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秘密の洞窟✨✨✨✨

秘密の財宝✨✨✨

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 ついに隠し財宝の壁が開け放たれた。中には見たこともない目映い金塊が並んでいる。
「ああァ!!」言葉に現せないほどの金銀財宝だ。
「ああァ……」
 皆、圧倒されている。
「き、金だ……!!」
 一同、立ち尽くし声にならない。

「ええェい……。何をしておる。ヤツを殺せ。清雅を殺せェー!!」
 ただひとりお律だけが怒鳴りつけるが、誰も彼女の命令など聞いてはいない。


「フッハハァ!  金だ。これで、天下はワシのモノだ」
 金塊に目のくらんだ土蜘蛛衆の頭目、将宗が叫びながら壁の間へすり抜けていく。
 まさに金の魔力だろう。俺のことなどそっちのけだ。


「ハッハハ、金だ。金だ金だァ!!」
 一同、狂ったように集まってきた。まるで甘い菓子に群がる蟻の如く我先に、金塊へひき寄せられていった。
「これだけの金があれば、平家の時が来るぞォ」
 将宗も加助も歓喜の咆哮を上げた。

「ぬうぅ、愚かな……。この百倍、いや千倍あっても国家転覆など出来やしない」
 俺は小さくつぶやいた。

「ヘッヘヘ、金だぜ。金!!」
 ヒデも歓んで懐へ金塊を入れていく。だが、背後に殺気を感じた。咄嗟に振り向くとお律が俺を睨んで立っていた。

「ぬうぅ、清雅ァ。赦さんぞ。貴様は!
 清斎をさらい、更にはお舘様をあやめたのだろう!!」
 ただひとりお律だけが復讐の刃を俺に向けている。

「待って下さい。俺は清斎様を拐ってはおりません。ましてお舘様には指一本、触れてはいない」


「うるさい!」
 お律は、俺の言葉など耳を貸さず短刀で斬りかかってきた。

 だがその瞬間、グラッと洞窟内が揺れた。
「キャァ!」お蘭等が悲鳴を上げる。

 洞窟内に地鳴りが轟き、周りの岩が崩れだした。

「ウオオオォォォーー!!」
 突然、洞窟内に地鳴りが轟いた。
 地震だ。




 

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