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第4章 貴方へ愛の言葉を
それは過去の思い出
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幼い頃、お母様と家の窓から夜空を眺めていた時。
お母様、ほら。
また、夜空に光が流れている。
星光七天神竜が、みんなを見守ってくれている。
星と星を連ねるほど遥か上空から、僕らを見つけられたかな。
そして。
ウイプルのみんなを見つけて、
ウイプルの竜もまた。
もしかして、見つけられた?
まだ生きているのなら。
お父様の姿。
ねぇ、お母様?
お母様は、微笑みを返してはくれるけど、答えてはくれなかった。
だから、僕はもう聞かない様にしようと、思った。
お母様を悲しませてしまうから。
悲しませてしまう。
またある日、街中で肩車されてはしゃいでいた同い年くらいの男の子を見かけた僕は。
馬鹿みたいだと思った。
本当は、重いだけなのに。君がわがままを言うから、父親は君を肩に、乗せただけ。
自分で産んだ子じゃないから、父親は母親ほど、子を愛おしいとは思わないんだ。
そう思えば、何も不満はなくなる。
父親は、不要。
お母様に優しく頭を撫でられて、僕はベッドの上で眠りについた。
朝起きれば、お母様が朝食を作って笑顔で迎えてくれる。
何も不満はない。
幼い頃、僕は。
父親の存在がなくても、何も問題はなかった。
父親と子の姿を見て、心に小さな棘が刺さった様な気もしたけど。
でも、僕には、縁のないものだから。
それでも。
無意識に父親と戯れる子を羨む目をまだ持っている事に、僕自身、不愉快に感じていた。
今さら、このカインハッタ牢獄に収監された彼を見たところで、今の僕には関係ない。
僕のカインハッタ牢獄での日々は、始まったばかりなんだ。
油断せず、いこう。
お母様、ほら。
また、夜空に光が流れている。
星光七天神竜が、みんなを見守ってくれている。
星と星を連ねるほど遥か上空から、僕らを見つけられたかな。
そして。
ウイプルのみんなを見つけて、
ウイプルの竜もまた。
もしかして、見つけられた?
まだ生きているのなら。
お父様の姿。
ねぇ、お母様?
お母様は、微笑みを返してはくれるけど、答えてはくれなかった。
だから、僕はもう聞かない様にしようと、思った。
お母様を悲しませてしまうから。
悲しませてしまう。
またある日、街中で肩車されてはしゃいでいた同い年くらいの男の子を見かけた僕は。
馬鹿みたいだと思った。
本当は、重いだけなのに。君がわがままを言うから、父親は君を肩に、乗せただけ。
自分で産んだ子じゃないから、父親は母親ほど、子を愛おしいとは思わないんだ。
そう思えば、何も不満はなくなる。
父親は、不要。
お母様に優しく頭を撫でられて、僕はベッドの上で眠りについた。
朝起きれば、お母様が朝食を作って笑顔で迎えてくれる。
何も不満はない。
幼い頃、僕は。
父親の存在がなくても、何も問題はなかった。
父親と子の姿を見て、心に小さな棘が刺さった様な気もしたけど。
でも、僕には、縁のないものだから。
それでも。
無意識に父親と戯れる子を羨む目をまだ持っている事に、僕自身、不愉快に感じていた。
今さら、このカインハッタ牢獄に収監された彼を見たところで、今の僕には関係ない。
僕のカインハッタ牢獄での日々は、始まったばかりなんだ。
油断せず、いこう。
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