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第2章 竜の血を持つ者
ブルーシーズの思惑(for three days)
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遠い昔、竜は世界を征服していた。
空に、大地に、そして海に。
僕ら竜族は、至る所に存在し、覇権を握っていた。
やがて、人間が知恵を向上させ、竜族から覇権を奪おうとする者がいた。
竜族の王に従う振りをして、罠を仕掛け、そこに呼び込んだ。
姑息な手段だと思われるが、
人間が竜の知性を上回った瞬間でもあった。
竜族の王である覇王竜、ダイダロスは死に、そして人間は繁栄し、竜は居場所をなくしていった。
この話が、何処までが事実なのかはわからないが、今の世界で、世界の覇権を握っているのは、間違いなく、人間だろう。
ブルーシーズは、この状況を気にしている様だった。
亜土歌の20日
岩山の部屋にて
___________________
僕の流れる血の半分は、人間。
そして、もう半分が、竜。
人間に裏切られるのなら、僕は竜側につくべきではないだろうか。
でも、今のこの姿は、竜じゃない。
子供の頃の思い出は、人間としての思い出ばかり。
人間と竜が、争う事になれば、僕はどちらへつくべきか。
どちらへついても、いい目は見ないだろう。
その時は、何処か遠い場所で、静観するとしよう。
亜土歌の21日
岩山の部屋にて
___________________
ドメイル教という邪教の信仰国も、人間同士が争い、数を減らすという点では、聖戦を積極的に行い、大いに役に立っている、そう見るべきか。
もし、また竜が世界の覇権を奪い返すつもりならば。
ブルーシーズは、僕に優しい。
僕の食事を作り、話を聞かせてくれ、笑顔を見せる。
人間の血など、一滴もないのに、常に人間の姿を見せている。
小回りが利くから、と言っていたが、本当はどうだろうか。
僕を。
人間に裏切られた僕を。
竜側につかせたい、という思惑があるのではないのか。
亜土歌の22日
岩山の部屋にて
___________________
空に、大地に、そして海に。
僕ら竜族は、至る所に存在し、覇権を握っていた。
やがて、人間が知恵を向上させ、竜族から覇権を奪おうとする者がいた。
竜族の王に従う振りをして、罠を仕掛け、そこに呼び込んだ。
姑息な手段だと思われるが、
人間が竜の知性を上回った瞬間でもあった。
竜族の王である覇王竜、ダイダロスは死に、そして人間は繁栄し、竜は居場所をなくしていった。
この話が、何処までが事実なのかはわからないが、今の世界で、世界の覇権を握っているのは、間違いなく、人間だろう。
ブルーシーズは、この状況を気にしている様だった。
亜土歌の20日
岩山の部屋にて
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僕の流れる血の半分は、人間。
そして、もう半分が、竜。
人間に裏切られるのなら、僕は竜側につくべきではないだろうか。
でも、今のこの姿は、竜じゃない。
子供の頃の思い出は、人間としての思い出ばかり。
人間と竜が、争う事になれば、僕はどちらへつくべきか。
どちらへついても、いい目は見ないだろう。
その時は、何処か遠い場所で、静観するとしよう。
亜土歌の21日
岩山の部屋にて
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ドメイル教という邪教の信仰国も、人間同士が争い、数を減らすという点では、聖戦を積極的に行い、大いに役に立っている、そう見るべきか。
もし、また竜が世界の覇権を奪い返すつもりならば。
ブルーシーズは、僕に優しい。
僕の食事を作り、話を聞かせてくれ、笑顔を見せる。
人間の血など、一滴もないのに、常に人間の姿を見せている。
小回りが利くから、と言っていたが、本当はどうだろうか。
僕を。
人間に裏切られた僕を。
竜側につかせたい、という思惑があるのではないのか。
亜土歌の22日
岩山の部屋にて
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