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第2章 竜の血を持つ者
血の活性化(more than two days)
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僕は、人形の様に、抜け殻になっていた。
これから、何もやる事は、ない。
死ぬ事も、叶わなかった。
岩山の中に作られた住居の、一室のベッドの上にいる。
僕の世話をしてくれた、同じくらいの年の男。
背中まで銀髪が垂れているけど、男だ。
同じ、竜の血を継ぐ。
___________________
お母様は、半人半獣で、それは僕もだろう。
人と竜の混血。
僕の世話をしている男は、完全な竜という事だ。
竜族の知性は、人間を大きく凌駕すると言われている。
姿を変え、人間としか思えないその身の振り方は、さすがだ。
人間になるのが好きなのか、と問うと、小回りが聞くからさ、と言っていた。
ここは、ウイプルではないみたいだ。スンディエルク大陸ではあるみたいだけど。
しばらくは、何も考えない様にしよう。
___________________
彼の名は、ブルーシーズ。
白灰千王竜と呼ばれる竜族で、海を越えた遥か北の大陸スキューエルハで、1日で大帝国を滅ぼしたと言われる伝説がある。
でも、ここはスンディエルク大陸だ。
彼は一人で、仲間がいる様にも思えない。
理由がありそうだ。
そう言えば、彼が話してくれた内容によると、邪教国は、聖オルディール王国キュラ大司教が、中心となって動いているらしい。
今日、日付を聞いてみた。
日記を書くために、日付は必要だから。
ただ、聞きなれない日付だ。
亜土歌の17日
岩山の部屋にて
___________________
僕が、死ななかったのは、ブルーシーズが僕に竜の血の活性化を行ったからだ、と言った。
ウイプル王国のザンギント山から、竜の鳴き声がして、ブルーシーズが気づいた。
悲痛そうに、助けを呼ぶ声が聞こえたと。
僕は、一度も竜になった事がない。もしかしたら、その時に初めて姿を変えたのか、と思ったけど。
彼は、お母様を知っていたんだ。
あの声は、ラリュナピュートの鳴き声だった、と。
亜土歌の18日
岩山の部屋にて
___________________
これから、何もやる事は、ない。
死ぬ事も、叶わなかった。
岩山の中に作られた住居の、一室のベッドの上にいる。
僕の世話をしてくれた、同じくらいの年の男。
背中まで銀髪が垂れているけど、男だ。
同じ、竜の血を継ぐ。
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お母様は、半人半獣で、それは僕もだろう。
人と竜の混血。
僕の世話をしている男は、完全な竜という事だ。
竜族の知性は、人間を大きく凌駕すると言われている。
姿を変え、人間としか思えないその身の振り方は、さすがだ。
人間になるのが好きなのか、と問うと、小回りが聞くからさ、と言っていた。
ここは、ウイプルではないみたいだ。スンディエルク大陸ではあるみたいだけど。
しばらくは、何も考えない様にしよう。
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彼の名は、ブルーシーズ。
白灰千王竜と呼ばれる竜族で、海を越えた遥か北の大陸スキューエルハで、1日で大帝国を滅ぼしたと言われる伝説がある。
でも、ここはスンディエルク大陸だ。
彼は一人で、仲間がいる様にも思えない。
理由がありそうだ。
そう言えば、彼が話してくれた内容によると、邪教国は、聖オルディール王国キュラ大司教が、中心となって動いているらしい。
今日、日付を聞いてみた。
日記を書くために、日付は必要だから。
ただ、聞きなれない日付だ。
亜土歌の17日
岩山の部屋にて
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僕が、死ななかったのは、ブルーシーズが僕に竜の血の活性化を行ったからだ、と言った。
ウイプル王国のザンギント山から、竜の鳴き声がして、ブルーシーズが気づいた。
悲痛そうに、助けを呼ぶ声が聞こえたと。
僕は、一度も竜になった事がない。もしかしたら、その時に初めて姿を変えたのか、と思ったけど。
彼は、お母様を知っていたんだ。
あの声は、ラリュナピュートの鳴き声だった、と。
亜土歌の18日
岩山の部屋にて
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