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1章
2話 黒いなにか
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「ねえ、あの人、誰?」
「え?
何言ってるの、アリアちゃん。
エクス様だよ?」
私が全身に黒いモヤモヤがある人が誰かを聞くと、私の隣に居た友達は不思議な顔をしながらエクス様だと教えてくれた。
いつも体の何処かにはその部分が見えなくなるくらいに濃いモヤモヤがあるのは見えてたけど、全身にあるのは初めてだったから、びっくりした。
でも、見えなくなるくらいにモヤモヤが濃いなら、骨折よりも酷い筈なのに、どうして学校に来たんだろう?
そんな事を考えていてもエクス様に質問出来る筈も無くて、でも無視も出来なくて授業や休憩時間もエクス様を目で追っていた。
そして今日の学校が終わって帰ろうとした所で、ジャック様が3年の私達の部屋に飛び込んで来た。
急に飛び込んで来たジャック様は、いつもは1人の護衛の騎士が、3人も側に立っていた。
ジャック様はまだ全身に濃いモヤモヤがあるエクス様を見つけると、睨みつけてエクス様を指差すと叫んだ。
「お前、僕を殺そうとしたな!?」
「はぁ~、なんの話だ」
「僕に魔物が危険だと教えないだけでなく、壁の外の魔物が凶悪だと教えなかった!!
だから、僕は死にかけたんだ!!」
「その死にかけていたお前を助けたのは誰だと思う?
それに第二夫人が王都から連れて来ていた騎士の半分も無駄に殺してしまっただけでなく、残り半分の騎士も再起不能の者が多い。
ここは王国の辺境だが、辺境だからこそ魔物は凶悪だ。
お前はこの辺境が王国の盾と呼ばれている理由を考えなかったのか?
そもそも魔物が危険な事など、この辺境ならば学校に入って、すぐに学ぶ。
その為に学校を作ったのだから当然だが、学校に通った親達が子供に魔物は危険だと教える様になったから、幼子でも魔物は危ないと分かる。
お前は幼子でも分かる、魔物は危険だという常識を知らないのか?」
「なっ、なんだと!?
そんな危険な場所に僕と母上を行かせたのか!?」
「はぁ~、お前達が勝手に行ったんだろう?
それに俺はお前達の行動に対する責任等無い。
そんな事も分からないのか?」
「うるさい!!
お前達、そいつを捕まえろ!!」
ジャック様がエクス様を指さして、騎士の人にそう言ったからか、エクス様が目を細めた。
でも、騎士の人達はみんな下を向いて、手を握り締めて震えていた。
それを見ていたジャック様は驚いて騎士にもう一度命令した。
「ど、どうしたお前達、早く捕まえろ!!」
「申し訳ありませんが、出来ません」
「なんだと!?
お前達は母上の騎士だぞ!?
僕に逆らったらどうなるか、分かっているのか!?」
「エクス様は我々の命の恩人です」
「そんな訳ない!!
そいつは母上の騎士を殺しただけでなく、生きている騎士の半分も再起不能にしたんだぞ!?
それなのに「違います!!」っ!?」
「エクス様は全滅する筈だった我々を助けて下さいました。
傷付き魔物の餌になるしか無かった我々の仲間達を命を賭けて城壁まで護衛して下さいました。
最後には我々の血の匂いに釣られて城壁までやって来た魔物を殲滅して下さいました。
そのどれもが本来ならば我々が行わなければならない事でした。
ですが、王都付近の魔物とここ辺境の魔物では強さの格が違いました。
辺境伯が雇われている私兵の最も弱い者にさえ、我々は誰一人勝てません。
我々は辺境を侮り過ぎていました。
エクス様、我々のこれまでの行動、騎士達に代わり、謝罪致します。
申し訳ありませんでした」
「謝罪等は不要だが、良いのか?
お前達はあくまでも第二夫人の私兵であり、お前達の主は我ら辺境伯家ではない。
それでも謝罪すると?」
「はい、我らでは辺境にて奥様とジャック様を護衛する事は荷が重過ぎました。
なにより、我らは時期に王都に戻されるでしょう。
せめて、謝罪程度は行わなければ、命を失った者達やその家族に顔向け出来ませんので」
「はぁ~、そうか。
今後、どうしても生活に困れば辺境伯家を頼ると良い。
確かに、お前達は基礎力と実戦は足りなかったが、戦闘技術は相当のものだった。
必ずとは言えないが、あの技術があるなら、この領の学校や辺境伯家の騎士や兵士の指導もいずれは出来るようになるだろう。
そうすれば、お前達は『無様な者達』から『無知な者達』にはなる筈だ」
「っ!!
あ、ありがとうございます」
騎士の人達は涙を浮かべながらエクス様にお礼を言っていた。
でもジャック様はそれが気に入らなかったのか、顔を歪めて叫び出した。
「ふ、ふざけるな!!
さっさと捕らえろ!!
母上に言い付けるぞ!?」
「いい加減にしろ、ジャック。
勝手に城壁外に赴き、挙げ句は魔物を大勢引き連れて来たのは誰だ?」
「う、うるさい、うるさい、うるさい!!
お前なんか、死ねば良いんだ!!」
ジャック様は懐から今までで見たことも無いほど濃く黒いモヤモヤがあって本体が見えない何かを取り出して、エクス様に向けた。
その瞬間、取り出した何かから、凄く嫌なものを感じた。
気が付くと私はその何かに向かって走っていて、ジャック様の手から何かをはたき落とした。
「き、貴様!!
なんのつもりだ!!」
ジャック様の手からはたき落とした後、安心していた私はジャック様に掴まれて、怒りを向けられた。
それに驚いて、悲鳴あげてしまった。
「ひっ!!」
「ふぎゃ!!」
「はぁ~、守るべき民に手を挙げようとするとはな。
これまで何を学んでいたんだ」
しかし私が悲鳴を上げた次の瞬間にはジャック様は既に私の前から消えていた。
それを理解してから、エクス様の言葉が耳に入って来て、エクス様が助けてくれたのだと分かった。
「あ、あの、ありがとうございます」
「いや、ジャックの暴走を止められなかった責任があるからな。
だが、ジャックはあんなのでも辺境伯家の一員だから、貴族だ。
今後は貴族の手を叩いてはいけないぞ」
「す、すみません。
い、嫌な予感がして、気が付いたら叩いていたんです」
「嫌な予感?
あの球からか?」
「えっと、はい、多分」
私が自信なく頷くと、エクス様は黒いモヤモヤがあるものを向かって歩き出して触ろうとしたので、すぐに止めた。
「さ、触っちゃ駄目です!!」
「え?
何言ってるの、アリアちゃん。
エクス様だよ?」
私が全身に黒いモヤモヤがある人が誰かを聞くと、私の隣に居た友達は不思議な顔をしながらエクス様だと教えてくれた。
いつも体の何処かにはその部分が見えなくなるくらいに濃いモヤモヤがあるのは見えてたけど、全身にあるのは初めてだったから、びっくりした。
でも、見えなくなるくらいにモヤモヤが濃いなら、骨折よりも酷い筈なのに、どうして学校に来たんだろう?
そんな事を考えていてもエクス様に質問出来る筈も無くて、でも無視も出来なくて授業や休憩時間もエクス様を目で追っていた。
そして今日の学校が終わって帰ろうとした所で、ジャック様が3年の私達の部屋に飛び込んで来た。
急に飛び込んで来たジャック様は、いつもは1人の護衛の騎士が、3人も側に立っていた。
ジャック様はまだ全身に濃いモヤモヤがあるエクス様を見つけると、睨みつけてエクス様を指差すと叫んだ。
「お前、僕を殺そうとしたな!?」
「はぁ~、なんの話だ」
「僕に魔物が危険だと教えないだけでなく、壁の外の魔物が凶悪だと教えなかった!!
だから、僕は死にかけたんだ!!」
「その死にかけていたお前を助けたのは誰だと思う?
それに第二夫人が王都から連れて来ていた騎士の半分も無駄に殺してしまっただけでなく、残り半分の騎士も再起不能の者が多い。
ここは王国の辺境だが、辺境だからこそ魔物は凶悪だ。
お前はこの辺境が王国の盾と呼ばれている理由を考えなかったのか?
そもそも魔物が危険な事など、この辺境ならば学校に入って、すぐに学ぶ。
その為に学校を作ったのだから当然だが、学校に通った親達が子供に魔物は危険だと教える様になったから、幼子でも魔物は危ないと分かる。
お前は幼子でも分かる、魔物は危険だという常識を知らないのか?」
「なっ、なんだと!?
そんな危険な場所に僕と母上を行かせたのか!?」
「はぁ~、お前達が勝手に行ったんだろう?
それに俺はお前達の行動に対する責任等無い。
そんな事も分からないのか?」
「うるさい!!
お前達、そいつを捕まえろ!!」
ジャック様がエクス様を指さして、騎士の人にそう言ったからか、エクス様が目を細めた。
でも、騎士の人達はみんな下を向いて、手を握り締めて震えていた。
それを見ていたジャック様は驚いて騎士にもう一度命令した。
「ど、どうしたお前達、早く捕まえろ!!」
「申し訳ありませんが、出来ません」
「なんだと!?
お前達は母上の騎士だぞ!?
僕に逆らったらどうなるか、分かっているのか!?」
「エクス様は我々の命の恩人です」
「そんな訳ない!!
そいつは母上の騎士を殺しただけでなく、生きている騎士の半分も再起不能にしたんだぞ!?
それなのに「違います!!」っ!?」
「エクス様は全滅する筈だった我々を助けて下さいました。
傷付き魔物の餌になるしか無かった我々の仲間達を命を賭けて城壁まで護衛して下さいました。
最後には我々の血の匂いに釣られて城壁までやって来た魔物を殲滅して下さいました。
そのどれもが本来ならば我々が行わなければならない事でした。
ですが、王都付近の魔物とここ辺境の魔物では強さの格が違いました。
辺境伯が雇われている私兵の最も弱い者にさえ、我々は誰一人勝てません。
我々は辺境を侮り過ぎていました。
エクス様、我々のこれまでの行動、騎士達に代わり、謝罪致します。
申し訳ありませんでした」
「謝罪等は不要だが、良いのか?
お前達はあくまでも第二夫人の私兵であり、お前達の主は我ら辺境伯家ではない。
それでも謝罪すると?」
「はい、我らでは辺境にて奥様とジャック様を護衛する事は荷が重過ぎました。
なにより、我らは時期に王都に戻されるでしょう。
せめて、謝罪程度は行わなければ、命を失った者達やその家族に顔向け出来ませんので」
「はぁ~、そうか。
今後、どうしても生活に困れば辺境伯家を頼ると良い。
確かに、お前達は基礎力と実戦は足りなかったが、戦闘技術は相当のものだった。
必ずとは言えないが、あの技術があるなら、この領の学校や辺境伯家の騎士や兵士の指導もいずれは出来るようになるだろう。
そうすれば、お前達は『無様な者達』から『無知な者達』にはなる筈だ」
「っ!!
あ、ありがとうございます」
騎士の人達は涙を浮かべながらエクス様にお礼を言っていた。
でもジャック様はそれが気に入らなかったのか、顔を歪めて叫び出した。
「ふ、ふざけるな!!
さっさと捕らえろ!!
母上に言い付けるぞ!?」
「いい加減にしろ、ジャック。
勝手に城壁外に赴き、挙げ句は魔物を大勢引き連れて来たのは誰だ?」
「う、うるさい、うるさい、うるさい!!
お前なんか、死ねば良いんだ!!」
ジャック様は懐から今までで見たことも無いほど濃く黒いモヤモヤがあって本体が見えない何かを取り出して、エクス様に向けた。
その瞬間、取り出した何かから、凄く嫌なものを感じた。
気が付くと私はその何かに向かって走っていて、ジャック様の手から何かをはたき落とした。
「き、貴様!!
なんのつもりだ!!」
ジャック様の手からはたき落とした後、安心していた私はジャック様に掴まれて、怒りを向けられた。
それに驚いて、悲鳴あげてしまった。
「ひっ!!」
「ふぎゃ!!」
「はぁ~、守るべき民に手を挙げようとするとはな。
これまで何を学んでいたんだ」
しかし私が悲鳴を上げた次の瞬間にはジャック様は既に私の前から消えていた。
それを理解してから、エクス様の言葉が耳に入って来て、エクス様が助けてくれたのだと分かった。
「あ、あの、ありがとうございます」
「いや、ジャックの暴走を止められなかった責任があるからな。
だが、ジャックはあんなのでも辺境伯家の一員だから、貴族だ。
今後は貴族の手を叩いてはいけないぞ」
「す、すみません。
い、嫌な予感がして、気が付いたら叩いていたんです」
「嫌な予感?
あの球からか?」
「えっと、はい、多分」
私が自信なく頷くと、エクス様は黒いモヤモヤがあるものを向かって歩き出して触ろうとしたので、すぐに止めた。
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