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第2章 竜の血を持つ者
竜の復讐(for three days)
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ザンギント山の竜の祭壇は、特に荒らされている様子はなかった。
ここには、敵兵も、誰も入らなかったのか。
傍らに、竜剣ジオグリシェルが落ちていたのが目に入ったが、
僕には、用済みだろう。
そのまま、置いておけばいい。
そう思えないのは、
僕が何かから逃げている、
そう負い目を感じているからなのかも知れない。
いつかの5日
ザンギント山の竜の祭壇にて
___________________
僕の家から見えた、ミスルタの家。
君の家の庭園は、たくさんの綺麗な花が咲いていて、目を引いていた。
ミスルタが、ほとんど1人で手入れをしていると訊いた時は、驚いたけれど。
君の両親が仕事であまりこの街に帰らないから、その帰りを心待ちにしている様な、
そんな思いが、表れている気がしていた。
今は、少し力を失った花が咲いている。
まだ、綺麗に咲いているよ。
ミスルタ。
ごめんね。
こんな、誰一人守れない幼馴染は、初めてだろう。
でも、約束するよ。
君の、
敵は、必ず討つ。
いつかの6日
僕の部屋にて
___________________
白灰千王竜が街の上空を旋回している。
ブルーシーズが、迎えに来た。
僕を見つけると、地に降り、人間の姿になった。
絹の長衣に腰に剣を納めている。
僕が、言葉を口にする前に、ブルーシーズが言葉を吐いたんだ。
ブルーシーズの復讐と、そして僕の復讐も、果たそう、と。
ブルーシーズの願いは、復讐か。
元々、戦いで血生臭い体だ。
僕は、ブルーシーズにより生かされた。
戦場に、帰ろう。
せめて、君だけは死なせない。
いつかの7日
岩山の部屋にて
___________________
ここには、敵兵も、誰も入らなかったのか。
傍らに、竜剣ジオグリシェルが落ちていたのが目に入ったが、
僕には、用済みだろう。
そのまま、置いておけばいい。
そう思えないのは、
僕が何かから逃げている、
そう負い目を感じているからなのかも知れない。
いつかの5日
ザンギント山の竜の祭壇にて
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僕の家から見えた、ミスルタの家。
君の家の庭園は、たくさんの綺麗な花が咲いていて、目を引いていた。
ミスルタが、ほとんど1人で手入れをしていると訊いた時は、驚いたけれど。
君の両親が仕事であまりこの街に帰らないから、その帰りを心待ちにしている様な、
そんな思いが、表れている気がしていた。
今は、少し力を失った花が咲いている。
まだ、綺麗に咲いているよ。
ミスルタ。
ごめんね。
こんな、誰一人守れない幼馴染は、初めてだろう。
でも、約束するよ。
君の、
敵は、必ず討つ。
いつかの6日
僕の部屋にて
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白灰千王竜が街の上空を旋回している。
ブルーシーズが、迎えに来た。
僕を見つけると、地に降り、人間の姿になった。
絹の長衣に腰に剣を納めている。
僕が、言葉を口にする前に、ブルーシーズが言葉を吐いたんだ。
ブルーシーズの復讐と、そして僕の復讐も、果たそう、と。
ブルーシーズの願いは、復讐か。
元々、戦いで血生臭い体だ。
僕は、ブルーシーズにより生かされた。
戦場に、帰ろう。
せめて、君だけは死なせない。
いつかの7日
岩山の部屋にて
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