信乃介捕物帳✨💕 平家伝説殺人捕物帳✨✨鳴かぬなら 裁いてくれよう ホトトギス❗ 織田信長の末裔❗ 信乃介が天に代わって悪を討つ✨✨

秘密の洞窟✨✨✨✨

秘密の洞窟✨✨✨

　完全に土蜘蛛に追い詰められた。

「お終いか。これで……」

　俺は壁に手を置いた。その壁をよく見ると蝶のような刻印が刻まれてあった。
「ううゥ……、これだ」
　俺は、その刻印に導かれるように手を差し伸べた。
「ぬうぅ！！」
　刻印に手を置いた瞬間、ドックンと心臓が高鳴った。
　
　一瞬にして､全身が燃えるように熱くなり俺の胸に刻まれた陽炎カゲロウ彫りが光り輝いた。
　魔闘気《オーラ》みたいに妖気が漂っていく。


「うッううおおおおォォーー……！！」
　俺は声を限りに絶叫した。
　瞬間、洞窟内にゴッゴゴゴゴォォォーーッと云う轟音が響奇地鳴りが起こった。


　敵味方､すべての視線が俺の元へ注がれた。
　全身がオーラで光り輝やくようだ。
「ううゥ……、動くぞ！！」脳内で具象化していく。

　洞窟内に地鳴りが轟いて絶壁が徐々に左右へ動き始めた。
　壁の隙間から光りがスゥッと伸び､一条の光りの線が洞窟を照らしていた。
　土蜘蛛衆も闘うのを止めて壁を注視していた。


「やッ、やった……。これが平家の財宝なのかァ」
　俺は歓喜の雄叫びを上げた。


　目の前がまぶしいほどの光りで満たされ､視界は真っ白に広がっていく。

　俺は､光りの渦へ飲み込まれていった。








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