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第一章 オレン死(ジ)ジュースから転生
その20
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あ、あれ?
あんた、誰だ?
忍者でも着ていそうな、服装だ。黒装束?違う?まぁ、いいや。
身長180mくらいか、鍛え抜かれた様な体、でもスタイルいいな。20代の男かな?ストイックそうな顔をしているから、甘い物は食べないだろう。そこは、損をしていそうだな。
辺りが白い霧に包まれている。
まさか、俺。
死んだ?
まぁ、別にいいか。
そもそも、オレンジジュースで殺されている俺だ、この転生はおまけだから。いや、このおまけをやらせるために、殺されたんだから、おまけと言い切るのも、気分が悪いな。
あれ?
景色が変わる。
大きな平屋だな。庭に大きな池がある。金持ちの家だろうな。長い長い通路に、さっきの男と、もう一人、白髪の男が一緒に座って、笑っている。白髪だけど、若そうだな。なんか、2人共楽しそうだ。
白髪の男が、忍者姿の男を、霧蔵って、呼んだ。そうしたら、俺の頭の中で、この男の名前が全て浮かんだ。御影三叉霧蔵。
ハゲ頭の初老が現れて、この2人に稽古つけてるな。あー、霧蔵、足の運び方が違うとか言われて、怒鳴られてるよ。修正された足の運び方と、大差ないけど、こういう伝統武術を受け継ぐ様なものは、厳しいんだろうな。
また景色が変わる。
白髪の男が、修業で足を滑らせて、川の激しい濁流に飲まれている。霧蔵はそれに気づいて、躊躇いなく川に飛び込んだ。岩に体をぶつけながら、白髪の男を助け出したぞ。この2人、お互いに励まし合って、助け合って、必死に修業についていってるな。
背の高い木々を、瞬間でその枝に飛び移り、重心がかかり切る前に、飛び移る感じ。2人共、よくできるな。見た目は鍛え抜かれている様な体だけど、中身は空気で膨らませているだけだったりして。そんな訳ないか。
姫カットの髪の女が、霧蔵の側に寄って、太い竹を切断した長さ30cmくらいの物を見せる。カパッ。お弁当箱でした。塩おにぎりの4点セット。この女の人、顔がかわいいな。でも、完全に霧蔵に惚れてるだろう。そんな目をしている。
この霧蔵、修業の動きを見ていると、凄い奴なんじゃないか。動きが俊敏過ぎて、目が追いついていかない。時々、消えて、少し違った場所に現れる。服に仕込んだナイフを適当に投げている様に見えたものは、全て小さな木の的に命中させる。白髪の男の動きも、相当凄いけど、どの動きも、霧蔵が上回っている様に見える。
ただ、美男子対決では、白髪の男の勝ち。霧蔵は、何かちょっと暗い。笑顔も、姫カットの子におにぎりもらっても、口元でニコ…なだけだし。白髪の男は、顔全体に笑顔を見せるし、中性的な顔をしているから、モテるだろう。いや、わからないな。俺が勝手に比較する分野じゃないな。不得意分野だからな。
ハゲ頭の初老再び参上。場面が目まぐるしく変わるので、ついていけないな。あ、やっぱり。片膝ついた2人に歩み寄って、肩に手を置いたその先は、霧蔵。何かに選ばれたな。霧蔵は表情は崩さないでいるけど、目が輝いている。
白髪の男は、霧蔵を祝福している。あ、霧蔵が白髪の男に言葉を返して、名前を呼んだな。右京。
里に帰って、霧蔵は、実家のたくさんの人達に祝福されている。みんな、体鍛えていそうだな。そういう戦う事を専門にしている家系なんだな。多分、忍者だろう。
もう体得したのか?とか聞かれているな。何とか次元斬…?
外でみんなが見ている中、瓶の中に木彫りの動物。
凄い気迫が伝わってくる。霧蔵は、腰に構えた刀を瞬時に、スパッ。おお!瓶と木彫りの動物が、きれいに真っ二つ!
失望と励ましの声が。ああ、失敗なのか。でも、霧蔵は少し笑ってるな。余裕がある。
またあの大きな平屋に戻ってきた2人。右京は、どこかで戦ってきた?顔に殴られた跡が残って、右目が真っ赤に充血している。体の動きが少しおかしい。暗い顔を、必死に隠そうとして、口元に笑みを作ろうとしている。霧蔵は、何かを悟りながら、敢えてそこには触れないでいるな。
霧蔵は、みんなが寝静まった夜中、月明かりの下で、壺に木彫りの動物を入れる。刀を腰に構え、動きを止める。何かを見ている。壺を見ているんだけど、壺ではない様な、そんな気がした。その目は、みんなが見ていた時の目ではなかった。何を見ている?
刀を振り、弧を描いた。ブレもなく、異常に速いな。刀は壺を通過した様に見えたけど、何も当たっていない様な感じがする。そして、壺は斬れていない。ショックで、じっと動かない霧蔵。あ、笑っている。そして、壺に近づいて、壺を触って、割れていない事を確認して、また笑った。壺の中には、切断された木彫りの動物。
あ…。
これが、次元斬…。
外を斬らずに、中を斬る。
凄い!さすが霧蔵!!こんな事、普通できないよな。手品師になれば、きっと儲かるよ!
バカか、俺は。
霧蔵に失礼だ。
これが人にも通用するのなら、空を斬る様な感じで、相手の心臓を斬る事ができるという事だろう?恐怖の、正に必殺の技だ。
平屋に集結した忍者達。100人はいる。ハゲ頭の初老が、座っている忍者達の前に立ち、何か喋っているな。忍者達の最前列に1人だけいる。霧蔵だ。忍者を束ねるリーダー的な位置づけになったんだろうな。戦いが始まるのかな。
2列目に並んだ10人の中に、右京もいる。
夜、平屋の長い長い通路に座り、月を見ながら、霧蔵と右京、2人で話をしている。お互いに頑張ろうとか、そんな話をしているのかな。
2人の友情か。俺にも、いたかな、そんな友情のある人。考えた事もないな。
でも、何で俺、霧蔵達の姿を見ているんだろう?あ、浮遊霊ってやつになったんだな。でも、場面がよく変わるな。あ、時間を自由に行き来できる浮遊霊になったんだな。でも、自分で霧蔵を選んで追っている訳でもないしな。まあいいや、考えるのを、止めよう。
酒を飲んで、乾杯って感じかな。霧蔵は、盃で飲んで、口元に笑みを…。
え!?
苦痛そうな表情…。
霧蔵!!
右京、霧蔵が苦しんでいるぞ!
右京…。
霧蔵は、そのまま廊下に体を横たえて。目が…。もう、死んでいる。
右京。な、何で、笑っているんだよ?
友達じゃないのか。
2人で、あんなに頑張ってきたのに。
そんな…。
酒に毒でも入れたのか。
右京。こいつ。
泣いている。
霧蔵を毒殺したのは、間違いなく、右京だろう。
でも、それなら。何で泣く必要がある?
あ!
戦いが始まっている。忍者対忍者の戦い。霧蔵の代わりにリーダーになっているのは、こいつか。
右京。
…こいつの家も、忍者の家系なのかな。
リーダーの争いに負けて、里に帰った時に、暴行を受けて、代々の名誉を汚すなとか言われたのかな。
だから、大きな平屋に戻った時に、傷を負っていたんじゃないのか。
面倒臭いな、そんなのさ。
勝手に、押しつけんなよな。
迷惑なんだよ。
クソッタレ!
それでも、
…霧蔵を裏切るんじゃねぇよ。
ギルロの魂とかだって、俺には関係ないんだよな。
何で勝手に殺しちゃうんだよ。
巻き込むんじゃねぇよ。
俺をさ。
霧蔵?
そうか、そこにいたんだな。
だから、俺。
あんな力があったんだ。
お話しライオンとの距離が変に空いた理由も、わかったよ。
あああ!!
お話しライオンの牙抑えたままだったのか!俺は!?
随分長く、意識が違う所に行っていたのか。
その間は、俺の体は自動モードになっていたのか?そんな、機械じゃあるまいし。
だけど、わかったぞ。
今の俺の体は、少なくとも、弱くない!そうだろう?
霧蔵!
お話しライオンは、俺が黒い牙を離した途端、俺の首元を狙ってきた。
けど、見えていないみたいだな。
俺は、もうそこにはいない。
ここだよ、お話しライオン!
お前の、
頭の上だ。
あんた、誰だ?
忍者でも着ていそうな、服装だ。黒装束?違う?まぁ、いいや。
身長180mくらいか、鍛え抜かれた様な体、でもスタイルいいな。20代の男かな?ストイックそうな顔をしているから、甘い物は食べないだろう。そこは、損をしていそうだな。
辺りが白い霧に包まれている。
まさか、俺。
死んだ?
まぁ、別にいいか。
そもそも、オレンジジュースで殺されている俺だ、この転生はおまけだから。いや、このおまけをやらせるために、殺されたんだから、おまけと言い切るのも、気分が悪いな。
あれ?
景色が変わる。
大きな平屋だな。庭に大きな池がある。金持ちの家だろうな。長い長い通路に、さっきの男と、もう一人、白髪の男が一緒に座って、笑っている。白髪だけど、若そうだな。なんか、2人共楽しそうだ。
白髪の男が、忍者姿の男を、霧蔵って、呼んだ。そうしたら、俺の頭の中で、この男の名前が全て浮かんだ。御影三叉霧蔵。
ハゲ頭の初老が現れて、この2人に稽古つけてるな。あー、霧蔵、足の運び方が違うとか言われて、怒鳴られてるよ。修正された足の運び方と、大差ないけど、こういう伝統武術を受け継ぐ様なものは、厳しいんだろうな。
また景色が変わる。
白髪の男が、修業で足を滑らせて、川の激しい濁流に飲まれている。霧蔵はそれに気づいて、躊躇いなく川に飛び込んだ。岩に体をぶつけながら、白髪の男を助け出したぞ。この2人、お互いに励まし合って、助け合って、必死に修業についていってるな。
背の高い木々を、瞬間でその枝に飛び移り、重心がかかり切る前に、飛び移る感じ。2人共、よくできるな。見た目は鍛え抜かれている様な体だけど、中身は空気で膨らませているだけだったりして。そんな訳ないか。
姫カットの髪の女が、霧蔵の側に寄って、太い竹を切断した長さ30cmくらいの物を見せる。カパッ。お弁当箱でした。塩おにぎりの4点セット。この女の人、顔がかわいいな。でも、完全に霧蔵に惚れてるだろう。そんな目をしている。
この霧蔵、修業の動きを見ていると、凄い奴なんじゃないか。動きが俊敏過ぎて、目が追いついていかない。時々、消えて、少し違った場所に現れる。服に仕込んだナイフを適当に投げている様に見えたものは、全て小さな木の的に命中させる。白髪の男の動きも、相当凄いけど、どの動きも、霧蔵が上回っている様に見える。
ただ、美男子対決では、白髪の男の勝ち。霧蔵は、何かちょっと暗い。笑顔も、姫カットの子におにぎりもらっても、口元でニコ…なだけだし。白髪の男は、顔全体に笑顔を見せるし、中性的な顔をしているから、モテるだろう。いや、わからないな。俺が勝手に比較する分野じゃないな。不得意分野だからな。
ハゲ頭の初老再び参上。場面が目まぐるしく変わるので、ついていけないな。あ、やっぱり。片膝ついた2人に歩み寄って、肩に手を置いたその先は、霧蔵。何かに選ばれたな。霧蔵は表情は崩さないでいるけど、目が輝いている。
白髪の男は、霧蔵を祝福している。あ、霧蔵が白髪の男に言葉を返して、名前を呼んだな。右京。
里に帰って、霧蔵は、実家のたくさんの人達に祝福されている。みんな、体鍛えていそうだな。そういう戦う事を専門にしている家系なんだな。多分、忍者だろう。
もう体得したのか?とか聞かれているな。何とか次元斬…?
外でみんなが見ている中、瓶の中に木彫りの動物。
凄い気迫が伝わってくる。霧蔵は、腰に構えた刀を瞬時に、スパッ。おお!瓶と木彫りの動物が、きれいに真っ二つ!
失望と励ましの声が。ああ、失敗なのか。でも、霧蔵は少し笑ってるな。余裕がある。
またあの大きな平屋に戻ってきた2人。右京は、どこかで戦ってきた?顔に殴られた跡が残って、右目が真っ赤に充血している。体の動きが少しおかしい。暗い顔を、必死に隠そうとして、口元に笑みを作ろうとしている。霧蔵は、何かを悟りながら、敢えてそこには触れないでいるな。
霧蔵は、みんなが寝静まった夜中、月明かりの下で、壺に木彫りの動物を入れる。刀を腰に構え、動きを止める。何かを見ている。壺を見ているんだけど、壺ではない様な、そんな気がした。その目は、みんなが見ていた時の目ではなかった。何を見ている?
刀を振り、弧を描いた。ブレもなく、異常に速いな。刀は壺を通過した様に見えたけど、何も当たっていない様な感じがする。そして、壺は斬れていない。ショックで、じっと動かない霧蔵。あ、笑っている。そして、壺に近づいて、壺を触って、割れていない事を確認して、また笑った。壺の中には、切断された木彫りの動物。
あ…。
これが、次元斬…。
外を斬らずに、中を斬る。
凄い!さすが霧蔵!!こんな事、普通できないよな。手品師になれば、きっと儲かるよ!
バカか、俺は。
霧蔵に失礼だ。
これが人にも通用するのなら、空を斬る様な感じで、相手の心臓を斬る事ができるという事だろう?恐怖の、正に必殺の技だ。
平屋に集結した忍者達。100人はいる。ハゲ頭の初老が、座っている忍者達の前に立ち、何か喋っているな。忍者達の最前列に1人だけいる。霧蔵だ。忍者を束ねるリーダー的な位置づけになったんだろうな。戦いが始まるのかな。
2列目に並んだ10人の中に、右京もいる。
夜、平屋の長い長い通路に座り、月を見ながら、霧蔵と右京、2人で話をしている。お互いに頑張ろうとか、そんな話をしているのかな。
2人の友情か。俺にも、いたかな、そんな友情のある人。考えた事もないな。
でも、何で俺、霧蔵達の姿を見ているんだろう?あ、浮遊霊ってやつになったんだな。でも、場面がよく変わるな。あ、時間を自由に行き来できる浮遊霊になったんだな。でも、自分で霧蔵を選んで追っている訳でもないしな。まあいいや、考えるのを、止めよう。
酒を飲んで、乾杯って感じかな。霧蔵は、盃で飲んで、口元に笑みを…。
え!?
苦痛そうな表情…。
霧蔵!!
右京、霧蔵が苦しんでいるぞ!
右京…。
霧蔵は、そのまま廊下に体を横たえて。目が…。もう、死んでいる。
右京。な、何で、笑っているんだよ?
友達じゃないのか。
2人で、あんなに頑張ってきたのに。
そんな…。
酒に毒でも入れたのか。
右京。こいつ。
泣いている。
霧蔵を毒殺したのは、間違いなく、右京だろう。
でも、それなら。何で泣く必要がある?
あ!
戦いが始まっている。忍者対忍者の戦い。霧蔵の代わりにリーダーになっているのは、こいつか。
右京。
…こいつの家も、忍者の家系なのかな。
リーダーの争いに負けて、里に帰った時に、暴行を受けて、代々の名誉を汚すなとか言われたのかな。
だから、大きな平屋に戻った時に、傷を負っていたんじゃないのか。
面倒臭いな、そんなのさ。
勝手に、押しつけんなよな。
迷惑なんだよ。
クソッタレ!
それでも、
…霧蔵を裏切るんじゃねぇよ。
ギルロの魂とかだって、俺には関係ないんだよな。
何で勝手に殺しちゃうんだよ。
巻き込むんじゃねぇよ。
俺をさ。
霧蔵?
そうか、そこにいたんだな。
だから、俺。
あんな力があったんだ。
お話しライオンとの距離が変に空いた理由も、わかったよ。
あああ!!
お話しライオンの牙抑えたままだったのか!俺は!?
随分長く、意識が違う所に行っていたのか。
その間は、俺の体は自動モードになっていたのか?そんな、機械じゃあるまいし。
だけど、わかったぞ。
今の俺の体は、少なくとも、弱くない!そうだろう?
霧蔵!
お話しライオンは、俺が黒い牙を離した途端、俺の首元を狙ってきた。
けど、見えていないみたいだな。
俺は、もうそこにはいない。
ここだよ、お話しライオン!
お前の、
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