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平家伝説財宝殺人事件✨✨
お蝶✨✨✨
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静かに夜が更けていく。
すっかり夜の帳が江戸の町に垂れ込めていた。
夜空には無数の星が瞬いている。
妖しく月が光りを放っていた。満月だ。
柿の木長屋のキヨの家。
若い男が布団の上に寝かされている。相変わらずせん餅布団だ。
若い男が、かすかに寝息を立てていた。
キヨマサだ。
お蝶は、すぐ真横に立ってキヨマサを見下ろしていた。その目はキヨマサを観察するような視線だ。
「フフ……」
妖艶に紅い唇が歪んで微笑んだ。
ゆっくりと着物を脱いでいく。かすかに衣擦れの音が響いた。夜目にも白い肌が露わになっていく。
柔らかな胸の膨らみが艶めかしい。
「フフゥン、キヨマサ様なのですね。ようやく見つけましたよ」
妖しくお蝶の目が光りを帯びた。また不敵な笑みを浮かべている。
いつの間にか、お蝶は真っ赤な腰巻きから短刀を取り出し手にしていた。
闇夜の月明かりに短刀の切っ先がキラリと光った。
「ウッフフ……」お蝶は上から見下ろし愉しそうだ。
仰向けに寝ているキヨマサの腰の上に馬乗りになって彼の首へ短刀を突きつけた。
「スゥ……スゥ……」相変わらずキヨマサは静かに寝息を立てて眠っている。まったく自分の状況をわかっていないようだ。
白く妖しい月光が闇夜を照らし、お蝶の手にした短刀も蒼白く光りを帯びていた。
お蝶の目が一層光りを放った。
「スゥスゥ……」
しかしキヨマサは、すっかり安心して眠っていた。
「フフ……、今、確かめて上げるわ」
お蝶は、ゆっくりとキヨマサの胸をはだけていく。
上半身を裸にした。
「……!!」
短刀をキヨマサの首筋に押し当て、目を凝らし細めた。
清雅の裸の胸に刻印のような痕が薄っすらと浮かんできた。
月光に照らされ、徐々にその刻印は濃くなっていく。
「フフ、やはり間違いない。この方こそ清雅様なのね」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*
すっかり夜の帳が江戸の町に垂れ込めていた。
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若い男が、かすかに寝息を立てていた。
キヨマサだ。
お蝶は、すぐ真横に立ってキヨマサを見下ろしていた。その目はキヨマサを観察するような視線だ。
「フフ……」
妖艶に紅い唇が歪んで微笑んだ。
ゆっくりと着物を脱いでいく。かすかに衣擦れの音が響いた。夜目にも白い肌が露わになっていく。
柔らかな胸の膨らみが艶めかしい。
「フフゥン、キヨマサ様なのですね。ようやく見つけましたよ」
妖しくお蝶の目が光りを帯びた。また不敵な笑みを浮かべている。
いつの間にか、お蝶は真っ赤な腰巻きから短刀を取り出し手にしていた。
闇夜の月明かりに短刀の切っ先がキラリと光った。
「ウッフフ……」お蝶は上から見下ろし愉しそうだ。
仰向けに寝ているキヨマサの腰の上に馬乗りになって彼の首へ短刀を突きつけた。
「スゥ……スゥ……」相変わらずキヨマサは静かに寝息を立てて眠っている。まったく自分の状況をわかっていないようだ。
白く妖しい月光が闇夜を照らし、お蝶の手にした短刀も蒼白く光りを帯びていた。
お蝶の目が一層光りを放った。
「スゥスゥ……」
しかしキヨマサは、すっかり安心して眠っていた。
「フフ……、今、確かめて上げるわ」
お蝶は、ゆっくりとキヨマサの胸をはだけていく。
上半身を裸にした。
「……!!」
短刀をキヨマサの首筋に押し当て、目を凝らし細めた。
清雅の裸の胸に刻印のような痕が薄っすらと浮かんできた。
月光に照らされ、徐々にその刻印は濃くなっていく。
「フフ、やはり間違いない。この方こそ清雅様なのね」
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