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秘密の洞窟✨✨✨✨

対決✨✨

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 両雄が同時に疾走った。
 一気に距離が詰まっていく。

「うッ、ううゥ……!!」
 俺たちは息を飲んだ。

 闇御前が左腕を引き閃光を発し、小太刀を放った。
「!!」
 清基との対決と同様だ。一瞬で勝負は決するだろう。
 信乃介が小太刀を打ち払えば、闇御前の右手の打刀で袈裟斬りされるのは必至だ。
 

「ぬうぅ……」どうするんだ。信乃介。
「キャァーーッ。信さん!!」お蘭も両目を瞑り叫んだ。

 勢いよく小太刀が信乃介の身体に突き刺さったと思った刹那、幻覚を見たように、小太刀が信乃介の身体をすり抜けていった。瞬間、避けのだろう。

「なにィ!!」闇御前も目を見張った。
 信乃介が鬼斬り丸を振るった。闇御前も応じた。

『ザッシュゥッ』肉を切り裂く音が響いた。

「おおォーッ!」どっちの剣が斬ったのだ。

「ぬうぅ!」呻きながら、闇御前が前のめりに倒れていく。
「やったァ!」どうやら勝ったのは信乃介だ。
 
 その時、闇御前の夜叉羅刹の面が割れて、正体が暴かれた。


「まさか……!  貴方は!!」
 俺は闇御前の正体は、間違いなく邪鬼だと思っていた。
 だが違った。
 闇御前の正体は。
 
「き、清貴様!!」俺は絶叫していた。
 なんと闇御前の正体は、俺の双子の兄、清貴だった。どうして清貴が。

「やはり、貴方でしたか。清貴様……」
 すでに信乃介は邪鬼ではないと悟っていたようだ。

「うううゥ、さすがだ……。信乃介殿……」
 清貴は呻くように云った。








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