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嵐の中の惨劇✨✨✨
嵐の中の惨劇……
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壁には大きくおどろおどろしい血文字で『おごる平家は ひさしからず』と書き遺してあった。
「ぬうぅ、これは……!!」
平家に仇を成す者の仕業なのか。
「ぐッ、ううゥ……、御前様!」
すぐさま土蜘蛛衆が首の無い男へ駆け寄るが、すでに事切れている。
改めて確認するまでもないだろう。首が無いのだ。妖怪でもない限り生きているはずはない。
この首の無い遺体が本物の御前様なのだろうか。俺は会ったことがないので確認のしようがない。
更に横には若い女が全裸でうつ伏せに倒れている。湯治場で会った美鬼と云う名前の美女だ。
後頭部から血が流れている。だが亡くなってはいないみたいだ。かすかに息はある。
しかし微動だにしないので失神しているようだ。それにしても見事な尻だ。男等一同の視線が彼女の艶めかしい尻に集中している。
「清雅様!!」
気づくとお蝶が俺の横で護衛するように構えていた。
「ああァ……!!」思わず魅惑的な尻から視線を逸らした。
「うううゥ……、これは清丸様の祟りじゃァーー」
加助が目を丸くして震えながら叫んだ。
「ぬうぅ、清丸様……」まさか。
幼き日に神隠しに遭い、首を斬られて見つかったと云うお世継ぎの事か。
「黙れェ……。加助! そんなはずはない。断じて清丸様の祟りなどではない。殺ったのは、この女人だ! こいつが闇御前を暗殺し首を斬ったんだ」
頭目の将宗が刀の鞘で、全裸で倒れている美女を尻を突っついた。
血まみれの部屋とは対照的に、プリンとした白く見事な尻だ。
どうやら背後から後頭部を殴られて気絶しているようだ。鞘で、尻を突っつかれてもピクリとも動かない。
もしかしたら見張り番同様に眠り薬を盛られたのかもしれない。
「ぬうぅ……!」
確かに本陣の内側からカギの掛かった密室で見つかったのだ。
一人は首を切断されて殺され、もう一人は全裸で失神していた。怪しいのは間違いなくこの全裸の美女だろう。
「こやつだ。この美鬼が闇御前を殺して首を切断したのだァ! とっとと引っ捕らえて、口を割らせろ!!」
頭目が怒鳴るように手下へ命じた。
「ぬうぅ……」本当に彼女の仕業なのだろうか。
確かに普通に考えれば、本陣の中にいた者が下手人だろう。
中にいたのは、この謎の裸の美女、美鬼だけだ。
名前通り、美しき鬼なのか。
この美鬼と云うくノ一が下手人だとすれば、誰でも解けるだろう。
しかし狡猾な美鬼が、そんな事もわからないほどバカとは思えない。
この状況では明らか自分が不利だ。第一、なんで真っ裸で倒れているんだ。何か理由があるのだろうか。
「ちょっと待て! その女性が下手人だと決めつけるのは早計だ」
傍らから信乃介が頭目の将宗を制した。
「ぬうぅ、他所者が邪魔だてするな」
将宗が信乃介を睨んだ。無理もない。闇御前を暗殺され相当、気が立っているのだろう。
「おいおい、ちょっとは落ち着いて俺の話しを聞いからでも遅くはないはずだ」
信乃介は余裕の笑みを浮かべた。
「な、なにィ……」
一気に辺りの土蜘蛛衆が殺気立ってきた。
「お前等に訊くが、この裸の美女が下手人だとして、こちらの闇御前の首はどこに隠したッて云うンだ」
信乃介は上から目線で将宗等に訊いた。
「えェ……?」一同、辺りを確かめた。
「まさか、このオンナが股の間に隠したワケじゃねェだろう」
信乃介が全裸の女の見事な臀部を顎で差した。もちろん裸の女人には隠しようがない。当然だが、股の間に隠した様子もない。
「ぬうぅ、くそォ、者ども!! とっとと御前様の首を探せェ」
「ハッ」
将宗の厳命に手下の土蜘蛛衆らも手分けして御前の首探しを始めた。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
「ぬうぅ、これは……!!」
平家に仇を成す者の仕業なのか。
「ぐッ、ううゥ……、御前様!」
すぐさま土蜘蛛衆が首の無い男へ駆け寄るが、すでに事切れている。
改めて確認するまでもないだろう。首が無いのだ。妖怪でもない限り生きているはずはない。
この首の無い遺体が本物の御前様なのだろうか。俺は会ったことがないので確認のしようがない。
更に横には若い女が全裸でうつ伏せに倒れている。湯治場で会った美鬼と云う名前の美女だ。
後頭部から血が流れている。だが亡くなってはいないみたいだ。かすかに息はある。
しかし微動だにしないので失神しているようだ。それにしても見事な尻だ。男等一同の視線が彼女の艶めかしい尻に集中している。
「清雅様!!」
気づくとお蝶が俺の横で護衛するように構えていた。
「ああァ……!!」思わず魅惑的な尻から視線を逸らした。
「うううゥ……、これは清丸様の祟りじゃァーー」
加助が目を丸くして震えながら叫んだ。
「ぬうぅ、清丸様……」まさか。
幼き日に神隠しに遭い、首を斬られて見つかったと云うお世継ぎの事か。
「黙れェ……。加助! そんなはずはない。断じて清丸様の祟りなどではない。殺ったのは、この女人だ! こいつが闇御前を暗殺し首を斬ったんだ」
頭目の将宗が刀の鞘で、全裸で倒れている美女を尻を突っついた。
血まみれの部屋とは対照的に、プリンとした白く見事な尻だ。
どうやら背後から後頭部を殴られて気絶しているようだ。鞘で、尻を突っつかれてもピクリとも動かない。
もしかしたら見張り番同様に眠り薬を盛られたのかもしれない。
「ぬうぅ……!」
確かに本陣の内側からカギの掛かった密室で見つかったのだ。
一人は首を切断されて殺され、もう一人は全裸で失神していた。怪しいのは間違いなくこの全裸の美女だろう。
「こやつだ。この美鬼が闇御前を殺して首を切断したのだァ! とっとと引っ捕らえて、口を割らせろ!!」
頭目が怒鳴るように手下へ命じた。
「ぬうぅ……」本当に彼女の仕業なのだろうか。
確かに普通に考えれば、本陣の中にいた者が下手人だろう。
中にいたのは、この謎の裸の美女、美鬼だけだ。
名前通り、美しき鬼なのか。
この美鬼と云うくノ一が下手人だとすれば、誰でも解けるだろう。
しかし狡猾な美鬼が、そんな事もわからないほどバカとは思えない。
この状況では明らか自分が不利だ。第一、なんで真っ裸で倒れているんだ。何か理由があるのだろうか。
「ちょっと待て! その女性が下手人だと決めつけるのは早計だ」
傍らから信乃介が頭目の将宗を制した。
「ぬうぅ、他所者が邪魔だてするな」
将宗が信乃介を睨んだ。無理もない。闇御前を暗殺され相当、気が立っているのだろう。
「おいおい、ちょっとは落ち着いて俺の話しを聞いからでも遅くはないはずだ」
信乃介は余裕の笑みを浮かべた。
「な、なにィ……」
一気に辺りの土蜘蛛衆が殺気立ってきた。
「お前等に訊くが、この裸の美女が下手人だとして、こちらの闇御前の首はどこに隠したッて云うンだ」
信乃介は上から目線で将宗等に訊いた。
「えェ……?」一同、辺りを確かめた。
「まさか、このオンナが股の間に隠したワケじゃねェだろう」
信乃介が全裸の女の見事な臀部を顎で差した。もちろん裸の女人には隠しようがない。当然だが、股の間に隠した様子もない。
「ぬうぅ、くそォ、者ども!! とっとと御前様の首を探せェ」
「ハッ」
将宗の厳命に手下の土蜘蛛衆らも手分けして御前の首探しを始めた。
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