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悪魔王の章
piece2 招集
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国王から呼び出された僕は、丘の上にあるデルゲンバイク城へ向かった。
ここは王都、そう遠くはない。
僕は、白銀の鎧を身につけている。しかし、偽物だ。英雄のものとそっくりに作ってくれる人がいて、師匠が僕にそれをくれた。
今はないキヴァリエ詠世魔法騎士団の、英雄シー…なんとかのものだ。
お前は、期待の新星…と、師匠に言われたけど。
最近は、少しばかり大きな猛犬を退治する事しか、やっていないな。
それに、他の魔法剣士ジェルさんとハユダルさんに援護をもらっていたし。
今回もまた、猛犬退治だったりして。
これは期待の新星じゃないような。
猛犬狩りと言えば…
よし、あの小僧を呼べ!猛犬は、魔物みたいに食らいつくかと思えば、そうでもないが、一応魔物という事だし、たまに頭が変形して気持ち悪いから、退治するのは、魔法王国が誇る、あの、期待の新星の魔法剣士しかいない。
そうはならないな。
はっ…魔法剣士は、猛犬狩りが職務なのかも。だから、ジェルさんも、ハユダルさんも…あの時一緒にいたんだ…
しかし、丘への道を少しは整備して欲しいものだね。
草が凄い生えているじゃないか。城が見え隠れするよ。
敵国が攻めてきた時のため?
登りにくい様に?
自分らが降りにくくもあるんじゃないか。
まぁ、いいや。
師匠は一緒に来てはくれないし。
そして、今回は人形を家から持ち出すのは禁止だし。
淋しいな。
そして、僕は淋しさを紛らわす様に、必死に駆け上がるのだった…
そして、ハーハー言って、城門の前にいる番兵に、開けて開けて、と言うのだった。
そして、
なんだこいつ、
帰れと言われて、帰るのだった…
嘘。
普通に入れました。
城門両端の柱の天辺には、それぞれ魔除けのガーゴイルが立ち、こちらを睨んでいる。
勿論、作り物だけど、この国はアルガイデン大陸の中で、数少ない魔法大国だ。この石像のガーゴイルを、実体化させ、戦わせたという伝説がある。
城門をくぐると、石畳の広場があって、地面には至る所に図形と古代文字が描かれている。
これは、敵国の兵が侵攻してきた時に、魔法陣が反応し、罠を発動するらしい。
どんな罠かは知らないけど。
たくさんの尖塔の真ん中に建つ主塔に、国王がいる。
早く用事を済ませてしまおう。
主塔の門に数人の兵が目に入った時に、僕は唾を飲んだ。
長身で長髪、黄金に輝く鎧を身につけ、凍りつく様な視線を向ける男、イルアーガがいる。
マイヤード地域を領とする、イルアーガ子爵。敵兵100人を斬り倒すと言われた猛将だ。
この人がいるという事は、何か起こったに違いない。
僕は、イルアーガ子爵の視線が痛く、目を背けて、開かれていた門を通り、主塔の中へ入っていった。
こんなガキに、何ができるのかとでも言うかの様に、見ていた。
貴方にできない事が。
できるんだよ。
そう言ったなら、何故あの時…。
できなかったのかと、自問自答を繰り返してしまうのだろう。
何故、あの時?
さぁ、王室への長~い螺旋階段を上って行きましょう。
目がぐるぐる、回るよ。
ここは王都、そう遠くはない。
僕は、白銀の鎧を身につけている。しかし、偽物だ。英雄のものとそっくりに作ってくれる人がいて、師匠が僕にそれをくれた。
今はないキヴァリエ詠世魔法騎士団の、英雄シー…なんとかのものだ。
お前は、期待の新星…と、師匠に言われたけど。
最近は、少しばかり大きな猛犬を退治する事しか、やっていないな。
それに、他の魔法剣士ジェルさんとハユダルさんに援護をもらっていたし。
今回もまた、猛犬退治だったりして。
これは期待の新星じゃないような。
猛犬狩りと言えば…
よし、あの小僧を呼べ!猛犬は、魔物みたいに食らいつくかと思えば、そうでもないが、一応魔物という事だし、たまに頭が変形して気持ち悪いから、退治するのは、魔法王国が誇る、あの、期待の新星の魔法剣士しかいない。
そうはならないな。
はっ…魔法剣士は、猛犬狩りが職務なのかも。だから、ジェルさんも、ハユダルさんも…あの時一緒にいたんだ…
しかし、丘への道を少しは整備して欲しいものだね。
草が凄い生えているじゃないか。城が見え隠れするよ。
敵国が攻めてきた時のため?
登りにくい様に?
自分らが降りにくくもあるんじゃないか。
まぁ、いいや。
師匠は一緒に来てはくれないし。
そして、今回は人形を家から持ち出すのは禁止だし。
淋しいな。
そして、僕は淋しさを紛らわす様に、必死に駆け上がるのだった…
そして、ハーハー言って、城門の前にいる番兵に、開けて開けて、と言うのだった。
そして、
なんだこいつ、
帰れと言われて、帰るのだった…
嘘。
普通に入れました。
城門両端の柱の天辺には、それぞれ魔除けのガーゴイルが立ち、こちらを睨んでいる。
勿論、作り物だけど、この国はアルガイデン大陸の中で、数少ない魔法大国だ。この石像のガーゴイルを、実体化させ、戦わせたという伝説がある。
城門をくぐると、石畳の広場があって、地面には至る所に図形と古代文字が描かれている。
これは、敵国の兵が侵攻してきた時に、魔法陣が反応し、罠を発動するらしい。
どんな罠かは知らないけど。
たくさんの尖塔の真ん中に建つ主塔に、国王がいる。
早く用事を済ませてしまおう。
主塔の門に数人の兵が目に入った時に、僕は唾を飲んだ。
長身で長髪、黄金に輝く鎧を身につけ、凍りつく様な視線を向ける男、イルアーガがいる。
マイヤード地域を領とする、イルアーガ子爵。敵兵100人を斬り倒すと言われた猛将だ。
この人がいるという事は、何か起こったに違いない。
僕は、イルアーガ子爵の視線が痛く、目を背けて、開かれていた門を通り、主塔の中へ入っていった。
こんなガキに、何ができるのかとでも言うかの様に、見ていた。
貴方にできない事が。
できるんだよ。
そう言ったなら、何故あの時…。
できなかったのかと、自問自答を繰り返してしまうのだろう。
何故、あの時?
さぁ、王室への長~い螺旋階段を上って行きましょう。
目がぐるぐる、回るよ。
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