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カラクリ屋敷✨✨✨

✨✨✨

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 俺たちも客間へ通された。

「おい、信乃介。ちょっと」源内が手招きをした。
「ハァ、なんですか。先生」
 源内は信乃介に何かを耳打ちしていた。

「ケッケケ、どうした。キヨ。そんなに暗い顔をするなよ。ああァ、羨ましいぜ。あんなべっぴんさんの側妻そばめなんてよォ」
 相変わらずヒデは馴れ馴れしく接してくる。
 俺の太ももに手を差し伸べてきた。

「よせよ……。それよりもお蝶。ひとつ頼みがあるんだ」
 
「なんでしょうか。清雅様?」  
「ちょっと兄の清貴様にお目通りできるかどうか。訊いてくれないか?」
「ええェ……、お兄様の清貴様にですか」
 少し戸惑った様子だ。

「ああァ、俺の双子の兄なんだろう。ちゃんと会って話しをしたいんだ」
「ハイ、そうですね」

「ねえェ……、清貴様ッて、清雅様に似てるんでしょ?」
 お蘭が尋ねた。
「ハイ……、そうですね。病魔に蝕まれる前は瓜二つでした。では窺って参ります」
 お蝶は部屋を後にした。

「ケッケケ、じゃァ、俺もちょっくら……」
「もぉ、勝手に何処へ行く気よ。ヒデさん」
 お蘭が訊いた。

「ケッケケ、厠だよ。行くか。連れション?」
「行くワケないでしょ。乙女なのよ」
 お蘭はプイッと横を向いた。

「ケッケケ……」
 愉しそうに出ていった。









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