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秘密の洞窟✨✨✨✨

✨✨✨✨

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 背後は断崖絶壁。落ちれば奈落の底へ真っ逆さまだ。
 しかし前から狂気を目に宿したお律が迫っている。もはや逃げようがない。

「くぅ、清雅ァ死ねェ……」
 積年の怨みを晴らすかのように、お律がまっすぐ俺に斬りかかってきた。
「ううゥ……!」
 間一髪、俺は身体をひるがえし、斬りつけてきた刀剣を避けた。

「わァァーー」そのままの勢いで、お律は断崖絶壁へ突っ込むように落ちていく。

「くぅッ、危ない!!」
 咄嗟に俺は手を差し伸べ、救けようとお律の腕を取った。
「ぬうぅ、お主の手など借りるか。離せェ……」
 けれどもお律は俺の手を借りる事を良しとせず、短刀を振り回した。

「うわァ」腕を斬られ、思わず彼女の手を離した。
 血しぶきが飛んだ。

「うわァァァーー」そのままお律は奈落の底へ落ちていく。
「しまったァ……」
 嘆いてもすでに時遅ときおそしだ。
「ァァァァァ……」
 徐々に、悲鳴が小さくなっていった。

「くぅ、仕方ありません。行きますよ。清雅様」
 お蝶は俺を促し、先頭になって崩れかかった橋を渡って行く。信乃介やお蘭も後に続いた。

 まだ地震が続いていた。駆け抜けて行くたびに、足元が崩れていくようだ。

「清雅様ァ早く渡って下さい」
 お蝶が懸命に俺に呼びかけた。
 背後では、金塊を手にした将宗や加助等が崩落した岩盤の下敷きになってしまった。

「うわァァーー!!」
 欲にかられた者の憐れな末路だ。

 俺たちは命からがら洞窟から抜け出した。

 古井戸の上には源内が待っていてくれた。







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