185 / 441
第二章 熱き炎よギルロに届け、切なる思い
その114
しおりを挟む
黒眼五人衆メベヘって名乗った奴は、急に黒い家の屋根の上に視線を向けて、様子を窺い、不気味に笑った。
「未だにあの様な者共が、この辺りに現れるとはな。まさか、お前の連れかな?そうであれば、お前は白い砂ではない…」
屋根の上の何かが一瞬動いたのは、俺も感じだけど、俺の連れなんて、パルンガぐらいしかいない。
でも、このメベヘって奴は、屋根の上を妙に警戒してるな。
「またな…。よく休むといい。そうだな、休め。儂は帰るとするよ。明日、そのまた明日。会えると良いな」
このメベヘから感じるものは、殺気か?ただの威圧感か?でも、これ以上、恐くてこいつから何も聞く事はできない。
屋根の上の何かを警戒して、俺との会話から気が逸れた感じだな。
しかし、屋根の上に何がいたんだ?よくわからないな。
メベヘが暗闇に消えた後、パルンガが少し唸った。いなくなったところで、ガルルとか言ったって、負け犬の遠吠えだぞ。だけど、今回はそれでいい。
「テテ、あいつは少し気をつけた方がいいど。死んだ肉の臭いがするんだど」
「え?死んでる…の?」
ブンブン首を振って、否定するパルンガ。結構、大きく何度も首を振ってくれたな。検討ハズレも甚だしいとか、そんな感じかな。少し苛ついちゃったぞ、俺。
「たくさん住人を殺してる。それで、たくさんの住人の体の少し、自分の体についたままでいる、そんな感じの臭いだど」
「へー…」
あまりの恐怖に、頭が働かない。そんな感じの奴に、よく質問なんてしたな。機嫌を損ねていたら、俺は殺されていたかも知れない。
メベヘって奴は、相手に対して、容赦なく、斬り刻む様に殺すのかも知れないって事か?
俺、まさか目をつけられてないよな?だって、何もやってないから。
この街で何かやったか?
パルンガをこの街に連れてきた。
それが、この街にとっては大罪、そうなのかも知れないな。
だから、明日か、そのまた明日会えるといいなとか言ってたのかも。
じゃあ、今日なら、逃げられるって事か。
もしかして、この街を出た方がいいのかな?
でも、この街を出て、どうするんだよ。そうしたら、まず、夢魔操は諦めるしかない。人が持ってるのは間違いないのに、その人との会話を避けて、手に入れられる訳がないんだ。しかも、確か、使うには、魔法が必要だったよな?あの片眼鏡男は吸魔晶とか言ってたか?その魔法の事も知らないのに。
北に行って、第6大陸に渡り、ギルロの根城には行けるかも知れないけど。その中に気軽に入れるとも限らない。
情報がないんだ。
この世界で情報を手に入れるには、逃げてばかりじゃなくて、勇気を持ってイカれた住人どもと接するしかねえんだよ。
「テテ、オデはエズアの事、知りたいど。手伝ってほしいど」
え?お一人で、ご自由にどうぞ。俺は別に、エズアの事なんて、どうでもいいからな。それどころじゃない。
「テテ、優しいから、手伝ってくれるど」
いや、くれないど。ただでさえ、お前と一緒にいて不穏な空気が漂ってるのに、その大元となるゼドケフラーのエズアの情報集めなんか始めちまったら、裸でみんなにナイフを配って、俺を刺し殺して下さいって頼んでる様なもんだろうが。
絶対に、手伝わねえ!
「テテ、エズアは思いやりがあって強いんだど。かんたんに、死んだりなんか、しないはずなんだど」
それは、思いやりがなくて、実は弱かったから、死んだんじゃないのか?
いや、強かったとしても、誰でも、死ぬ時は死ぬんだ。仕方がない。でも、お前はまだ生きてる。お前がやらなきゃいけない事は、それじゃねえだろ?
「パルンガ、エズアの事よりも、自分の事はどうするんだ?ベルダイザーを倒して、幼獣から抜けないと、死んじまうって、お前、言ってたよな?」
ベルダイザーは、絶滅危惧種って、あのメルシィーニって猫女が言ってたよな。
この街まで歩いて来たけど、ベルダイザーはいなかった。それどころか、獣1匹、見当たらなかっただろう。全て狩られて、絶滅してたら、お前どうすんだよ。
「ベルダイザーの情報集めをやれよ…」
だけど、ベルダイザーの情報集めも難しいかも知れない。
この街の奴らに拒否反応が出てるゼドケフラー、その幼獣を、成獣にする手助けをする様なもんだからな。だったら、こいつは、この街から出して、ベルダイザー探しに時間を使わせた方がいいんじゃないのか?
いつかは、別れがくる。
それはわかってはいても、淋しいもんだよな。
俺は自分の事ばかり考えてる。パルンガがそばにいてくれたら、何だかんだ言っても、心強い。
でも、お前に何の利点があるんだ?
俺の命が危ない時も、助けに来てくれたよな?
俺は、お前にとって、何の役に立っている?
「パルンガ、お前はベルダイザーをさ…」
「オデは、ベルダイザーの情報を集めるど!」
「!?」
お前は、このまま街にい続けると、殺されるかも知れないけどな。でも、俺も同じ様なもんか。お前と一緒にいるのが目撃されているからな。
この街はゼドケフラーに関わりがあるんだ、情報はたくさんありそうだからな。パルンガがもう少しこの街で情報を集めるのも、悪くはないのかも知れないな。
ただ、この街を支配してそうなオーロフ族とか、さっきの不気味な奴じゃダメだ。さっきの奴が言ってた、奴隷として使われてる東角猫族、そいつらから情報を得るんだ。この街で、立場は悪いはず。だったら、何か一石を投じたいと思う奴がいてもおかしくはないよな。
俺は、夢魔操とギルロの情報を集めるから、お前はベルダイザーの情報を集めろ。
気が向いたら、エズアの事、聞いておいてやるよ。
「未だにあの様な者共が、この辺りに現れるとはな。まさか、お前の連れかな?そうであれば、お前は白い砂ではない…」
屋根の上の何かが一瞬動いたのは、俺も感じだけど、俺の連れなんて、パルンガぐらいしかいない。
でも、このメベヘって奴は、屋根の上を妙に警戒してるな。
「またな…。よく休むといい。そうだな、休め。儂は帰るとするよ。明日、そのまた明日。会えると良いな」
このメベヘから感じるものは、殺気か?ただの威圧感か?でも、これ以上、恐くてこいつから何も聞く事はできない。
屋根の上の何かを警戒して、俺との会話から気が逸れた感じだな。
しかし、屋根の上に何がいたんだ?よくわからないな。
メベヘが暗闇に消えた後、パルンガが少し唸った。いなくなったところで、ガルルとか言ったって、負け犬の遠吠えだぞ。だけど、今回はそれでいい。
「テテ、あいつは少し気をつけた方がいいど。死んだ肉の臭いがするんだど」
「え?死んでる…の?」
ブンブン首を振って、否定するパルンガ。結構、大きく何度も首を振ってくれたな。検討ハズレも甚だしいとか、そんな感じかな。少し苛ついちゃったぞ、俺。
「たくさん住人を殺してる。それで、たくさんの住人の体の少し、自分の体についたままでいる、そんな感じの臭いだど」
「へー…」
あまりの恐怖に、頭が働かない。そんな感じの奴に、よく質問なんてしたな。機嫌を損ねていたら、俺は殺されていたかも知れない。
メベヘって奴は、相手に対して、容赦なく、斬り刻む様に殺すのかも知れないって事か?
俺、まさか目をつけられてないよな?だって、何もやってないから。
この街で何かやったか?
パルンガをこの街に連れてきた。
それが、この街にとっては大罪、そうなのかも知れないな。
だから、明日か、そのまた明日会えるといいなとか言ってたのかも。
じゃあ、今日なら、逃げられるって事か。
もしかして、この街を出た方がいいのかな?
でも、この街を出て、どうするんだよ。そうしたら、まず、夢魔操は諦めるしかない。人が持ってるのは間違いないのに、その人との会話を避けて、手に入れられる訳がないんだ。しかも、確か、使うには、魔法が必要だったよな?あの片眼鏡男は吸魔晶とか言ってたか?その魔法の事も知らないのに。
北に行って、第6大陸に渡り、ギルロの根城には行けるかも知れないけど。その中に気軽に入れるとも限らない。
情報がないんだ。
この世界で情報を手に入れるには、逃げてばかりじゃなくて、勇気を持ってイカれた住人どもと接するしかねえんだよ。
「テテ、オデはエズアの事、知りたいど。手伝ってほしいど」
え?お一人で、ご自由にどうぞ。俺は別に、エズアの事なんて、どうでもいいからな。それどころじゃない。
「テテ、優しいから、手伝ってくれるど」
いや、くれないど。ただでさえ、お前と一緒にいて不穏な空気が漂ってるのに、その大元となるゼドケフラーのエズアの情報集めなんか始めちまったら、裸でみんなにナイフを配って、俺を刺し殺して下さいって頼んでる様なもんだろうが。
絶対に、手伝わねえ!
「テテ、エズアは思いやりがあって強いんだど。かんたんに、死んだりなんか、しないはずなんだど」
それは、思いやりがなくて、実は弱かったから、死んだんじゃないのか?
いや、強かったとしても、誰でも、死ぬ時は死ぬんだ。仕方がない。でも、お前はまだ生きてる。お前がやらなきゃいけない事は、それじゃねえだろ?
「パルンガ、エズアの事よりも、自分の事はどうするんだ?ベルダイザーを倒して、幼獣から抜けないと、死んじまうって、お前、言ってたよな?」
ベルダイザーは、絶滅危惧種って、あのメルシィーニって猫女が言ってたよな。
この街まで歩いて来たけど、ベルダイザーはいなかった。それどころか、獣1匹、見当たらなかっただろう。全て狩られて、絶滅してたら、お前どうすんだよ。
「ベルダイザーの情報集めをやれよ…」
だけど、ベルダイザーの情報集めも難しいかも知れない。
この街の奴らに拒否反応が出てるゼドケフラー、その幼獣を、成獣にする手助けをする様なもんだからな。だったら、こいつは、この街から出して、ベルダイザー探しに時間を使わせた方がいいんじゃないのか?
いつかは、別れがくる。
それはわかってはいても、淋しいもんだよな。
俺は自分の事ばかり考えてる。パルンガがそばにいてくれたら、何だかんだ言っても、心強い。
でも、お前に何の利点があるんだ?
俺の命が危ない時も、助けに来てくれたよな?
俺は、お前にとって、何の役に立っている?
「パルンガ、お前はベルダイザーをさ…」
「オデは、ベルダイザーの情報を集めるど!」
「!?」
お前は、このまま街にい続けると、殺されるかも知れないけどな。でも、俺も同じ様なもんか。お前と一緒にいるのが目撃されているからな。
この街はゼドケフラーに関わりがあるんだ、情報はたくさんありそうだからな。パルンガがもう少しこの街で情報を集めるのも、悪くはないのかも知れないな。
ただ、この街を支配してそうなオーロフ族とか、さっきの不気味な奴じゃダメだ。さっきの奴が言ってた、奴隷として使われてる東角猫族、そいつらから情報を得るんだ。この街で、立場は悪いはず。だったら、何か一石を投じたいと思う奴がいてもおかしくはないよな。
俺は、夢魔操とギルロの情報を集めるから、お前はベルダイザーの情報を集めろ。
気が向いたら、エズアの事、聞いておいてやるよ。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
どうぞ二人の愛を貫いてください。悪役令嬢の私は一抜けしますね。
kana
恋愛
私の目の前でブルブルと震えている、愛らく庇護欲をそそる令嬢の名前を呼んだ瞬間、頭の中でパチパチと火花が散ったかと思えば、突然前世の記憶が流れ込んできた。
前世で読んだ小説の登場人物に転生しちゃっていることに気付いたメイジェーン。
やばい!やばい!やばい!
確かに私の婚約者である王太子と親しすぎる男爵令嬢に物申したところで問題にはならないだろう。
だが!小説の中で悪役令嬢である私はここのままで行くと断罪されてしまう。
前世の記憶を思い出したことで冷静になると、私の努力も認めない、見向きもしない、笑顔も見せない、そして不貞を犯す⋯⋯そんな婚約者なら要らないよね!
うんうん!
要らない!要らない!
さっさと婚約解消して2人を応援するよ!
だから私に遠慮なく愛を貫いてくださいね。
※気を付けているのですが誤字脱字が多いです。長い目で見守ってください。
拾ったものは大切にしましょう~子狼に気に入られた男の転移物語~
ぽん
ファンタジー
⭐︎コミカライズ化決定⭐︎
2024年8月6日より配信開始
コミカライズならではを是非お楽しみ下さい。
⭐︎書籍化決定⭐︎
第1巻:2023年12月〜
第2巻:2024年5月〜
番外編を新たに投稿しております。
そちらの方でも書籍化の情報をお伝えしています。
書籍化に伴い[106話]まで引き下げ、レンタル版と差し替えさせて頂きます。ご了承下さい。
改稿を入れて読みやすくなっております。
可愛い表紙と挿絵はTAPI岡先生が担当して下さいました。
書籍版『拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜』を是非ご覧下さい♪
==================
1人ぼっちだった相沢庵は住んでいた村の為に猟師として生きていた。
いつもと同じ山、いつもと同じ仕事。それなのにこの日は違った。
山で出会った真っ白な狼を助けて命を落とした男が、神に愛され転移先の世界で狼と自由に生きるお話。
初めての投稿です。書きたい事がまとまりません。よく見る異世界ものを書きたいと始めました。異世界に行くまでが長いです。
気長なお付き合いを願います。
よろしくお願いします。
※念の為R15をつけました
※本作品は2020年12月3日に完結しておりますが、2021年4月14日より誤字脱字の直し作業をしております。
作品としての変更はございませんが、修正がございます。
ご了承ください。
※修正作業をしておりましたが2021年5月13日に終了致しました。
依然として誤字脱字が存在する場合がございますが、ご愛嬌とお許しいただければ幸いです。
みそっかすちびっ子転生王女は死にたくない!
沢野 りお
ファンタジー
【書籍化します!】2022年12月下旬にレジーナブックス様から刊行されることになりました!
定番の転生しました、前世アラサー女子です。
前世の記憶が戻ったのは、7歳のとき。
・・・なんか、病的に痩せていて体力ナシでみすぼらしいんだけど・・・、え?王女なの?これで?
どうやら亡くなった母の身分が低かったため、血の繋がった家族からは存在を無視された、みそっかすの王女が私。
しかも、使用人から虐げられていじめられている?お世話も満足にされずに、衰弱死寸前?
ええーっ!
まだ7歳の体では自立するのも無理だし、ぐぬぬぬ。
しっかーし、奴隷の亜人と手を組んで、こんなクソ王宮や国なんか出て行ってやる!
家出ならぬ、王宮出を企てる間に、なにやら王位継承を巡ってキナ臭い感じが・・・。
えっ?私には関係ないんだから巻き込まないでよ!ちょっと、王族暗殺?継承争い勃発?亜人奴隷解放運動?
そんなの知らなーい!
みそっかすちびっ子転生王女の私が、城出・出国して、安全な地でチート能力を駆使して、ワハハハハな生活を手に入れる、そんな立身出世のお話でぇーす!
え?違う?
とりあえず、家族になった亜人たちと、あっちのトラブル、こっちの騒動に巻き込まれながら、旅をしていきます。
R15は保険です。
更新は不定期です。
「みそっかすちびっ子王女の転生冒険ものがたり」を改訂、再up。
2021/8/21 改めて投稿し直しました。
みうちゃんは今日も元気に配信中!〜ダンジョンで配信者ごっこをしてたら伝説になってた〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
過保護すぎる最強お兄ちゃんが、余命いくばくかの妹の夢を全力で応援!
妹に配信が『やらせ』だとバレないようにお兄ちゃんの暗躍が始まる!
【大丈夫、ただの幼女だよ!(APP20)】
狙って追放された創聖魔法使いは異世界を謳歌する
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーから追放される~異世界転生前の記憶が戻ったのにこのままいいように使われてたまるか!
【第15回ファンタジー小説大賞の爽快バトル賞を受賞しました】
ここは異世界エールドラド。その中の国家の1つ⋯⋯グランドダイン帝国の首都シュバルツバイン。
主人公リックはグランドダイン帝国子爵家の次男であり、回復、支援を主とする補助魔法の使い手で勇者パーティーの一員だった。
そんな中グランドダイン帝国の第二皇子で勇者のハインツに公衆の面前で宣言される。
「リック⋯⋯お前は勇者パーティーから追放する」
その言葉にリックは絶望し地面に膝を着く。
「もう2度と俺達の前に現れるな」
そう言って勇者パーティーはリックの前から去っていった。
それを見ていた周囲の人達もリックに声をかけるわけでもなく、1人2人と消えていく。
そしてこの場に誰もいなくなった時リックは⋯⋯笑っていた。
「記憶が戻った今、あんなワガママ皇子には従っていられない。俺はこれからこの異世界を謳歌するぞ」
そう⋯⋯リックは以前生きていた前世の記憶があり、女神の力で異世界転生した者だった。
これは狙って勇者パーティーから追放され、前世の記憶と女神から貰った力を使って無双するリックのドタバタハーレム物語である。
*他サイトにも掲載しています。
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!
皇女様の女騎士に志願したところ彼女を想って死ぬはずだった公爵子息に溺愛されました
ねむりまき
恋愛
※本編完結しました!今後はゆっくりペースで他エピソードを更新予定です。
-原作で隠されてた君が運命の人だった-
家族に溺愛されすぎて社交界から隔離されて育った侯爵令嬢エミリア、読んでいた小説の始まる3年前の世界に入り込んだ”私”が宿ったのは彼女だった。馬車事故で死んでしまう設定の皇女、そんな彼女を想って闇落ちし自害してしまう小説の主人公・公爵子息アルフリード。彼らを救うためエミリアは侯爵家の騎士団の制服をまとい、もぐりこんだ舞踏会で皇女に対面。彼女の女騎士になりたいと直談判することに。しかし、そこでは思わぬトラブルが待ち受けており……なぜかアルフリードに見初められ結婚まで申し込まれてしまう。
原作でも語られていなかったアルフリードの生い立ち、近隣諸国との関係。シスコンの兄など様々な登場人物(動物)や出来事に翻弄されながらも、エミリアは無事に彼らを救うことができるのか?
※第2部までは伏線を散りばめた、ほのぼの系。第3部からシリアス展開も混ぜながら、物語が本格的に動き出す構成になってます。
※第2部、第3部の前にそれまでの登場人物とあらすじをまとめました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる