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秘密の洞窟✨✨✨✨

秘密の洞窟✨✨✨

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 俺たちは真っ暗な洞窟内を逃げ回ることとなった。
 四枚の折り鶴に隠されていた地図だけが頼りだ。
 だが俺は、夢で何度も見た光景だ。


 薄暗い地下の洞窟の中、細い橋のようになった道を追っ手の土蜘蛛衆に追われていた。
 両端は千尋の谷のように切り立っている。
 まさに断崖絶壁だ。
 ひとたび足を滑らせれば奈落の底へ落ちていきそうだ。
 歩みを進めるごとに足元が崩れていく。

『ヴォォーンヴォン』
 獰猛な犬たちが吠えている。底知れぬ恐怖が迫りくるようだ。
 怪しげな黒装束の土蜘蛛衆が俺たちの行く手を阻もうとしていた。


 
『殺せ殺せ殺せ殺せええェ……!!
 お舘様を殺めたのは清雅等だァァァァ!!
 構わぬ、片っ端から清雅等一行を殺せェーー!!』
 お律や加助らが煽動している。
 呪いを込めた悪意が飛礫のように俺たちを追い立てていく。

 目が血走り尋常ではない。言い訳無用だ。
 捕まれば、間違いなく八つ裂きにされるだろう。

 俺が当主、清国を殺すはずはない。
 何者かが俺たちを嵌めたのだ。
 だがそんな言い訳など聞く耳は持たない。

 機動力では、まったく歯が立たない。
 すぐに追いつかれ、信乃介やお蝶は土蜘蛛衆と剣を交え闘っていた。

 派手に剣が交差するたびに火花が散っていく。

「清雅様。早く向こうへ渡って下さい!!」
 お蝶は自分の身を犠牲にして先を急がせた。
 だが急いで渡りきったところで行き止まりだ。

 前には切り立った絶壁がそびえ立っていた。


「くそォ……、もはやここまでか」
 俺は諦めて壁に手をついた。

 信乃介もお蝶も防戦一方だ。如何に剣豪と云えども多勢に無勢、俺たちには勝ち目がない。

 圧倒的に不利な状況だ。

「おいおい、冗談だろう。いよいよ絶体絶命か」
 ヒデは逃げ惑い右往左往している。

「ううゥ……、これでおしまいか」
 完全に土蜘蛛衆に追い詰められた。







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