14 / 14
アフターストーリー お茶会編
過去話 第一王子誘拐13
しおりを挟む
私が目を覚ますと見知らぬ天井がありました。
私が目覚めたばかりで、動いていない頭で「ここは何処でしょう?」とぼんやりと思っていると、部屋に誰かが入って来る音がしました。
部屋に入って来たのは、お母様とお父様でした。
私が両親を見ると、両親は私が目覚めていた事に気がつくと、泣きながら私を心配していた事が分かる程に目を晴らしていました。
私がその事を不思議に思っていると、気絶した後の事を両親が話してくれました。
私が気絶した後は龍人化をしていた事もあり、首の半分が消えていながら生きてはいましたし、再生をし始めていましたが、このままでは死が確実な所まで行っていたそうです。
それを見た騎士団様は、城にも私の傷を直せる者は居ないので、私を苦しませるよりは私を楽にしようとしたそうですが、龍人化のあり得ない程高い、再生能力の高さから治る可能性があると考え、急いで城に戻ったそうです。
その後は城に常駐している治療出来る加護を持っている者達が私を5日程治療を続けて、なんとか私が安全に生きられる範囲に安定したそうです。
因みに、私が安定したタイミングで龍人化は切れたそうです。
今でも意識が落ちている間は龍人化を持続する事が不可能な私としては、この理由を判明させて、意識が落ちている間も龍人化を続けられる様になりたいです。
少し話が逸れてしまいましたが、龍人化の高い再生能力を持ってしても、首の傷を消し切る事は出来ず、跡が残ると同時に私は声を出せなくなってしまいました。
この間に当時の第一王子殿下は、それはもうキツイお仕置きを受け、再教育が決定しました。
この時点で私の現状の様々な事情を考え、当時は婚約者候補が他にも居た第一王子殿下の婚約者候補達を全て退け、私が第一王子殿下の婚約者になる事が内々に検討されていました。
因みに私の様々な事情とは、私の加護が『龍人の加護』だった事と喉の傷跡がかなり大きかった事、話せない事でした。
もちろん婚約自体はしますが、私が成人した際には婚約を解消、または私側からの婚約破棄を行い、自由にする事が決まっている婚約でした。
因みに、この時点で国王陛下と王妃様は第一王子殿下に、「次に何か失態をすれば王族から外す」と言われたそうです。
私はこの話を聞き、元々好きな方も居なかったですし、婚約が無くなる頃には加護の扱いにも慣れて、今以上に私に手を出しづらく、手を出しても返り討ちに出来るだろうと言う事だったので、この話を了承しました。
そして、もしも私が第一王子殿下に惚れてしまった時の為に、妃教育を行いながら国王陛下や王妃様との定期的なお茶会を開く事も、いつの間にか了承させられていました。
まあ、とても楽しかったですから良いのですけどね。
そんな訳で私が喉に傷を負ってしまった元第一王子殿下の誘拐事件の話はお終いです。
それにしても元第一王子殿下誘拐事件のお話が終わってしまいましたけど、王妃様は帰ってきませんね。
国王陛下に急にお話が出来たと言っていましたけど、何かあったのでしょうか?
ラーナ様、気まずそうな顔をして、どうなされたのですか?
「王妃様は『旧王国歴』(王族や公爵家の当主やそれに準ずる者しか閲覧してはいけない物)のお話で帰って来ないでしょうから、今日はお開きにしましょう」ですか?
そうなのですか?
まあ、聖女様も頷かれていますし、そういう事ならばお開きにしましょう。
それでは今回のお茶会はここまで、皆様また合う日まで、さようなら。
投稿遅れてすみませんでした。
現状はこれでお終いになります。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
私が目覚めたばかりで、動いていない頭で「ここは何処でしょう?」とぼんやりと思っていると、部屋に誰かが入って来る音がしました。
部屋に入って来たのは、お母様とお父様でした。
私が両親を見ると、両親は私が目覚めていた事に気がつくと、泣きながら私を心配していた事が分かる程に目を晴らしていました。
私がその事を不思議に思っていると、気絶した後の事を両親が話してくれました。
私が気絶した後は龍人化をしていた事もあり、首の半分が消えていながら生きてはいましたし、再生をし始めていましたが、このままでは死が確実な所まで行っていたそうです。
それを見た騎士団様は、城にも私の傷を直せる者は居ないので、私を苦しませるよりは私を楽にしようとしたそうですが、龍人化のあり得ない程高い、再生能力の高さから治る可能性があると考え、急いで城に戻ったそうです。
その後は城に常駐している治療出来る加護を持っている者達が私を5日程治療を続けて、なんとか私が安全に生きられる範囲に安定したそうです。
因みに、私が安定したタイミングで龍人化は切れたそうです。
今でも意識が落ちている間は龍人化を持続する事が不可能な私としては、この理由を判明させて、意識が落ちている間も龍人化を続けられる様になりたいです。
少し話が逸れてしまいましたが、龍人化の高い再生能力を持ってしても、首の傷を消し切る事は出来ず、跡が残ると同時に私は声を出せなくなってしまいました。
この間に当時の第一王子殿下は、それはもうキツイお仕置きを受け、再教育が決定しました。
この時点で私の現状の様々な事情を考え、当時は婚約者候補が他にも居た第一王子殿下の婚約者候補達を全て退け、私が第一王子殿下の婚約者になる事が内々に検討されていました。
因みに私の様々な事情とは、私の加護が『龍人の加護』だった事と喉の傷跡がかなり大きかった事、話せない事でした。
もちろん婚約自体はしますが、私が成人した際には婚約を解消、または私側からの婚約破棄を行い、自由にする事が決まっている婚約でした。
因みに、この時点で国王陛下と王妃様は第一王子殿下に、「次に何か失態をすれば王族から外す」と言われたそうです。
私はこの話を聞き、元々好きな方も居なかったですし、婚約が無くなる頃には加護の扱いにも慣れて、今以上に私に手を出しづらく、手を出しても返り討ちに出来るだろうと言う事だったので、この話を了承しました。
そして、もしも私が第一王子殿下に惚れてしまった時の為に、妃教育を行いながら国王陛下や王妃様との定期的なお茶会を開く事も、いつの間にか了承させられていました。
まあ、とても楽しかったですから良いのですけどね。
そんな訳で私が喉に傷を負ってしまった元第一王子殿下の誘拐事件の話はお終いです。
それにしても元第一王子殿下誘拐事件のお話が終わってしまいましたけど、王妃様は帰ってきませんね。
国王陛下に急にお話が出来たと言っていましたけど、何かあったのでしょうか?
ラーナ様、気まずそうな顔をして、どうなされたのですか?
「王妃様は『旧王国歴』(王族や公爵家の当主やそれに準ずる者しか閲覧してはいけない物)のお話で帰って来ないでしょうから、今日はお開きにしましょう」ですか?
そうなのですか?
まあ、聖女様も頷かれていますし、そういう事ならばお開きにしましょう。
それでは今回のお茶会はここまで、皆様また合う日まで、さようなら。
投稿遅れてすみませんでした。
現状はこれでお終いになります。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
0
お気に入りに追加
29
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
【完結】わするるもの 〜龍の騎士団と片翼族と神子令嬢〜
丸山 あい
ファンタジー
往古__天綱の下に均衡を保つ時代
神の祝福と呪いとを受け
千代に八千代に栄える
エーデルドラクセニア帝国
と呼ばれる国があった。
必ず双子で生まれてくる種族・ケルビム族。寿命は長くても50年。片割れだけなら25年__短命ゆえ<忘却>こそ罪とする彼ら。その族長が<禍事の神子>の神殿へ侵入し、龍騎士と相打ちになる事件が起こる。
帝国が世界に誇る、龍を駆る少数精鋭部隊・<龍帝従騎士団>に所属する龍騎士ロンフォール。
ある日気がつくと、彼は広い草原に独り放り出されていた。自身が置かれている状況を把握する間もなく、突然の殺気とともに現れる魔物。
窮地に陥った時、現れたのは一匹の白い大きな犬と、その犬に導かれて現れたケルビム族の一味だった。
そこで自分が記憶喪失している事実に気づく__。
どうして彼は草原に放り出されていたのか。
謀略に嵌っているのか、それともただ出奔しただけなのか。
出奔したのならば何故なのか。
これは黄昏の時代、宿命と天綱に足掻くものどもの物語。
※区切りがよいので、これでひとまず完結といたします。同じ世界観を使った物語(異世界恋愛)で公開しております。→「訳あり追放令嬢と暇騎士の夢の緒の」
※他サイト様にも連載
※「Pixiv」様では本作の裏舞台、表舞台とも言えない物語を漫画で不定期更新。
https://www.pixiv.net/artworks/85324687
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
お気に入りに登録しました~
ありがとうございます!!
2日か3日に一回くらいは過去話を出すので、見て頂けると幸いです!!
物語の世界観が、私には書けないので参考になりました。続き気になったのでお気に入り登録しました。できあがったらまた遊びに来ますね(^^)
ご感想ありがとうございます。アフターストーリーや過去話等も順次追加して行こうと思っていますので、ぜひそちらも見て頂けると幸いです。