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分配決定(魔王)

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ドッペルゲンガーの話を聞き、私は決定事項を口にした。

「ふむ、よろしいドッペルゲンガーの案を採用する。ただし、軍にも天界は相手をするのは難しいだろう。

よって、魔族と人間の戦争とする。我らが引き上げるまでの準備期間は、今回の玩具の配分後この地上に壊れてはいけない物暇つぶしの玩具が無くなってからとする。

それと軍にも通達を出せ。進化や覚醒をし生き残った者には、それ相応の待遇を約束すると。それと私達と同様に極地まで至った者が居れば、我ら13極点サーティーン・プールは増やさずに、上から強い者を順番に入れ替える。

それと今回の配分については、前回の会議での話し合いで決まったことをそのまま適応する。ドッペルゲンガーの案での配分は、ドッペルゲンガーが案を決め次の会議で知らせよ。その配分に何か、不満があればその時に言え。

いいな?」

私がそう言うと、会議に参加していた者達は椅子から立ち上がったあとに、跪き言った。

「「「「「「「「「「「「「承知いたしました。魔王様」」」」」」」」」」」」」

私はその様子を見て頷くと、「解散」と口に出した。
私が「解散」と口に出したと同時に、この場にいた私を除いた12名の内、10名がそれぞれ準備に消え、残り2名は残った。
残った2名は、1名が宰相ことドッペルゲンガー、もう1名がこの城のメイド長こと完璧戦闘メイドパーフェクト・バトルメイドだった。

それを確認した後に、今まで私達の会議を聞き顔を真っ白にしていた人間共に『記憶改竄』の魔法を行使した後、まるで今まで決定事項を淡々と読み上げていたように記憶を改ざんし、ある程度自然になるようにそれによっての人間の表情の変化等も一応植え付けておいた。

その後は前回の会議で決まっていた通りに、聖女神頼みの女はドッペルゲンガーの所に、剣聖他の人間よりは頑丈な女は鬼神の所に、賢者他の人間よりも賢い女全てを喰らい己が糧とする生命体スライムの所に、そして勇者馬鹿はこの城の9階、つまりこの1階下のとある部屋に『転送』飛ばした
ちなみにドッペルゲンガーと鬼神は勿論だが、スライムも13極点サーティーン・プールに含まれる。

恐らくだが、聖女はドッペルゲンガーの妊み袋兼勇者を壊すのとドッペルゲンガーの計画に、剣聖は鬼神以下配下のストレス発散に、賢者はスライムの栄養強化材料に使われるだろう。
勇者は私の分配だから、ドッペルゲンガーに指示を出した通りに聖女が仕上がるまでは暇だな。

そう言えば、この場には先程上げた4人以外も居か。
残りの人間は、とりあえずドッペルゲンガーの計画で使う予定なので、この会議室での会話内容分配の内容だけを残し『記憶改竄』をし、8階の階段の所に『転送』飛ばした
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