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第2話 2
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硬くなった全身の筋肉を無理やり動かして、にじりよってくる杉本から和泉を守るように拓海は二人の間に立った。まるで猛獣の前に居るかのような恐怖で指先が冷たくなる。
買い物客が足を止めて、拓海たちに好奇の視線を向けていた。拓海は、誰か一人でも警備員を呼んできてくれたらいいのに……、と修羅場を見世物として楽しんでいる野次馬たちを心底軽蔑した。
「それは出来ません。この人には恋人がいます」
「ちっ……」
拓海の言葉を反抗的と捉えた杉本が舌打ちをする。恋心を抱いている相手に敵意の籠った視線を向けられ、拓海は逃げ出したくてたまらない気持ちになった。
けれど、突発性の発情期を起こして無防備になっている和泉を、飢えた獣のようなアルファの前に放り出す訳にはいかないと、今にも逃げ出しそうな自分に何度言い聞かせた。
「分からない人ですね。『運命の番』を前に、恋人なんて些末な問題です」
杉本が立ちはだかる拓海の肩に左手を乗せたその時、今までテーブルに伏せっていた和泉が半身を起き上がらせる。その手にはペン型注入器が握られていた。和泉は緊急用の抑制剤を使ったらしい。
「それ以上……こっちに、来ないでください」
息も切れ切れに、和泉が杉本をハッキリと拒否する言葉を発した。その場に居合わせた誰もが驚いたようだが、比べ物にならないほどの衝撃を受けたのは杉本に違いない。
拓海を突き飛ばす既のところだった杉本の表情は、まるで豆鉄砲を食らったハトのようだった。そして、その瞳は直ぐに絶望の色に染まっていった。
「どう、して……そんな……っ!」
杉本は、はくはくと口を開閉させながら和泉に問う。彼にとって、こんな事はにわかに信じ難い出来事だっただろう。拓海が目の端で盗み見ると、杉本は動揺で体を震わせていた。
「どうしても何も、おれは、あなたと番う気はありません」
和泉が今度は、取り付く島のない拒絶の言葉を口にする。杉本は、まるで糸の切れた操り人形のように、その場に鈍い音を立てながら膝を着く。タイル張りの床に膝が衝突した瞬間、鈍い音が拓海の耳に届いた。
「嘘だ……そんなこと、あっていいわけが無い」
その言葉は杉本の近くにいた拓海にしか届いていなかった。『運命の番』の間に挟まれ、おろおろとするしかなかった拓海を現実に引き戻したのは、その場にいた誰かが呼んでくれた救急隊員の声だった。
「すみません。テーブルに伏せっている方のお知り合いの方ですか?」
「は、はい。家族です」
「患者さんのお名前と年齢、それから二次性を教えて貰ってもいいですか?」
「白崎和泉。年齢は二十二歳、二次性はオメガです」
その後、いくつかの質問に拓海が答えると和泉は駆けつけた救急隊員によってストレッチャーに乗せられる。
「これから病院に向かいますが、お身内の方はベータでいらっしゃいますか?」
「いえ、オレはアルファです」
「そうですか……」
拓海がアルファであることを伝えると、救急隊員は難しそうな顔をした。
「患者さんが発情期を起こしているので、番以外のアルファの方は申し訳ないのですが……同乗いただけないんです。こちらへはお車で来てますか?」
「承知してます。電車で来てます。搬送予定の病院は何処ですか?」
拓海がそう言うと、救急隊員はあからさまにホッとした顔をした。このルールは最近制定されたもので、同乗出来ないことで揉めることがよくあるらしい。
「◯◯市のオメガ専門病院です」
「わかりました。そこなら兄のパートナーの会社が近いので、その人に連絡入れますが、付き添いの交代は可能ですか?」
「それは、全然大丈夫ですよ」
救急隊員の許可が出たので、拓海は大河に電話をかける。大河には先にショートメッセージを送ってあったので、すぐに電話は繋がった。和泉が突発性の発情期でオメガ専門病院に搬送されることになったと告げると、拓海が付き添いの交代を頼む前に「すぐに向かう」と言って電話を切られてしまった。
「あの、兄のパートナーがすぐに病院の方に向かってくれるそうです」
「そうなんですね! パートナーの方のお名前を聞いてもよろしいですか?」
「藤堂大河です」
「藤堂大河さんですね。ありがとうございます。病院の受付に伝えておきます。和泉さんにかかっていたカーディガンはご本人のものでしょうか?」
「いえ、それはオレのです」
「そうですか。では、お返ししますね」
救急隊員からカーディガンを受け取る。拓海は返されたカーディガンを羽織ると、和泉のフェロモンが微かに映っていた。しかし、五月とはいえまだ冷房が効いた室内を半袖で過ごすには少し肌寒い。一瞬、濃い香水を嗅いだ時のような目眩がしたが、眉間に力を入れて耐える。
和泉が救急車に乗るまで見送り、拓海は先程の場所に戻る。すると、杉本は相変わらずその場で膝をついたまま衆目に晒されていた。
拓海は意を決して、ゆっくりと杉本の元へ歩み寄った。
「――先生」
あと、三歩。足を進めたら触れられるという所まで、拓海が近づくと杉本は勢いよく顔を上げた。
目が合うそう思った瞬間、怯みそうになる。またあの鋭い眼光で睨まれるのではないかと思うと怖くて仕方がない。しかし、杉本は拓海の想像とは裏腹に穏やかな、愛おしい者を見るような視線を向けてきた。
「ああ――良かった!」
バランスを崩しそうになりながら立ち上がった杉本が、拓海の方へゆっくりと歩いてきた。あまりの変わりように拓海は思わず顔を引き攣らせる。さっきまでは、射殺さんばかりの視線を投げかけてきていたというのに。
「怖がらせて、ごめん。怯えないで」
まるで壊れ物に触れるような優しい手つきで、怯える子供を宥めるかのように杉本が拓海の肩をさすった。
「あ、あの……」
「きっと、突然の出会いで驚いてしまったんですよね。大丈夫ですよ。問題は二人でゆっくり解決していきましょう」
警戒しながら拓海が声を発すると、杉本は優しい声色でその言葉を遮るように話を続けた。しかし、杉本の口から語られる言葉で拓海は一つの答えに辿り着く。
――杉本先生は『運命の番』に拒絶されたショックのあまり混乱しているんだ。
杉本が拓海を『運命の番』であると誤認したのは、発情した和泉のフェロモンの匂いが移ったカーディガンを着ていたからだろう。
「場所を変えませんか?」
真相に気がつき心臓を鷲掴みにされたような痛みに耐えながら拓海は杉本に提案した。杉本をこんな状態で、いつ知り合いにあってもおかしくないような場所に居させるわけにはいかないという気持ちが半分。もう半分は、今なら和泉のフリをすれば彼に愛されるひとときを得られるかも知れないという下心があったからだ。
「そうしよう。ゆっくり話が出来るところがいいな」
杉本はまるで恋人にするように拓海の腰に腕を回す。拓海は、罪悪感と羞恥を隠し平常心を装った。
買い物客が足を止めて、拓海たちに好奇の視線を向けていた。拓海は、誰か一人でも警備員を呼んできてくれたらいいのに……、と修羅場を見世物として楽しんでいる野次馬たちを心底軽蔑した。
「それは出来ません。この人には恋人がいます」
「ちっ……」
拓海の言葉を反抗的と捉えた杉本が舌打ちをする。恋心を抱いている相手に敵意の籠った視線を向けられ、拓海は逃げ出したくてたまらない気持ちになった。
けれど、突発性の発情期を起こして無防備になっている和泉を、飢えた獣のようなアルファの前に放り出す訳にはいかないと、今にも逃げ出しそうな自分に何度言い聞かせた。
「分からない人ですね。『運命の番』を前に、恋人なんて些末な問題です」
杉本が立ちはだかる拓海の肩に左手を乗せたその時、今までテーブルに伏せっていた和泉が半身を起き上がらせる。その手にはペン型注入器が握られていた。和泉は緊急用の抑制剤を使ったらしい。
「それ以上……こっちに、来ないでください」
息も切れ切れに、和泉が杉本をハッキリと拒否する言葉を発した。その場に居合わせた誰もが驚いたようだが、比べ物にならないほどの衝撃を受けたのは杉本に違いない。
拓海を突き飛ばす既のところだった杉本の表情は、まるで豆鉄砲を食らったハトのようだった。そして、その瞳は直ぐに絶望の色に染まっていった。
「どう、して……そんな……っ!」
杉本は、はくはくと口を開閉させながら和泉に問う。彼にとって、こんな事はにわかに信じ難い出来事だっただろう。拓海が目の端で盗み見ると、杉本は動揺で体を震わせていた。
「どうしても何も、おれは、あなたと番う気はありません」
和泉が今度は、取り付く島のない拒絶の言葉を口にする。杉本は、まるで糸の切れた操り人形のように、その場に鈍い音を立てながら膝を着く。タイル張りの床に膝が衝突した瞬間、鈍い音が拓海の耳に届いた。
「嘘だ……そんなこと、あっていいわけが無い」
その言葉は杉本の近くにいた拓海にしか届いていなかった。『運命の番』の間に挟まれ、おろおろとするしかなかった拓海を現実に引き戻したのは、その場にいた誰かが呼んでくれた救急隊員の声だった。
「すみません。テーブルに伏せっている方のお知り合いの方ですか?」
「は、はい。家族です」
「患者さんのお名前と年齢、それから二次性を教えて貰ってもいいですか?」
「白崎和泉。年齢は二十二歳、二次性はオメガです」
その後、いくつかの質問に拓海が答えると和泉は駆けつけた救急隊員によってストレッチャーに乗せられる。
「これから病院に向かいますが、お身内の方はベータでいらっしゃいますか?」
「いえ、オレはアルファです」
「そうですか……」
拓海がアルファであることを伝えると、救急隊員は難しそうな顔をした。
「患者さんが発情期を起こしているので、番以外のアルファの方は申し訳ないのですが……同乗いただけないんです。こちらへはお車で来てますか?」
「承知してます。電車で来てます。搬送予定の病院は何処ですか?」
拓海がそう言うと、救急隊員はあからさまにホッとした顔をした。このルールは最近制定されたもので、同乗出来ないことで揉めることがよくあるらしい。
「◯◯市のオメガ専門病院です」
「わかりました。そこなら兄のパートナーの会社が近いので、その人に連絡入れますが、付き添いの交代は可能ですか?」
「それは、全然大丈夫ですよ」
救急隊員の許可が出たので、拓海は大河に電話をかける。大河には先にショートメッセージを送ってあったので、すぐに電話は繋がった。和泉が突発性の発情期でオメガ専門病院に搬送されることになったと告げると、拓海が付き添いの交代を頼む前に「すぐに向かう」と言って電話を切られてしまった。
「あの、兄のパートナーがすぐに病院の方に向かってくれるそうです」
「そうなんですね! パートナーの方のお名前を聞いてもよろしいですか?」
「藤堂大河です」
「藤堂大河さんですね。ありがとうございます。病院の受付に伝えておきます。和泉さんにかかっていたカーディガンはご本人のものでしょうか?」
「いえ、それはオレのです」
「そうですか。では、お返ししますね」
救急隊員からカーディガンを受け取る。拓海は返されたカーディガンを羽織ると、和泉のフェロモンが微かに映っていた。しかし、五月とはいえまだ冷房が効いた室内を半袖で過ごすには少し肌寒い。一瞬、濃い香水を嗅いだ時のような目眩がしたが、眉間に力を入れて耐える。
和泉が救急車に乗るまで見送り、拓海は先程の場所に戻る。すると、杉本は相変わらずその場で膝をついたまま衆目に晒されていた。
拓海は意を決して、ゆっくりと杉本の元へ歩み寄った。
「――先生」
あと、三歩。足を進めたら触れられるという所まで、拓海が近づくと杉本は勢いよく顔を上げた。
目が合うそう思った瞬間、怯みそうになる。またあの鋭い眼光で睨まれるのではないかと思うと怖くて仕方がない。しかし、杉本は拓海の想像とは裏腹に穏やかな、愛おしい者を見るような視線を向けてきた。
「ああ――良かった!」
バランスを崩しそうになりながら立ち上がった杉本が、拓海の方へゆっくりと歩いてきた。あまりの変わりように拓海は思わず顔を引き攣らせる。さっきまでは、射殺さんばかりの視線を投げかけてきていたというのに。
「怖がらせて、ごめん。怯えないで」
まるで壊れ物に触れるような優しい手つきで、怯える子供を宥めるかのように杉本が拓海の肩をさすった。
「あ、あの……」
「きっと、突然の出会いで驚いてしまったんですよね。大丈夫ですよ。問題は二人でゆっくり解決していきましょう」
警戒しながら拓海が声を発すると、杉本は優しい声色でその言葉を遮るように話を続けた。しかし、杉本の口から語られる言葉で拓海は一つの答えに辿り着く。
――杉本先生は『運命の番』に拒絶されたショックのあまり混乱しているんだ。
杉本が拓海を『運命の番』であると誤認したのは、発情した和泉のフェロモンの匂いが移ったカーディガンを着ていたからだろう。
「場所を変えませんか?」
真相に気がつき心臓を鷲掴みにされたような痛みに耐えながら拓海は杉本に提案した。杉本をこんな状態で、いつ知り合いにあってもおかしくないような場所に居させるわけにはいかないという気持ちが半分。もう半分は、今なら和泉のフリをすれば彼に愛されるひとときを得られるかも知れないという下心があったからだ。
「そうしよう。ゆっくり話が出来るところがいいな」
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