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3章前半 『エンドシート学園』編
105話
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ため息をついたフィーナの代わりに、コローナが続きを口に出した。
「この人間の絶滅を阻止するために行われた計画では、そのときに生きていた人達が死ぬことになる。
それを拒否した人間の中に、たった1人で全てを覆せる天才が居て、その天才がこの本来は凶暴ではなかった魔獣を凶暴にさせるプログラムを作り、更にはあの黒いスライムの様な生命体を作り、その天才本人と天才に同意した人達を1500年もコールドスリープ状態にする冷凍保存装置を作り上げ、当時の天才と敵対していた人間が死に、記録すらなくなる時を、この城の地下で眠って待っている。
それを阻止するために、初代支配魔法の魔眼所持者が編み出した秘術と呼べる魔法の名前が、『魔眼移植』」
そこまで言って、コローナは目元を抑えた。
なので、残りの事を私が続けた。
「そして、支配魔法の魔眼所持者の寿命が近づくごとに、新たに選ばれた者が『魔眼移植』の魔法を受けて、新たな支配魔法の魔眼所持者になる。
この事を、支配階級の1500年前から続く貴族家の当主達は、それが『終わり』の伝承という形ではあるものの実在するのを知っているから、ミューに頭が上がらないと。
そして、これまでは壊すことが出来なかった、冷凍保存装置を壊す条件が2つ目の魔眼を持つものが3人現れる事。更に、その3人のそれぞれが支配魔法、時間魔法、封印魔法の魔眼を所持している事。
その条件が装置が自動的に止まる1ヶ月前だったから、ミュー以外の私達に早急に力をつけて貰うために、色々と無茶をさせたと。
しかも、ここまでの事が1500年以上前に分かっていたって、私の想像を遥かに超えたスケールなんだけど、あってるよね?」
私達に三人に確認され、ミューは階段を降りるのを辞めずに、静かに頷いた。
「ええ、そうです。付け加えるならば、あの黒いのは魔眼所持者を捕まえ、そして私達が『終わり』と呼んでいる天才と共に眠りについた者達の肉体にするつもりてすから、既に『終わり』は目覚めているはずです」
私は壮大過ぎる話に着いていけそうになかったが、話を理解するのではなく、頭に留めておくだけにして、とにかく『終わり』を倒そうと考えた。
そうして階段を降りていると、ついに階段が終わり、扉がある空間に出た。
そして、ミューは扉の前に立つと振り返り、私達に言った。
「さて、ここまで来ておいてなんですが、コローナは最悪居なくとも構いません。その場合は、コローナの役割を私が代わりに果たします。
まあ、魔力消費が激しくなってしまうので、それだけこの中で活動できる時間は少なくなってしまいますが。
しかし、例え着いて来たとしても、一番先に死ぬとしたら、戦える力がないコローナ、貴方でしょう。
それでも着いてきてくれますか?」
「この人間の絶滅を阻止するために行われた計画では、そのときに生きていた人達が死ぬことになる。
それを拒否した人間の中に、たった1人で全てを覆せる天才が居て、その天才がこの本来は凶暴ではなかった魔獣を凶暴にさせるプログラムを作り、更にはあの黒いスライムの様な生命体を作り、その天才本人と天才に同意した人達を1500年もコールドスリープ状態にする冷凍保存装置を作り上げ、当時の天才と敵対していた人間が死に、記録すらなくなる時を、この城の地下で眠って待っている。
それを阻止するために、初代支配魔法の魔眼所持者が編み出した秘術と呼べる魔法の名前が、『魔眼移植』」
そこまで言って、コローナは目元を抑えた。
なので、残りの事を私が続けた。
「そして、支配魔法の魔眼所持者の寿命が近づくごとに、新たに選ばれた者が『魔眼移植』の魔法を受けて、新たな支配魔法の魔眼所持者になる。
この事を、支配階級の1500年前から続く貴族家の当主達は、それが『終わり』の伝承という形ではあるものの実在するのを知っているから、ミューに頭が上がらないと。
そして、これまでは壊すことが出来なかった、冷凍保存装置を壊す条件が2つ目の魔眼を持つものが3人現れる事。更に、その3人のそれぞれが支配魔法、時間魔法、封印魔法の魔眼を所持している事。
その条件が装置が自動的に止まる1ヶ月前だったから、ミュー以外の私達に早急に力をつけて貰うために、色々と無茶をさせたと。
しかも、ここまでの事が1500年以上前に分かっていたって、私の想像を遥かに超えたスケールなんだけど、あってるよね?」
私達に三人に確認され、ミューは階段を降りるのを辞めずに、静かに頷いた。
「ええ、そうです。付け加えるならば、あの黒いのは魔眼所持者を捕まえ、そして私達が『終わり』と呼んでいる天才と共に眠りについた者達の肉体にするつもりてすから、既に『終わり』は目覚めているはずです」
私は壮大過ぎる話に着いていけそうになかったが、話を理解するのではなく、頭に留めておくだけにして、とにかく『終わり』を倒そうと考えた。
そうして階段を降りていると、ついに階段が終わり、扉がある空間に出た。
そして、ミューは扉の前に立つと振り返り、私達に言った。
「さて、ここまで来ておいてなんですが、コローナは最悪居なくとも構いません。その場合は、コローナの役割を私が代わりに果たします。
まあ、魔力消費が激しくなってしまうので、それだけこの中で活動できる時間は少なくなってしまいますが。
しかし、例え着いて来たとしても、一番先に死ぬとしたら、戦える力がないコローナ、貴方でしょう。
それでも着いてきてくれますか?」
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