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本家大邸宅✨✨✨

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 一同の熱く好奇の視線が俺とお蝶に注がれていく。

「フフ、清雅様……。他の事は考えずお蝶のことだけを見て下さい」
 お蝶は熱い眼差しで俺を見つめ囁きかけた。甘い吐息が俺の頬を撫でていく。
 一気に、全身から汗が滲んだ。
「ううゥ……」そうは云っても嫌でも視線を感じてしまう。

 お蝶の白い胸元が昂奮しているのだろう。薄っすらと桜色に染まっていく。なんとも艶めかしく弾力性に富んだ肌なのだろう。

「ゴックン……」お蘭も初めて目にするのだろう。 
 音を立てて生唾を飲み込んだ。隣りに座る信乃介の手をギュッと握った。

 すでに俺の下半身は痛いほどたかまっていた。
 だが、まだ周囲の視線が気になる。羞恥心をぬぐいきれない。
「フフ……、愉快だろう。清雅!!」
 当主の清国もお松の身体を翫《もてあそ》び、満足げに笑みを浮かべている。なんて卑劣な好色漢だ。
 退屈しのぎに、側妻《そばめ》と交わるつもりか。
 正妻のお律は憎しみの眼差しで俺たちを睨んでいた。

 お蝶の身体からみだらで淫蕩いんとうな雰囲気が漂っていく。しびれるほど甘く自堕落でフシダラな匂いを放っていた。
「ああァ……」
 いつしか俺はお蝶の手練手管に惑わされ、何も他が見えなくなっていった。

 ゆっくりとお蝶は俺を優しく包み込んでいく。形の良い唇が俺のモノへと重なっていった。
 ぬめるような舌が俺の唇を舐め、俺の口をこじ開けていく。甘く濡れた舌が俺のモノへ絡みついていった。息が止まるような長い口づけだ。
 お互いむさぼり合うみたいな長く激しい口づけだ。こんなに長い口づけは生まれて初めてだ。
 妖しく腰が蠢き俺の敏感な部分を刺激していく。

「あッあァああァ……、清雅様ァ」
 お蝶も感じているのか、喘ぐような吐息を漏らした。

「ンううゥ……、お蝶ォ……」快感に咽ぶように全身が震えていた。
 もう俺も他人の視線など気にならない。
 もはや二人だけの世界を堪能していた。
 二人の身体が一つになろうとしていた。
「ああァ……、お蝶ォォォ……!!」
 思わず俺の全身が弓のように反り返った。

 その時、薄っすらと俺の胸元に刻印が浮き出した。揚羽蝶の入れ墨だ。


「おおォォ! 見ろよ。キヨの胸元を!!」
 ヒデが興味津々に身を乗り出して指差した。
「ううゥ……、あれが噂に聞く陽炎カゲロウ彫りか」
 源内が笑みを浮かべてつぶやいた。
「うッうゥン……」信乃介も唸るように頷いた。
 昂奮したように一同が目を丸くした。

「ぬうぅ……」
 お律が悔しそうに歯噛みした。









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