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カラクリ屋敷✨✨✨
お律✨✨✨
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正妻のお律は不貞腐れた顔で部屋へ戻った。
「ええェい。清雅めェ……。口惜しい!!」
八つ当たりするように手元にあるものを畳へ叩きつけた。
「まァまァ、お母様。もう少し落ち着いて下さい」
愛息子の清斎がなだめた。
「そうよ。せっかくの余興なのに」
清姫も不満げな顔をした。
「うるさい。散々、江戸で見物して来たんだろう。清姫は!!」
「もォ、私に八つ当たりしないでよ……。お母様」
清姫は逃げ出すように部屋を後にした。
「ッたく……、コレ」指の合図をし、清斎にタバコを要求した。
「あ、ハイ、今、取って来ます」
慌てて清斎も部屋を後にした。
「もぉ、気が効かないねえェ……。どいつもこいつも。出ておいで。どうせどっかから覗いてんだろう」
お律は天井を仰いで怒鳴りつけた。
苛ついて、ドンドンと壁を蹴りつけた。
「ハァ、お律様!!」
音もなく影がコウモリのように天井からぶら下がった。土蜘蛛衆の頭目、将宗らだ。
「ぬうぅ、将宗! この役立たずが!! いったい何をしていたのですか。貴方達は道中……」
「ハァ……、申し訳ございません」
「謝って済むことか! あれほど道中、清雅を始末しろと申したはず。何をしておったのだ!!」
「それが、奴等の中に凄腕の侍が居りまして……」
「なにィ、凄腕の侍だとォ……?」
「ハイ、信長の末裔とか申す信乃介に邪魔をされて」
「ええェい……、言い訳など聞く耳を持たぬわ。信長の末裔だか、光秀の末裔だか知らないが清雅共々、とっとと始末しておしまい!」
「お言葉ですが……、ここで清雅殿を消しては平家の隠し財宝の在り処がわからず仕舞いになってしまいます」
「ぬうぅ、憎ッくき清雅がァ! 良いこと、将宗!
貴方に取っても正念場よ。このままおめおめと兄の清継に分家を乗っ取られ黙って指を咥えているつもり?」
「ううゥ、ハイ……、わかっております」
「必ず清斎を……、世継ぎにするのよ!!」
「御意!!」煙のように消え去っていった。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
「ええェい。清雅めェ……。口惜しい!!」
八つ当たりするように手元にあるものを畳へ叩きつけた。
「まァまァ、お母様。もう少し落ち着いて下さい」
愛息子の清斎がなだめた。
「そうよ。せっかくの余興なのに」
清姫も不満げな顔をした。
「うるさい。散々、江戸で見物して来たんだろう。清姫は!!」
「もォ、私に八つ当たりしないでよ……。お母様」
清姫は逃げ出すように部屋を後にした。
「ッたく……、コレ」指の合図をし、清斎にタバコを要求した。
「あ、ハイ、今、取って来ます」
慌てて清斎も部屋を後にした。
「もぉ、気が効かないねえェ……。どいつもこいつも。出ておいで。どうせどっかから覗いてんだろう」
お律は天井を仰いで怒鳴りつけた。
苛ついて、ドンドンと壁を蹴りつけた。
「ハァ、お律様!!」
音もなく影がコウモリのように天井からぶら下がった。土蜘蛛衆の頭目、将宗らだ。
「ぬうぅ、将宗! この役立たずが!! いったい何をしていたのですか。貴方達は道中……」
「ハァ……、申し訳ございません」
「謝って済むことか! あれほど道中、清雅を始末しろと申したはず。何をしておったのだ!!」
「それが、奴等の中に凄腕の侍が居りまして……」
「なにィ、凄腕の侍だとォ……?」
「ハイ、信長の末裔とか申す信乃介に邪魔をされて」
「ええェい……、言い訳など聞く耳を持たぬわ。信長の末裔だか、光秀の末裔だか知らないが清雅共々、とっとと始末しておしまい!」
「お言葉ですが……、ここで清雅殿を消しては平家の隠し財宝の在り処がわからず仕舞いになってしまいます」
「ぬうぅ、憎ッくき清雅がァ! 良いこと、将宗!
貴方に取っても正念場よ。このままおめおめと兄の清継に分家を乗っ取られ黙って指を咥えているつもり?」
「ううゥ、ハイ……、わかっております」
「必ず清斎を……、世継ぎにするのよ!!」
「御意!!」煙のように消え去っていった。
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