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第二章 熱き炎よギルロに届け、切なる思い
その239裏の裏
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「ぐぅるる…!お前の仕業か?オーロフ族が神の空でやられたり、不審な死に方をすると思ったら…!」
「それもまた宿命もいうものさ。お前達の今の立ち位置は、元来の種族の性質からすれば、出来過ぎだとは思わないか?僕からではなくとも、必ず制裁はお前の身に訪れていただろう」
オーロフ族で魔闘石にかなりの魔力を蓄えているのは、ハムカンデを除いて、目の前にいるランバラーのみ。
ハムカンデの牙城は、崩れたも同然だ。
お前の思い通りに事は運ばない。
「俺の力はすでにお前の力を凌駕しているというのに、バカな奴だ。薄汚い古球磨族の雑魚なんぞにこの街の番人を任せているから、こんな事になる。オーロフ族は今や、お前達など何も期待していない。何処かで野垂れ死にすれば幸いとしか思われていないんだ。丁度いい、今日ここで、死ぬといい」
「お前達オーロフ族と手を組んだのも、冬枯れの牙との戦いに遅れを取った事によるその場凌ぎに過ぎなかった。オーロフ族の交渉材料であった魔闘石は僕らに十分な役割を果たしてくれたよ。だが、そろそろ頃合いだろう。この地まで冬枯れの牙は追って来る事はあるまいさ。僕らもお前達をうまく利用したつもりだったけど、お前達の長、ハムカンデは僕達に対して到底見過ごせない行為をしてきた…」
「ガハハハッ!!この家の屋根には神の制裁を逃れる魔法が施されている。俺の膨大な魔力による攻撃を防ぎ切ると、本当に思っているのか!?」
体の各部位に脂肪を不必要に備えた激太りの醜い悪漢が、何を言うか。魔力は溜め込んでいても、それを十分に発揮する体作りを怠った己の未熟さを身をもって知るがいい。
パァンッ!!
「この激しく手を叩く行為が何を意味するのか、無能な古球磨族にわかるかな?」
ランバラーが手を叩いた瞬間、手と手の隙間に青光る結晶が見えた。
何か小細工をして見せようと言うのか?
「さあ、命乞いをする気はないか?この家に奴隷として住まわせた東角猫族を苛立ちのあまり、殺してしまったのだ。代わりにお前が街の外から魔力を探し、俺へ献上するのだ」
「笑止。この街にあるその習慣もやがて途絶える。覚悟を」
ダンッ!
「ハムカンデに目をかけてもらっていたメカリエ!お前も中々悪どい男だな?引導を渡してやるから覚悟しろよ!?」
「さあ、戦いの前に、もう一回、大きく手を叩くぞ。これはお前が俺に挑む言わば称賛だ。その後、俺達の勝負が始まるんだ」
「さあ…!」
バッ!
「手を叩くぞ!」
ビュンッ。
バキィンッ!
「!?」
シャキッ!
「鬼刀技、智異乱破斬…!」
カキィンッ!
キィンッ!
キィンッ!
「う…?」
「一度目に手を合わせた時に固い氷の結晶を掌にたくさん作り、再度激しく手と手を重ねた時に、掌の結晶が砕けた衝撃で僕に氷の破片が幾多の鋭利な刃物の様に突き刺さる事を期待したのだろう…」
「痛いか?その氷の破片は。お前の攻撃はそのままお前自身に跳ね返り、お前の眉間や体の急所に刺さっている。しかし、お前は脂肪の塊だ。それではひと思いに死ねはしないだろう…」
「ま、待て…!」
「フフ、何を眠たい事を言っているんだ?お前の目の前にいる僕を誰だと思っている」
「ハムカンデは気に入らん!お、お前に力を貸そうじゃないかッ!なあ…。グフッ!そ、そうしよう…」
「お前は、この街を守るための…黒眼五人衆…だろう?」
ヒュウゥ……ンッ!
ズバァアアッ!!!
「グオッ……!?」
「そうではない。そう自分に言い聞かせた事は、一度もない。僕は今もまだ、古球磨族の狄眼鬼僧部隊、副隊長メカリエだ」
「ひ、ひ…っ!?助けてくれ!」
「ハムカンデの命日もいよいよ明日に迫った。これでようやく、ハムカンデによっておもちゃにされたガリン、ハクナ、そしてシブ、ナグへの弔いの思いを寄せる事ができる」
「ち、ちくしょう…!お、お前…なんかに!グフッ!」
「いい覚悟だ」
「弔いの花は、お前の全身の血をこの部屋中に散らし、彩る事にしよう…」
「グオッ…オオッ!!」
ダダダダンッ!
「鬼蔵刀真流奥義…」
「散れ!」
「うぉおおッ!」
花びらの様に血肉が四方八方に吹き飛び、肢体も原型を留めない無惨な死に様となる。
もうお前達に手加減などしてやるものか。
「阿鼻獄門滅多斬り!!!」
ビュオッ!!
ズバッ!!
「ぐはぁッ!」
ビュン!ビュン!
「ぐくぉ…ぉろろ…っ!」
ビシュッ!ズバッ!ザンッザンッ!
「う、腕…!あ、足…ガッ!」
バシュッ!ザシュッ!ザシュッ!
「ごぼぼ…ッ!」
バシュッ!バシュッ!
「…」
ザンッ!ザンッ…!
「…」
ザシュッ!ザシュッ!
ザンッ…
ザンッ…
…
「それもまた宿命もいうものさ。お前達の今の立ち位置は、元来の種族の性質からすれば、出来過ぎだとは思わないか?僕からではなくとも、必ず制裁はお前の身に訪れていただろう」
オーロフ族で魔闘石にかなりの魔力を蓄えているのは、ハムカンデを除いて、目の前にいるランバラーのみ。
ハムカンデの牙城は、崩れたも同然だ。
お前の思い通りに事は運ばない。
「俺の力はすでにお前の力を凌駕しているというのに、バカな奴だ。薄汚い古球磨族の雑魚なんぞにこの街の番人を任せているから、こんな事になる。オーロフ族は今や、お前達など何も期待していない。何処かで野垂れ死にすれば幸いとしか思われていないんだ。丁度いい、今日ここで、死ぬといい」
「お前達オーロフ族と手を組んだのも、冬枯れの牙との戦いに遅れを取った事によるその場凌ぎに過ぎなかった。オーロフ族の交渉材料であった魔闘石は僕らに十分な役割を果たしてくれたよ。だが、そろそろ頃合いだろう。この地まで冬枯れの牙は追って来る事はあるまいさ。僕らもお前達をうまく利用したつもりだったけど、お前達の長、ハムカンデは僕達に対して到底見過ごせない行為をしてきた…」
「ガハハハッ!!この家の屋根には神の制裁を逃れる魔法が施されている。俺の膨大な魔力による攻撃を防ぎ切ると、本当に思っているのか!?」
体の各部位に脂肪を不必要に備えた激太りの醜い悪漢が、何を言うか。魔力は溜め込んでいても、それを十分に発揮する体作りを怠った己の未熟さを身をもって知るがいい。
パァンッ!!
「この激しく手を叩く行為が何を意味するのか、無能な古球磨族にわかるかな?」
ランバラーが手を叩いた瞬間、手と手の隙間に青光る結晶が見えた。
何か小細工をして見せようと言うのか?
「さあ、命乞いをする気はないか?この家に奴隷として住まわせた東角猫族を苛立ちのあまり、殺してしまったのだ。代わりにお前が街の外から魔力を探し、俺へ献上するのだ」
「笑止。この街にあるその習慣もやがて途絶える。覚悟を」
ダンッ!
「ハムカンデに目をかけてもらっていたメカリエ!お前も中々悪どい男だな?引導を渡してやるから覚悟しろよ!?」
「さあ、戦いの前に、もう一回、大きく手を叩くぞ。これはお前が俺に挑む言わば称賛だ。その後、俺達の勝負が始まるんだ」
「さあ…!」
バッ!
「手を叩くぞ!」
ビュンッ。
バキィンッ!
「!?」
シャキッ!
「鬼刀技、智異乱破斬…!」
カキィンッ!
キィンッ!
キィンッ!
「う…?」
「一度目に手を合わせた時に固い氷の結晶を掌にたくさん作り、再度激しく手と手を重ねた時に、掌の結晶が砕けた衝撃で僕に氷の破片が幾多の鋭利な刃物の様に突き刺さる事を期待したのだろう…」
「痛いか?その氷の破片は。お前の攻撃はそのままお前自身に跳ね返り、お前の眉間や体の急所に刺さっている。しかし、お前は脂肪の塊だ。それではひと思いに死ねはしないだろう…」
「ま、待て…!」
「フフ、何を眠たい事を言っているんだ?お前の目の前にいる僕を誰だと思っている」
「ハムカンデは気に入らん!お、お前に力を貸そうじゃないかッ!なあ…。グフッ!そ、そうしよう…」
「お前は、この街を守るための…黒眼五人衆…だろう?」
ヒュウゥ……ンッ!
ズバァアアッ!!!
「グオッ……!?」
「そうではない。そう自分に言い聞かせた事は、一度もない。僕は今もまだ、古球磨族の狄眼鬼僧部隊、副隊長メカリエだ」
「ひ、ひ…っ!?助けてくれ!」
「ハムカンデの命日もいよいよ明日に迫った。これでようやく、ハムカンデによっておもちゃにされたガリン、ハクナ、そしてシブ、ナグへの弔いの思いを寄せる事ができる」
「ち、ちくしょう…!お、お前…なんかに!グフッ!」
「いい覚悟だ」
「弔いの花は、お前の全身の血をこの部屋中に散らし、彩る事にしよう…」
「グオッ…オオッ!!」
ダダダダンッ!
「鬼蔵刀真流奥義…」
「散れ!」
「うぉおおッ!」
花びらの様に血肉が四方八方に吹き飛び、肢体も原型を留めない無惨な死に様となる。
もうお前達に手加減などしてやるものか。
「阿鼻獄門滅多斬り!!!」
ビュオッ!!
ズバッ!!
「ぐはぁッ!」
ビュン!ビュン!
「ぐくぉ…ぉろろ…っ!」
ビシュッ!ズバッ!ザンッザンッ!
「う、腕…!あ、足…ガッ!」
バシュッ!ザシュッ!ザシュッ!
「ごぼぼ…ッ!」
バシュッ!バシュッ!
「…」
ザンッ!ザンッ…!
「…」
ザシュッ!ザシュッ!
ザンッ…
ザンッ…
…
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