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2章 対魔獣戦闘編
65話
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私は魔力を全力で開放した後も、熱によりやられた体内や体外の痛みと、周囲が凍り付いた事による熱と氷の温度差の痛みで気絶なんて出来ていなかった。
私はそれらの痛みで纏まらない思考でなんとか魔法を使う。
(『ぎ、逆行』)
口に出そうとしても喉が潰れているから出ないものの、口を動かして魔法を使った。
多分口を動かさなければ、イメージが出来ていなかったので、発動しなかっただろう『逆行』はなんとか発動して、私は魔力が全快の状態で復活した。
しかし、周囲にイメージをせずに魔力を開放したので、全快の体でもこの寒さでは長くは保たない。
なので、私はすぐにフィーナを探した。
フィーナは私が魔力を開放した時に発動した魔法に巻き込まれていて、体が四分の三程凍りついていたが、『逆行』を使うことで氷を剥がし熱により負っていた傷を完治させた。
しかし、フィーナは虎の魔獣の魔法と私の魔力の開放で気絶しており、目を覚ます気配が無かった。
一応脈はあるのを確認したので、生きているものの、出来るだけ早くここから離れなければ私達は私の魔力の開放で発動した魔法に殺される事になる。
ただし、問題がいくつかある。
1つ目の問題は身体強化魔法を使えるわけではない私がフィーナを連れて動けるか、そしてどう動くかという問題。
2つ目の問題は先程の魔力の開放で虎の魔獣が倒せているかどうかが定かではないという問題。
1つ目の問題は何処かに目的地があれば、そこに向かえば良いだけであるものの、その目的地が無い、ただ動かなければ死ぬだけなので、どのように動くにしても、この場からは動かなければない。
2つ目の問題は私の魔法でも確認は出来るものの、それでは魔力を使うことになり、こちらが生きていると虎の魔獣が生きていた場合には伝えてしまうことになるので、却下になる。
つまり、どう動くにしても目視での虎の魔獣の状態確認が必須であるということになる。
ひとまず、虎の魔獣を確認してから、土の中ではない何処かに休めるところを作るしかないかな?
私はそこまで考えた所で、自分の考えに何か引っ掛かったので、自分の考えを口に出した。
「何処かに休めるところを作る?作るなら私の氷魔法?そして、その時の条件は私達が耐えられる寒さではあるものの、魔獣は近付いてこれない事?」
私は口に出した考えを頭の中で整理した。
私達が耐えられる寒さである事は氷の温度をある程度下げれば問題はない、そして魔獣が近付いてこれない事は王城でやった範囲に入った全てを凍らせる『氷結庭園』を使えばできる。
それなら、ここから出て、地上に氷で居住空間のような物を作ればいいだけ?
私はそこまで考えて、何故こんな簡単な事を今まで思いつかなかったのかと、ため息をついた。
私はそれらの痛みで纏まらない思考でなんとか魔法を使う。
(『ぎ、逆行』)
口に出そうとしても喉が潰れているから出ないものの、口を動かして魔法を使った。
多分口を動かさなければ、イメージが出来ていなかったので、発動しなかっただろう『逆行』はなんとか発動して、私は魔力が全快の状態で復活した。
しかし、周囲にイメージをせずに魔力を開放したので、全快の体でもこの寒さでは長くは保たない。
なので、私はすぐにフィーナを探した。
フィーナは私が魔力を開放した時に発動した魔法に巻き込まれていて、体が四分の三程凍りついていたが、『逆行』を使うことで氷を剥がし熱により負っていた傷を完治させた。
しかし、フィーナは虎の魔獣の魔法と私の魔力の開放で気絶しており、目を覚ます気配が無かった。
一応脈はあるのを確認したので、生きているものの、出来るだけ早くここから離れなければ私達は私の魔力の開放で発動した魔法に殺される事になる。
ただし、問題がいくつかある。
1つ目の問題は身体強化魔法を使えるわけではない私がフィーナを連れて動けるか、そしてどう動くかという問題。
2つ目の問題は先程の魔力の開放で虎の魔獣が倒せているかどうかが定かではないという問題。
1つ目の問題は何処かに目的地があれば、そこに向かえば良いだけであるものの、その目的地が無い、ただ動かなければ死ぬだけなので、どのように動くにしても、この場からは動かなければない。
2つ目の問題は私の魔法でも確認は出来るものの、それでは魔力を使うことになり、こちらが生きていると虎の魔獣が生きていた場合には伝えてしまうことになるので、却下になる。
つまり、どう動くにしても目視での虎の魔獣の状態確認が必須であるということになる。
ひとまず、虎の魔獣を確認してから、土の中ではない何処かに休めるところを作るしかないかな?
私はそこまで考えた所で、自分の考えに何か引っ掛かったので、自分の考えを口に出した。
「何処かに休めるところを作る?作るなら私の氷魔法?そして、その時の条件は私達が耐えられる寒さではあるものの、魔獣は近付いてこれない事?」
私は口に出した考えを頭の中で整理した。
私達が耐えられる寒さである事は氷の温度をある程度下げれば問題はない、そして魔獣が近付いてこれない事は王城でやった範囲に入った全てを凍らせる『氷結庭園』を使えばできる。
それなら、ここから出て、地上に氷で居住空間のような物を作ればいいだけ?
私はそこまで考えて、何故こんな簡単な事を今まで思いつかなかったのかと、ため息をついた。
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