるんだって。
俺が探しているギルロは、どのくらい前かわからないけど、星の崩壊を企んだ女神を倒したんだよな?
その時は崩壊しなかったんじゃないのか?
さらにその前の事か…。
その時に、東角猫族のクェタルドは宇宙の空間に放り出されて、一命を取り留めたけど、結局はその時の後遺症か何かで死んでしまったんだ。
そんなクェタルドのために、エズアは手を汚してまで、ハムカンデが褒美としてくれると約束していた何でも望みが叶う夢魔操を欲しがったけど、それは偽物と知って、反逆して、殺された。
2人は良い目にあわなかったという話だ。
確か、ティデの話だと、星の崩壊で桜雅の三騎士は死んだと言っていたはず。
それなら、ヘルオークゥもその時に死んだんだ。
星の崩壊を考えた奴が、倒された悪い女神以前にもいたのか。
この上なく、身勝手な考えだ。
そのおかげでたくさんの人が死んだ。
やっぱり、この世界は絶対に好きになれない。
星を壊せる様な奴らがいるってだけで、落ち着いて生活ができる訳がない。
ヘルオークゥが戦いながら星の崩壊について叫んでも、目の前のゼドケフラーは聞く耳を持たない。
無益な戦いを挑んできたのは、東角猫族の方だと言っている。
ゼドケフラーの拳から伸びる金属みたいでとても長い爪は、槍との戦いを全く苦に感じていないみたいだ。
成獣になったゼドケフラーは、幼獣と比べて戦闘能力が全く比にならないほど高い。一瞬の身のこなしや、力強い攻撃が物語っている。いつの間にか、ヘルオークゥの勢いを押し返してきている。
しかし、自分達が生まれ育った星の危機が迫っているのなら、その星を守る事以外で、優先させる事なんてあるのかよ。
星の崩壊が迫っているって何度も言っているのに…。
そんなんだから、この世界の奴らは終わってるんだよ。
自分のエゴを優先させたいんだろ?
そんな奴ばかりだから、こんな世界は滅びちまえばいいって、そう考える奴が出てくるんだよ。
お前らは、バカばっかりなんだ…。
ん?
こっちの方の記憶は、いつのものだ?
東角猫族と仲良しだったゼドケフラーの幼獣が、竹林の間を縫う様に駆け回っているな。
今まで記憶の中で見た姿よりも、さらに幼く見える。
後ろを気にしながら息を詰まらせて駆けているから、多分…。
何かから逃げているな。
俺に力を宿してくれた東角猫族は、それを見て、肩を揺らしながら大笑いしてるぞ。
もう追ってきていないぞ、だって。
ゼドケフラーの幼獣は膝に手をつきながら、肩で息をしている。
それを見て、お前は最弱だな、と言っている。中々、辛らつな意見も言うんだな。
東角猫族なんかに言われたくはない、ゼドケフラーの幼獣も指を差しながら言い返している。
自分は最強になるんだよ、だからベルダイザーも倒す事ができる、って。
この2人にはまだ心に距離がありそうに感じるけど、この記憶はもしかして、初めて2人が出会った頃のものなのか?
仲間があのベルダイザーにやられてるんだ、そうゼドケフラーの幼獣が言うと、じゃあ俺がそのベルダイザーを倒す姿を拝ませてやろうか?そう言っている。
白い目で見るゼドケフラーに、東角猫族は自慢げに親指を立てた。
そこで記憶が途絶えている。
結果はどうだったんだろうな。
まあ、多分、ムリだったんだろうな
でも、もしかして2人でそのベルダイザーと戦う事で絆ができたのかも知れない。
最初は、誰もが仲良しって訳じゃないだろうからな。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
25
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる