112 / 119
未来の揚羽の里✨✨✨
揚羽の里……✨✨
しおりを挟む
日差しが眩しい。
蝉の声と滝の音が響いてきた。
信乃介の申し出により俺と源内、ヒデ、それにお蝶とお蘭等が紅い花の探索へ向かった。
俺たちが救助したのは、許嫁の真姫ではなく土蜘蛛衆の美鬼だったと報らされた。
「あの時の……」俺は唖然とした。本陣の中に全裸で失神して倒れていた美女だ。
真姫と彼女は双子の妹だと云う話しだ。なるほど俺たちにはわからないほどそっくりだ。
だが、信乃介の目は誤魔化されなかったらしい。
青く澄んだ空を揚羽蝶が舞っていた。
俺たちは揚羽蝶に招かれるように滝の裏側へ付いて行った。
地震で滝の位置が少し変わったのだろうか。滝の裏側に人が通れるような隙間があった。
「ここか……」
信乃介が美鬼に訊いた。
「ええェ、怖いかしら信乃介先生?」
彼女は妖しく微笑んだ。発見された時とは全く別人のようだ。
「フフゥン、少しな……」信乃介に続き俺たちも滝の裏側を通り隙間のような洞窟へ入った。
嫌な気分だ。
ついこの前、地震で洞窟に閉じ込められそうになったので恐怖心が残っている。
「ケッケケ、まだ隠し財宝があったなんて、夢の続きを見た気分だぜ」
山師のヒデは嬉しそうに笑みを浮かべている。
洞窟内は涼しくて快適だが、明かりはなく真っ暗だ。頼りは松明だけだ。
かなり歩くと前方に光りが見えた。
「あそこねェ……」堪えきれず、お蘭が走り出した。
「おい、危ないぞ!!」信乃介や源内が注意をするがお蘭は、洞窟を出た途端、ハッと息を飲んだ。
「ううゥ……、これは!!」
俺も声がないほど驚愕した。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
蝉の声と滝の音が響いてきた。
信乃介の申し出により俺と源内、ヒデ、それにお蝶とお蘭等が紅い花の探索へ向かった。
俺たちが救助したのは、許嫁の真姫ではなく土蜘蛛衆の美鬼だったと報らされた。
「あの時の……」俺は唖然とした。本陣の中に全裸で失神して倒れていた美女だ。
真姫と彼女は双子の妹だと云う話しだ。なるほど俺たちにはわからないほどそっくりだ。
だが、信乃介の目は誤魔化されなかったらしい。
青く澄んだ空を揚羽蝶が舞っていた。
俺たちは揚羽蝶に招かれるように滝の裏側へ付いて行った。
地震で滝の位置が少し変わったのだろうか。滝の裏側に人が通れるような隙間があった。
「ここか……」
信乃介が美鬼に訊いた。
「ええェ、怖いかしら信乃介先生?」
彼女は妖しく微笑んだ。発見された時とは全く別人のようだ。
「フフゥン、少しな……」信乃介に続き俺たちも滝の裏側を通り隙間のような洞窟へ入った。
嫌な気分だ。
ついこの前、地震で洞窟に閉じ込められそうになったので恐怖心が残っている。
「ケッケケ、まだ隠し財宝があったなんて、夢の続きを見た気分だぜ」
山師のヒデは嬉しそうに笑みを浮かべている。
洞窟内は涼しくて快適だが、明かりはなく真っ暗だ。頼りは松明だけだ。
かなり歩くと前方に光りが見えた。
「あそこねェ……」堪えきれず、お蘭が走り出した。
「おい、危ないぞ!!」信乃介や源内が注意をするがお蘭は、洞窟を出た途端、ハッと息を飲んだ。
「ううゥ……、これは!!」
俺も声がないほど驚愕した。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる