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揚羽の里へ……✨✨✨
豪邸……✨✨✨✨
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俺たち一行が揚羽の里を奥へと歩いて行くと、ようやく本家のものらしき屋敷が見えた。
「おおォォ!!」ヒデや源内等も驚嘆の声を上げた。
「なんだ。これは……」まさに堅牢な城塞と云っても過言ではない。
さすがに、平家の隠し財宝が眠ると噂されるだけの事はある。
「ううゥ……」圧倒されて唸るだけで声さえ出ない。
「ケッケケェ、こりゃァ、本気でヤンごとなきお方のお住いだぜえェ……」
山師のヒデは愉しそうに笑った。
「ううゥン……」俺もうなずいた。
本家の門が開いて中へ足を踏み出した途端、獰猛な大型犬が何頭も駆けてきた。
猛犬が唸るように吠えてくる。
「ワッオオーーン」
「ううゥ……、な、何だ。こいつ等は!」
「キャァァーー、信さん!」
お蘭もヒデも悲鳴を上げ信乃介の背後に隠れた。
あっという間に猛犬等に囲まれてしまった。
「おいおい、助けてくれえェ……」ヒデも源内も逃げ惑うばかりだ。
「くぅウうゥ……」
一斉に防御態勢だ。
だがお蝶だけが毅然とした態度で掌を広げて前に出した。
「待てえェ……」お蝶の命じる声に猛犬どもも唸って従った。
「ひぇぇーー、怖ァ……」
今度はヒデもお蝶の背中に隠れて悲鳴を上げている。
「大丈夫です。この犬たちは私がいる限り襲って来ませんから」
「おいおい、私がいる限りッて。いなかったら、どうなるんだよ」
ヒデは震える声で訊いた。
「そうですね。この犬たちは侵入した敵を撃退するように訓練を受けています」
「じゃァ、敵だと思われたら食い殺されちまうのか」
ヒデは震えながら訊いた。
「ええェ……、その可能性も大いにあります」
「おいおい、冗談だろう。お宝を拝む前にお犬様の餌食になるのは勘弁してくれよ」
すぐに土蜘蛛衆らしき下男等が犬を抑えた。
「ふぅ……、頼むぜ。オイラは旨くねえェからさァ。こっちの脂の乗った美少女の方が美味しいぜ」
ヒデはお蘭の背中を押して差し出しそうとした。
「何よ。酷い! 私を人身御供にする気……」
「ケッケケ、冗談だよ」
「ぬうぅ」お蘭はヒデを睨んだ。
「そんなに睨むなって」今度は信乃介の背中へ隠れた。
「訓練されていると云うことは、無闇に外から出入り出来ないと云うことですか」
その信乃介がお蝶へ尋ねた。
「ええェ……、もし自由に出入りしたいなら私か、本家の方と一緒じゃないと、猛犬に襲われて死ぬことになるでしょうね」
「おいおい、ホントかよ」
ヒデは唸る猛犬どもを見て、肩をすくめた。
「ぬうぅ、どうやらこれでは、自由に出入りできないようだな」
信乃介も困惑した顔で見つめている。
まさに監禁状態だ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
「おおォォ!!」ヒデや源内等も驚嘆の声を上げた。
「なんだ。これは……」まさに堅牢な城塞と云っても過言ではない。
さすがに、平家の隠し財宝が眠ると噂されるだけの事はある。
「ううゥ……」圧倒されて唸るだけで声さえ出ない。
「ケッケケェ、こりゃァ、本気でヤンごとなきお方のお住いだぜえェ……」
山師のヒデは愉しそうに笑った。
「ううゥン……」俺もうなずいた。
本家の門が開いて中へ足を踏み出した途端、獰猛な大型犬が何頭も駆けてきた。
猛犬が唸るように吠えてくる。
「ワッオオーーン」
「ううゥ……、な、何だ。こいつ等は!」
「キャァァーー、信さん!」
お蘭もヒデも悲鳴を上げ信乃介の背後に隠れた。
あっという間に猛犬等に囲まれてしまった。
「おいおい、助けてくれえェ……」ヒデも源内も逃げ惑うばかりだ。
「くぅウうゥ……」
一斉に防御態勢だ。
だがお蝶だけが毅然とした態度で掌を広げて前に出した。
「待てえェ……」お蝶の命じる声に猛犬どもも唸って従った。
「ひぇぇーー、怖ァ……」
今度はヒデもお蝶の背中に隠れて悲鳴を上げている。
「大丈夫です。この犬たちは私がいる限り襲って来ませんから」
「おいおい、私がいる限りッて。いなかったら、どうなるんだよ」
ヒデは震える声で訊いた。
「そうですね。この犬たちは侵入した敵を撃退するように訓練を受けています」
「じゃァ、敵だと思われたら食い殺されちまうのか」
ヒデは震えながら訊いた。
「ええェ……、その可能性も大いにあります」
「おいおい、冗談だろう。お宝を拝む前にお犬様の餌食になるのは勘弁してくれよ」
すぐに土蜘蛛衆らしき下男等が犬を抑えた。
「ふぅ……、頼むぜ。オイラは旨くねえェからさァ。こっちの脂の乗った美少女の方が美味しいぜ」
ヒデはお蘭の背中を押して差し出しそうとした。
「何よ。酷い! 私を人身御供にする気……」
「ケッケケ、冗談だよ」
「ぬうぅ」お蘭はヒデを睨んだ。
「そんなに睨むなって」今度は信乃介の背中へ隠れた。
「訓練されていると云うことは、無闇に外から出入り出来ないと云うことですか」
その信乃介がお蝶へ尋ねた。
「ええェ……、もし自由に出入りしたいなら私か、本家の方と一緒じゃないと、猛犬に襲われて死ぬことになるでしょうね」
「おいおい、ホントかよ」
ヒデは唸る猛犬どもを見て、肩をすくめた。
「ぬうぅ、どうやらこれでは、自由に出入りできないようだな」
信乃介も困惑した顔で見つめている。
まさに監禁状態だ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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