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カラクリ屋敷✨✨✨

✨✨✨

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「大丈夫ですよ」
 湯船の中で彼女が俺の身体へ抱きついてきた。

「ああァ!!」俺は驚きのあまり全身が戦慄わなないた。
 柔らかな胸の膨らみが俺の胸板へ押しつけられる。グニュリと丸い乳房が変形した。

「お蘭さんは無事ですよ。きっと」

「あ……、そ、そうだね」
「邪鬼は土蜘蛛衆の中でも類い稀たぐいまれな矜持を持った侍と云っても差し支えないでしょう」
「うン、だと良いのだが」

「彼は人質としてお蘭さん等を拉致したのではありません。卑怯な真似などせず、信乃介先生と正々堂々と決着をつける気です」

「ああァ……」
「邪鬼の他にまだ黒幕がいます。清貴様等を拉致した黒幕が……」

「うン、だとすると他に考えられるのは……」
「土蜘蛛衆……、頭目の将宗!」
「なるほどやはり将宗か……。あの精悍な顔をした男が黒幕なのか」
 ヤツが清貴や清斎、そしてお蘭を拉致した黒幕なのだろうか。

「ハイ、彼は元々、分家の次男なのです」

「そうか。次男なのか……。家督を継げない」
「ハイ、どんなに優秀でも家督は長男の清継キヨつぐ様がお継きになるでしょう」

「うむ……、闇御前も暗殺し、この期に乗じて本家もろとも潰して乗っ取る気なのか」

「そうです。そしてもうひとつこの『揚げ羽の里』には秘密があるのです」
「秘密……」

「ハイ、ご覧になってわかるでしょうが、この里には僅かな棚田しかありません」

「うン……、それにしてはみんな裕福な暮らしをしている」

「そうです。それこそがこの揚羽の里の秘密なのです」
「秘密……」
 いったいどんな秘密があると云うのだろう。








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