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番外編 『王国学園』編
22話
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「それでローニャ様はどう動かれるつもりですか?」
伯爵邸に帰って来て、後は寝るだけになり、寝室に私とフィーナしか居なくなると、フィーナが私に質問して来た。
そのフィーナの質問に、帰りの馬車の中から考え続けていた事を話した。
「そうだね。使者と対応する前なら馬鹿のフリをしたね」
「ですが、それは出来なくなったと」
「うん、使者を潰しちゃったし、今回の振る舞いで私が当主としても動けるとバレたしね。
それなら何処からか適当に婚約者を見繕うのも悪くはないけど、下手な人間じゃあ王子の箔には勝てないし、早急に手を打たないと帝国まで、私を取り込もうとこちらに来るかもしれない」
私の言葉にフィーナは左手を顎に当てて、考えるように唸っていた。
私もそんなフィーナを見て、頭を抱えたくなったが、ここである事を思い出し、声を上げた。
「あ、そういえば、フィーナが言うには、私の殺された理由って、馬鹿が浮気したからだよね?」
「ええ、馬鹿は学園に入学した伯爵令嬢に惚れて、同じ格の伯爵家の令嬢ならば、どちらでも変わらないとー、っ!!
なるほど、伯爵令嬢を使うのですね?」
「流石はフィーナ。冴えてるね。でも、現実問題として出来そう?私は覚えてないから、何も分からないの」
私がフィーナに質問すると、フィーナは悩んだように眉を寄せた。
「私も学園内部の事までは詳しく知れませんでしたから、分かりません。
ですが、上手く行けば馬鹿は排除出来、第二王子は王太子になる事より、当主とは婚姻不可。
そうなれば王家に繋がりがあり、婚姻させる事が出来る男児は、他の公爵家の人間だけ。しかし、公爵家の男児は現状で全て婚約者が居る状態。
これなら、馬鹿に馬鹿な事を仕出かさせるだけで、いけますね」
「うん、問題があるとすれば、私の婚約者となった人間を王太子にすると、国王が王子に言っている場合だね」
私がそう言うと、フィーナは「有り得ますね」と言った。
本来ならば、いくら黒色の魔眼所持者とはいえ伯爵家の人間の婚約者になった方の王子が王太子になる事はない。
王太子の人間が伯爵令嬢を婚約者にする事はあっても、伯爵令嬢を婚約者した王子を王太子にするというのは字面からおかしい。
しかし、現国王はあまりにも私に執着している。
それも、本人が執着しているのではく、自身のどちらかの子供の婚約者にする事に必死なのだ。
それが何故かが分からない。
それに、私達の学園の待遇だってそう。
そもそも、私がお披露目をしてから王都から魔獣の森に到着するまで移動の準備日数を入れて3ヶ月。
それから魔獣の森で1日、『エンドシート学園』で1週間、そこから【終わり】との戦闘を経て、王都に戻るまでにまで2ヶ月半。
合計で5ヶ月と3週間ほどが経過している。
それなのに前学期を丸まる学園に通っていなかった私達を無理矢理学園に入れた。
これも恐らくは、私を王子の婚約者にするため。
考えれば考える程に、何がしたいのか分からなくなってしまう。
伯爵邸に帰って来て、後は寝るだけになり、寝室に私とフィーナしか居なくなると、フィーナが私に質問して来た。
そのフィーナの質問に、帰りの馬車の中から考え続けていた事を話した。
「そうだね。使者と対応する前なら馬鹿のフリをしたね」
「ですが、それは出来なくなったと」
「うん、使者を潰しちゃったし、今回の振る舞いで私が当主としても動けるとバレたしね。
それなら何処からか適当に婚約者を見繕うのも悪くはないけど、下手な人間じゃあ王子の箔には勝てないし、早急に手を打たないと帝国まで、私を取り込もうとこちらに来るかもしれない」
私の言葉にフィーナは左手を顎に当てて、考えるように唸っていた。
私もそんなフィーナを見て、頭を抱えたくなったが、ここである事を思い出し、声を上げた。
「あ、そういえば、フィーナが言うには、私の殺された理由って、馬鹿が浮気したからだよね?」
「ええ、馬鹿は学園に入学した伯爵令嬢に惚れて、同じ格の伯爵家の令嬢ならば、どちらでも変わらないとー、っ!!
なるほど、伯爵令嬢を使うのですね?」
「流石はフィーナ。冴えてるね。でも、現実問題として出来そう?私は覚えてないから、何も分からないの」
私がフィーナに質問すると、フィーナは悩んだように眉を寄せた。
「私も学園内部の事までは詳しく知れませんでしたから、分かりません。
ですが、上手く行けば馬鹿は排除出来、第二王子は王太子になる事より、当主とは婚姻不可。
そうなれば王家に繋がりがあり、婚姻させる事が出来る男児は、他の公爵家の人間だけ。しかし、公爵家の男児は現状で全て婚約者が居る状態。
これなら、馬鹿に馬鹿な事を仕出かさせるだけで、いけますね」
「うん、問題があるとすれば、私の婚約者となった人間を王太子にすると、国王が王子に言っている場合だね」
私がそう言うと、フィーナは「有り得ますね」と言った。
本来ならば、いくら黒色の魔眼所持者とはいえ伯爵家の人間の婚約者になった方の王子が王太子になる事はない。
王太子の人間が伯爵令嬢を婚約者にする事はあっても、伯爵令嬢を婚約者した王子を王太子にするというのは字面からおかしい。
しかし、現国王はあまりにも私に執着している。
それも、本人が執着しているのではく、自身のどちらかの子供の婚約者にする事に必死なのだ。
それが何故かが分からない。
それに、私達の学園の待遇だってそう。
そもそも、私がお披露目をしてから王都から魔獣の森に到着するまで移動の準備日数を入れて3ヶ月。
それから魔獣の森で1日、『エンドシート学園』で1週間、そこから【終わり】との戦闘を経て、王都に戻るまでにまで2ヶ月半。
合計で5ヶ月と3週間ほどが経過している。
それなのに前学期を丸まる学園に通っていなかった私達を無理矢理学園に入れた。
これも恐らくは、私を王子の婚約者にするため。
考えれば考える程に、何がしたいのか分からなくなってしまう。
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