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1章
11話 魔道具研究室主任
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「はぁ、はぁ、はぁ」
「良く頑張ったな、アリア。
今日の目標達成だぞ」
「あ、ありがとう、ございます」
「いや、お礼を言われる筋合いはないさ。
現状、俺は軽いアドバイスしか出来てないし、それもあまり役立っているようには見えないしな。
ひとまず魔力がある程度、回復するまでは見学をしておくように」
「は、はい」
私の返事を聞くと、エクス様は頷いてから少し離れた場所まで歩き、目を閉じた。
それから先程までのような少ない魔力量ではなく、使う魔力量を一気に増やし始めた。
訓練を始めた頃から、エクス様は私が休憩している時に、私から少しだけ離れた場所で触っていないのに魔力が感じ取れるくらいの魔力を使って居た。
それを見て、私は『なんで一気に魔力を使っているのか』と思っては居たものの、実際に質問した事は無かった。
今すぐに理由を知っても意味が無いだろうし、逆に知らないといけないことはエクス様やエステールさんが勉強に組み込んでいる。
だからこそ、今はやるべき事を頑張る。
知りたい事、やりたい事をするのは、それが終わってからだと私の中で決めた。
「こんにちは!!」
「ひゃ!?」
私がエクス様を見ていると、真後ろから突然声を掛けられた。
今まで休憩中でも声をかけられた事が無かったので、驚いて悲鳴を上げてしまった。
それから声がした方向を見ると、メガネをかけた白衣の女の人が私を覗き込むように見ていた。
それに驚いて体をびくりと反応させてしまった所で、エクス様がこちらに気づいたらしく、女の人に声をかけた。
「まさか研究室以外で魔道具研究室主任のドリスを見ることになるとはな。
明日は大雨か雪でも降るかもしれないな。
それで魔道具研究室主任がこんな所で何をしているんだ?」
「これはエクス様、こんにちは。
いえね、散歩をしていたら偶々通りかかりまして」
「そんな訳ないだろう。
お前は食事よりも魔法の研究をしている方が好きな人間だぞ?
そんな人間が散歩等する訳がない。
散歩をするくらいなら、そこら辺に転がっている石を魔道具に変えた方が有意義だと言い切った件は知っているが?」
「あはは、バレましたか?
実は、毎日少しづつ魔力を使い続ける時間を伸ばしている『蝶の館』住みの子が居ると聞きましてね。
才能があればスカウトしようかと」
ここまではエクス様も、ドリスと呼ばれた女の人も普通に会話をしていて、笑顔では無かったものの、お互いに睨みつけても居なかった。
しかし、エクス様は『才能があればスカウトしようかと』という言葉を聞いて、目を細めて女の人を睨みつけ始めた。
「出来るだけ才能を見出した者が、見出した物をその道のプロに育てる。
例外は自分が教えられない道、もしくは自分の実力を超えたの場合のみ。
この辺境伯家のルールを魔道具研究室主任ともあろう者が破るわけでは無いだろうな」
「もちろんですよ。
ですが、優秀になる者には、優秀な指導者が付くべきではありませんか?」
「辺境伯家以外の場所ならばそうすべきだろうな。
だが、ここは辺境伯家が収める街であり、ドリスも研究者として超優秀なだけだ。
お前が以前に指導した魔法使いを潰しかけた事、忘れているわけではないだろう?
それに辺境伯家が定めているルールには従ってもらう必要がある。
仮にルールを破るなら、それなりの覚悟が必要になるが、覚悟はあるのか?」
エクス様はそう言いながら全身に流していた魔力を両手両足だけに集めた。
それを見て、女の人も魔力を体に流し始め、すごくピリピリとした空気が流れ始めた。
その空気の中で何も出来ずにいると、エステールさんが遠くから走って来た。
「ドリス主任!!
領主様に呼ばれているのに、こんな所で何をなさっているのですか!?
既に呼び出された時間は過ぎていますよ!?」
エステールさんが息を切らしながら、駆け寄ってきて、そう言うと女の人は魔力を流すのを止めた。
「はぁ、流石に時間が掛かり過ぎちゃったか。
まあ、スカウトの件は考えておいてね、アリアさん」
そう言ってから、女の人はエステールさんを連れて去って行った。
2人が消えてからエクス様は両手両足に集めていた魔力を、全身に流すように戻した。
「はぁ~、1週間も目を付けられなかった事を幸運に思うべきか、1週間で目を付けられたことに頭を痛めるべきか悩むな」
「あ、あの女の人は?」
「そう言えば、話には出していたが直接は会っていなかったか。
もう分かっていると思うが、彼女が辺境伯家の魔道具研究室主任、ドリス・エーストンだ」
「え、エーストン?
えっと、貴族様、ですか?」
「そうだ。
とは言っても、彼女は領地を持っていない伯爵だがな」
「領地を持っていない伯爵?」
「ああ、元々彼女は子爵家の令嬢だったらしいが、10代前半で画期的な魔道具を色々と開発して貴族位を得たんだ。
その時に領地を賜る話も出たらしいが、領地よりも即金で貰いたいと固辞したらしい。
流石に、その事で王から不興を買ったらしく、面倒事に巻き込まれて父上が拾って来たんだ。
ここは能力があれば、余程の問題行動が無ければ罰しないからな。
彼女ほどの能力を持っている人間は、危ない趣味を持っていない限りは、どうしようもない」
「そうなんですね。
そこまで変な人には見えませんでしたが」
「その考えは捨てた方が良い。
彼女に興味を持たれると悲惨だぞ」
「え、ひ、悲惨なんですか?」
「ああ、年齢こそ25歳だが、見た目は10代後半に見える美女なせいで油断すると不味い。
行動すべてを観察し始めて、行き着く所まで行けば髪の毛や唾液なんかも勝手に取ろうとするから気を付けろ。
俺もやられかけて、彼女は父上に止められていた」
「うえ!?
髪の毛にだ、唾液?
エクス様にそんな事をしているのに、問題行動では無いんですか?」
私はエクス様の言葉を聞いて、とても驚いて変な声が出てしまった。
そして、あまりの事に私が驚いて質問すると、エクス様は思い出したくないように苦い顔をした。
「いや、問題行動なのは間違いないんだが、ギリギリのラインを見極めているんだ。
そのせいで毎回、始末書で済んでしまう。
はぁ~、1度でも牢に入れるかどうか検討する行動をしたら、明確に監視できるのに」
とても疲れたように言ってエクス様は顔色を暗くしてボヤいていた。
「良く頑張ったな、アリア。
今日の目標達成だぞ」
「あ、ありがとう、ございます」
「いや、お礼を言われる筋合いはないさ。
現状、俺は軽いアドバイスしか出来てないし、それもあまり役立っているようには見えないしな。
ひとまず魔力がある程度、回復するまでは見学をしておくように」
「は、はい」
私の返事を聞くと、エクス様は頷いてから少し離れた場所まで歩き、目を閉じた。
それから先程までのような少ない魔力量ではなく、使う魔力量を一気に増やし始めた。
訓練を始めた頃から、エクス様は私が休憩している時に、私から少しだけ離れた場所で触っていないのに魔力が感じ取れるくらいの魔力を使って居た。
それを見て、私は『なんで一気に魔力を使っているのか』と思っては居たものの、実際に質問した事は無かった。
今すぐに理由を知っても意味が無いだろうし、逆に知らないといけないことはエクス様やエステールさんが勉強に組み込んでいる。
だからこそ、今はやるべき事を頑張る。
知りたい事、やりたい事をするのは、それが終わってからだと私の中で決めた。
「こんにちは!!」
「ひゃ!?」
私がエクス様を見ていると、真後ろから突然声を掛けられた。
今まで休憩中でも声をかけられた事が無かったので、驚いて悲鳴を上げてしまった。
それから声がした方向を見ると、メガネをかけた白衣の女の人が私を覗き込むように見ていた。
それに驚いて体をびくりと反応させてしまった所で、エクス様がこちらに気づいたらしく、女の人に声をかけた。
「まさか研究室以外で魔道具研究室主任のドリスを見ることになるとはな。
明日は大雨か雪でも降るかもしれないな。
それで魔道具研究室主任がこんな所で何をしているんだ?」
「これはエクス様、こんにちは。
いえね、散歩をしていたら偶々通りかかりまして」
「そんな訳ないだろう。
お前は食事よりも魔法の研究をしている方が好きな人間だぞ?
そんな人間が散歩等する訳がない。
散歩をするくらいなら、そこら辺に転がっている石を魔道具に変えた方が有意義だと言い切った件は知っているが?」
「あはは、バレましたか?
実は、毎日少しづつ魔力を使い続ける時間を伸ばしている『蝶の館』住みの子が居ると聞きましてね。
才能があればスカウトしようかと」
ここまではエクス様も、ドリスと呼ばれた女の人も普通に会話をしていて、笑顔では無かったものの、お互いに睨みつけても居なかった。
しかし、エクス様は『才能があればスカウトしようかと』という言葉を聞いて、目を細めて女の人を睨みつけ始めた。
「出来るだけ才能を見出した者が、見出した物をその道のプロに育てる。
例外は自分が教えられない道、もしくは自分の実力を超えたの場合のみ。
この辺境伯家のルールを魔道具研究室主任ともあろう者が破るわけでは無いだろうな」
「もちろんですよ。
ですが、優秀になる者には、優秀な指導者が付くべきではありませんか?」
「辺境伯家以外の場所ならばそうすべきだろうな。
だが、ここは辺境伯家が収める街であり、ドリスも研究者として超優秀なだけだ。
お前が以前に指導した魔法使いを潰しかけた事、忘れているわけではないだろう?
それに辺境伯家が定めているルールには従ってもらう必要がある。
仮にルールを破るなら、それなりの覚悟が必要になるが、覚悟はあるのか?」
エクス様はそう言いながら全身に流していた魔力を両手両足だけに集めた。
それを見て、女の人も魔力を体に流し始め、すごくピリピリとした空気が流れ始めた。
その空気の中で何も出来ずにいると、エステールさんが遠くから走って来た。
「ドリス主任!!
領主様に呼ばれているのに、こんな所で何をなさっているのですか!?
既に呼び出された時間は過ぎていますよ!?」
エステールさんが息を切らしながら、駆け寄ってきて、そう言うと女の人は魔力を流すのを止めた。
「はぁ、流石に時間が掛かり過ぎちゃったか。
まあ、スカウトの件は考えておいてね、アリアさん」
そう言ってから、女の人はエステールさんを連れて去って行った。
2人が消えてからエクス様は両手両足に集めていた魔力を、全身に流すように戻した。
「はぁ~、1週間も目を付けられなかった事を幸運に思うべきか、1週間で目を付けられたことに頭を痛めるべきか悩むな」
「あ、あの女の人は?」
「そう言えば、話には出していたが直接は会っていなかったか。
もう分かっていると思うが、彼女が辺境伯家の魔道具研究室主任、ドリス・エーストンだ」
「え、エーストン?
えっと、貴族様、ですか?」
「そうだ。
とは言っても、彼女は領地を持っていない伯爵だがな」
「領地を持っていない伯爵?」
「ああ、元々彼女は子爵家の令嬢だったらしいが、10代前半で画期的な魔道具を色々と開発して貴族位を得たんだ。
その時に領地を賜る話も出たらしいが、領地よりも即金で貰いたいと固辞したらしい。
流石に、その事で王から不興を買ったらしく、面倒事に巻き込まれて父上が拾って来たんだ。
ここは能力があれば、余程の問題行動が無ければ罰しないからな。
彼女ほどの能力を持っている人間は、危ない趣味を持っていない限りは、どうしようもない」
「そうなんですね。
そこまで変な人には見えませんでしたが」
「その考えは捨てた方が良い。
彼女に興味を持たれると悲惨だぞ」
「え、ひ、悲惨なんですか?」
「ああ、年齢こそ25歳だが、見た目は10代後半に見える美女なせいで油断すると不味い。
行動すべてを観察し始めて、行き着く所まで行けば髪の毛や唾液なんかも勝手に取ろうとするから気を付けろ。
俺もやられかけて、彼女は父上に止められていた」
「うえ!?
髪の毛にだ、唾液?
エクス様にそんな事をしているのに、問題行動では無いんですか?」
私はエクス様の言葉を聞いて、とても驚いて変な声が出てしまった。
そして、あまりの事に私が驚いて質問すると、エクス様は思い出したくないように苦い顔をした。
「いや、問題行動なのは間違いないんだが、ギリギリのラインを見極めているんだ。
そのせいで毎回、始末書で済んでしまう。
はぁ~、1度でも牢に入れるかどうか検討する行動をしたら、明確に監視できるのに」
とても疲れたように言ってエクス様は顔色を暗くしてボヤいていた。
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