71 / 119
カラクリ屋敷✨✨✨
✨✨✨
しおりを挟む
ついに敵の正体が判明した。
土蜘蛛衆の邪鬼だ。
「ぬうぅあの邪鬼が黒幕だったのか……」
何処か、素直に納得は出来ないが今は邪鬼を追いかけるしかなさそうだ。
清貴と清斎、そしてお蘭の命が掛かっている。
「あの頬に傷のある男か。なるほど人相が悪いぜ」
ヒデも憎々しげに毒づいた。
「ぬうぅ……、邪鬼め。卑怯な真似を。この俺だけ狙えば良いものを。お蘭や清貴様まで拉致していくとは」
信乃介も怒りで全身が震える思いだ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
一方、息子の清斎を探すお律も躍起になっていた。血眼になって愛息子を捜していた。
「将宗、加助ェ……! まだ見つからぬのか。清斎は」
すぐに土蜘蛛衆の加助が姿を現した。
「ハ……ッ、只今、総出で手を尽くしております」
加助が報告した。
「将宗は! この大事なときに、将宗はどうした?」
「いえ、先程から姿を見かけませんですが……」
「ですがッなんだ?」
「どうやらあちらの部屋では清貴様のお姿も見えぬようです」
「ぬうぅ、なにィ? 清貴様も……、ヤツらの仕業か。清雅の」
「いえ、怖れながらワシ等は清雅様一行を監視していました。彼等は清斎様とは、いっさい接触しておりません」
「知るか。ヤツ等が江戸から来た所為だ。ヤツ等が災いを招いたのだ。ヤツを……、清雅を捕らえて清斎を何処へ拉致したのか吐かせろ!」
まるで夜叉のような形相で罵った。
「それは……」どうにも歯切れが悪い。
さすがに、お律の命令でも加助の一存で次期当主の清雅を捕らえるのは具合が悪い。
「何をしておるッ。さっさと清雅のヤツを捕まえろ」
「ハッ」
加助は頷くと跡形もなく姿を消した。
「ぬうぅ、どいつもこいつも役立たずがァ」
お律は歯噛みして罵った。
お付きの女中等も怖くて近寄れない。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
土蜘蛛衆の邪鬼だ。
「ぬうぅあの邪鬼が黒幕だったのか……」
何処か、素直に納得は出来ないが今は邪鬼を追いかけるしかなさそうだ。
清貴と清斎、そしてお蘭の命が掛かっている。
「あの頬に傷のある男か。なるほど人相が悪いぜ」
ヒデも憎々しげに毒づいた。
「ぬうぅ……、邪鬼め。卑怯な真似を。この俺だけ狙えば良いものを。お蘭や清貴様まで拉致していくとは」
信乃介も怒りで全身が震える思いだ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
一方、息子の清斎を探すお律も躍起になっていた。血眼になって愛息子を捜していた。
「将宗、加助ェ……! まだ見つからぬのか。清斎は」
すぐに土蜘蛛衆の加助が姿を現した。
「ハ……ッ、只今、総出で手を尽くしております」
加助が報告した。
「将宗は! この大事なときに、将宗はどうした?」
「いえ、先程から姿を見かけませんですが……」
「ですがッなんだ?」
「どうやらあちらの部屋では清貴様のお姿も見えぬようです」
「ぬうぅ、なにィ? 清貴様も……、ヤツらの仕業か。清雅の」
「いえ、怖れながらワシ等は清雅様一行を監視していました。彼等は清斎様とは、いっさい接触しておりません」
「知るか。ヤツ等が江戸から来た所為だ。ヤツ等が災いを招いたのだ。ヤツを……、清雅を捕らえて清斎を何処へ拉致したのか吐かせろ!」
まるで夜叉のような形相で罵った。
「それは……」どうにも歯切れが悪い。
さすがに、お律の命令でも加助の一存で次期当主の清雅を捕らえるのは具合が悪い。
「何をしておるッ。さっさと清雅のヤツを捕まえろ」
「ハッ」
加助は頷くと跡形もなく姿を消した。
「ぬうぅ、どいつもこいつも役立たずがァ」
お律は歯噛みして罵った。
お付きの女中等も怖くて近寄れない。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる