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3章後半 『終わり』編
134話
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私が記憶を魔力に変換させる魔法をなんとか発動させてから、どれだけの時間が経過したか分からない。
それでも、必要分の魔力はなんとか溜まった。
記憶を魔力に変換させている間は、ずっと落下しているような感覚に囚われていて、まるで遥か上空から地面に落ち続けている様な感覚と自分自身がグチャグチャになっていく感覚が合わさった様なおかしな感覚を体感していた。
そのせいで、時間感覚が曖昧になっている。
そのため、何時間も経っていたのかもしれないし、ほんの一瞬かもしれない。
でも多分、数秒から数分の間だろう。
でないと、今もまだこの氷の城が残っている理由にならない。
「いや、そんな事はどうでもいい」
私は記憶を魔力に変換し終えてから、思考が纏まらなかったが、やることを思い出した。
フィーナの中から、『グラトニースライム』を排除する。
そのために、フィーナの時間を戻し、『グラトニースライム』が体内に入る前まで時間を戻す。
フィーナの時間戻せば、フィーナの中にあるものの時間も同時に戻る。
そうなれば、『グラトニースライム』は侵入した経路で外に放り出される。
そして、外に放り出された『グラトニースライム』を私が凍り付けにする。
私はやることを纏めてから、フィーナの時間を戻し始めた。
「『逆行』」
始めてフィーナの時間を戻した時と同じ様に全魔力を使い切ってでも、時間を戻し切るつもりで使用した『逆行』は凄い勢いで私の魔力を消費し始めた。
きっと周りに人間が居れば、即座に私を止めに掛かると思うほど膨大な量の魔力を『逆行』に使った。
「ぐっ、うぅ~」
『逆行』が進むに連れて、どんどん魔力が消費され、一気に体から力が抜けていく。
それでも何とか魔法を維持し続けていると、『逆行』が発動しきった。
それと同時に私は崩れ落ちたが、結果を確認するために、フィーナを見るとフィーナを覆っていた『永久氷結』の氷が溶け、更にフィーナの体から『グラトニースライム』が出て来ていた。
しかし、不味い事が起こった。
『グラトニースライム』が今度は私に近づいて来たのだ。
おそらく、私に入り込もうとしているのだろう。
咄嗟に『永久氷結』を使おうとしたが、上手く体を動かせなかった。
それだけでなく、強烈な眠気も襲って来た。
このままではここで気絶してしまうと分かっているし、それが駄目であることも頭では理解出来た。
でも、この眠気は決して抗える類のものじゃなかった。
それを理解できたと同時に、私の意識は落ち始めて、少しづつ瞼が塞がり始めた。
抗えない眠気に必死に抵抗している間にも、『グラトニースライム』は私に近付いてきて、ついに私に覆いかぶさろうとした。
しかし、その次の瞬間には『グラトニースライム』が吹き飛んだ。
それを成した人物を見る前に、私の意識は落ちてしまった。
それでも、必要分の魔力はなんとか溜まった。
記憶を魔力に変換させている間は、ずっと落下しているような感覚に囚われていて、まるで遥か上空から地面に落ち続けている様な感覚と自分自身がグチャグチャになっていく感覚が合わさった様なおかしな感覚を体感していた。
そのせいで、時間感覚が曖昧になっている。
そのため、何時間も経っていたのかもしれないし、ほんの一瞬かもしれない。
でも多分、数秒から数分の間だろう。
でないと、今もまだこの氷の城が残っている理由にならない。
「いや、そんな事はどうでもいい」
私は記憶を魔力に変換し終えてから、思考が纏まらなかったが、やることを思い出した。
フィーナの中から、『グラトニースライム』を排除する。
そのために、フィーナの時間を戻し、『グラトニースライム』が体内に入る前まで時間を戻す。
フィーナの時間戻せば、フィーナの中にあるものの時間も同時に戻る。
そうなれば、『グラトニースライム』は侵入した経路で外に放り出される。
そして、外に放り出された『グラトニースライム』を私が凍り付けにする。
私はやることを纏めてから、フィーナの時間を戻し始めた。
「『逆行』」
始めてフィーナの時間を戻した時と同じ様に全魔力を使い切ってでも、時間を戻し切るつもりで使用した『逆行』は凄い勢いで私の魔力を消費し始めた。
きっと周りに人間が居れば、即座に私を止めに掛かると思うほど膨大な量の魔力を『逆行』に使った。
「ぐっ、うぅ~」
『逆行』が進むに連れて、どんどん魔力が消費され、一気に体から力が抜けていく。
それでも何とか魔法を維持し続けていると、『逆行』が発動しきった。
それと同時に私は崩れ落ちたが、結果を確認するために、フィーナを見るとフィーナを覆っていた『永久氷結』の氷が溶け、更にフィーナの体から『グラトニースライム』が出て来ていた。
しかし、不味い事が起こった。
『グラトニースライム』が今度は私に近づいて来たのだ。
おそらく、私に入り込もうとしているのだろう。
咄嗟に『永久氷結』を使おうとしたが、上手く体を動かせなかった。
それだけでなく、強烈な眠気も襲って来た。
このままではここで気絶してしまうと分かっているし、それが駄目であることも頭では理解出来た。
でも、この眠気は決して抗える類のものじゃなかった。
それを理解できたと同時に、私の意識は落ち始めて、少しづつ瞼が塞がり始めた。
抗えない眠気に必死に抵抗している間にも、『グラトニースライム』は私に近付いてきて、ついに私に覆いかぶさろうとした。
しかし、その次の瞬間には『グラトニースライム』が吹き飛んだ。
それを成した人物を見る前に、私の意識は落ちてしまった。
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