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プロローグ
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僕は今日も冒険者ギルドに来ている。
あぁ、僕の名前は月中悠一郎。自慢じゃないけどそれなりに名の知れている冒険者だ。
得意な武器は主に槍と刀。
他にも使えるけど、スキルがカンストしているのは槍と刀だけなんだ。
あ、いや、そういう話じゃない。今日も依頼を受けに来ているんだ。
「やぁ。今日は新しい依頼が出てるかい?」
片手を上げて挨拶しながらギルドの受付嬢に尋ねる。
「おや。月中さん。昨日の深夜に執政院の方からあなた宛てに依頼が来ていますよ。」
「名指しでかい?まぁ、良いか。さて。見せてくれ。」
執政院からの依頼で名指しというのは珍しい。名指しの依頼を出すということは
それだけ信頼している冒険者か、実力が高い冒険者か。
今回は多分後者かなぁ…
「はい。どうぞ。」
差し出された依頼は最近この街の郊外で起きている怪音の調査をしてほしいというものだった。
怪音の調査ぐらいわけないけど…なんで僕なんだろう。初心者用でも良くないか?
まぁ、いっか。
「さて、行ってくるよ。場所はどこだい?」
「郊外に遺跡があったでしょう?あの場所です。」
「わかった。さて、ちゃちゃっとクリアしてくるから。報酬はお早めにね。」
「わかりました。行ってらっしゃいませ。」
人混みをかき分けながらギルドを出て、身体強化のために魔力を循環させる。
軽くジャンプ。それだけで2、3メートルは飛び上がってるんだろうな。
我ながら怖いくらいだよ。
そんなことは置いといて。今日中にクリアできるように頑張らないとね。
そうして僕は走り出した。
この依頼がやがて世界を救うことになるとは全く思わずに…
あぁ、僕の名前は月中悠一郎。自慢じゃないけどそれなりに名の知れている冒険者だ。
得意な武器は主に槍と刀。
他にも使えるけど、スキルがカンストしているのは槍と刀だけなんだ。
あ、いや、そういう話じゃない。今日も依頼を受けに来ているんだ。
「やぁ。今日は新しい依頼が出てるかい?」
片手を上げて挨拶しながらギルドの受付嬢に尋ねる。
「おや。月中さん。昨日の深夜に執政院の方からあなた宛てに依頼が来ていますよ。」
「名指しでかい?まぁ、良いか。さて。見せてくれ。」
執政院からの依頼で名指しというのは珍しい。名指しの依頼を出すということは
それだけ信頼している冒険者か、実力が高い冒険者か。
今回は多分後者かなぁ…
「はい。どうぞ。」
差し出された依頼は最近この街の郊外で起きている怪音の調査をしてほしいというものだった。
怪音の調査ぐらいわけないけど…なんで僕なんだろう。初心者用でも良くないか?
まぁ、いっか。
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「郊外に遺跡があったでしょう?あの場所です。」
「わかった。さて、ちゃちゃっとクリアしてくるから。報酬はお早めにね。」
「わかりました。行ってらっしゃいませ。」
人混みをかき分けながらギルドを出て、身体強化のために魔力を循環させる。
軽くジャンプ。それだけで2、3メートルは飛び上がってるんだろうな。
我ながら怖いくらいだよ。
そんなことは置いといて。今日中にクリアできるように頑張らないとね。
そうして僕は走り出した。
この依頼がやがて世界を救うことになるとは全く思わずに…
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