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平家伝説財宝殺人事件✨✨
信乃介見参✨✨✨
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美女は気丈にも傷ついた身体で闘う姿勢をみせた。
まだ眼光は鋭く戦闘意欲は衰えてない。
しかし手負いだ。
「フッフゥン、小癪なヤツだ。殺れえェーー……!」
敵の頭目は手下へ指示を送った。
「はッ」
一斉に手下どもは謎の美女へ襲いかかった。
俺のことなど、はなっから目もかけない。
敵ではないと覚ったのだろう。
なんとか、俺も立ち向かうが敵の攻勢にタジタジだ。俺の腕ではいかんともし難い。
「くううゥ……!!」
美女の腕も見事だったが、なにしろ相手は数に優っている。多勢に無勢だ。
どう見ても劣勢は否めない。このままでは寄って集って嬲り殺しにされかねない。
けれど、こんな浪人の俺でも武士の端くれだ。
ひとりで闘う美女を見過ごすワケにはいかない。
少しでも手助けになればと剣を振るった。ここで死んでも誰も哀しむ者などいないのだ。
「ぬうぅ、小僧が目障りなヤツだ。邪魔をするなァーー!」
敵の頭目は、交差させた両腕に忍ばせた手裏剣を勢いよく俺へ目掛けて放り投げた。
閃光のように手裏剣が飛んでくる。
「うッうううゥ……!!」もはやこれまでか。
終わったと思った瞬間。
「くッうゥ……」
その手裏剣が俺の身体へ突き刺さる寸前、飛び出して来た黒い影が刀剣で弾いた。
『キィンキィンキィンッ』と言う金属音を発し、弾かれた手裏剣が路面へ叩き落されていく。
なんと見事な剣さばきなんだろう。
「ぬうぅ、何ヤツゥ……」
驚いた敵の頭目も突然、現われた浪人を睨んだ。
「くうううゥ……!!」
一斉に、手下たちもその浪人に視線を向けた。
なんとも派手な恰好をした浪人だ。
「よぉ、キヨ。逢い引きにしちゃァ、ちょっとばかり野次馬がうるさいな。気を利かせて少しは大人しくしていろよ」
浪人は愉しそうに微笑んだ。これだけ怪しげな忍者に囲まれて余裕の笑みを浮かべている。
「うッううゥ……、信乃介先生ェ!!」
彼は源内の所で開業医をしている信乃介だ。
剣術にも覚えがあると聞いていたが、噂以上に鮮やかな腕前だ。
「チィッ、何だ。お主は!」
敵の一団は殺気だって、信乃介を包囲するように得物を構えた。
「フフゥン、ずい分、物騒なモノを持って。女、子供相手じゃ役不足だろう。掛かって来い。
暇つぶしに、この俺が相手をしてやるよ!」
信乃介は強気に相手を挑発した。
「なにィーー! 暇つぶしだとォ! お主は、何者だ。名を名乗れ!」
「フフゥン、俺か。姓は織田。名は信乃介。ご存知、信長の末裔、織田信乃介だ!!」
まるで歌舞伎役者のように大見得を切った。
これだけ敵に囲まれて、なんと云う度胸なんだ。
「なにィ、信長の末裔だとォォーー!!」
「ぬうぅ……、嘘をつけええェーー……!!」
「小癪なぁ、斬れ斬れ斬れ斬れェェーー……!!」
「邪魔者は斬って捨てろォ!!」
「殺ッちまえェーー!!」
謎の集団も一気呵成に信乃介へ斬りかかった。
「フフ、鳴かぬなら裁いてくれようホトトギス。
天に代わって、主らの悪事を!!」
浪人は微笑んだまま妖刀、鬼切丸を構えた。
「これが噂に聞く鬼斬り丸かァ!!」
想像を遥かに凌ぐほどの妖気が漂っている。
まさに鬼をも斬ると云う幻の剣だ。
「ぬうぅ、ふざけた事を!」
敵の頭目らしき男も大上段の構えから斬りかかった。
「おいおい、そんなに怖い顔をするな。夜中、一人で寝れなくなるだろう」
信乃介は口では弱気だが、笑みを浮かべ余裕すら感じさせる。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
まだ眼光は鋭く戦闘意欲は衰えてない。
しかし手負いだ。
「フッフゥン、小癪なヤツだ。殺れえェーー……!」
敵の頭目は手下へ指示を送った。
「はッ」
一斉に手下どもは謎の美女へ襲いかかった。
俺のことなど、はなっから目もかけない。
敵ではないと覚ったのだろう。
なんとか、俺も立ち向かうが敵の攻勢にタジタジだ。俺の腕ではいかんともし難い。
「くううゥ……!!」
美女の腕も見事だったが、なにしろ相手は数に優っている。多勢に無勢だ。
どう見ても劣勢は否めない。このままでは寄って集って嬲り殺しにされかねない。
けれど、こんな浪人の俺でも武士の端くれだ。
ひとりで闘う美女を見過ごすワケにはいかない。
少しでも手助けになればと剣を振るった。ここで死んでも誰も哀しむ者などいないのだ。
「ぬうぅ、小僧が目障りなヤツだ。邪魔をするなァーー!」
敵の頭目は、交差させた両腕に忍ばせた手裏剣を勢いよく俺へ目掛けて放り投げた。
閃光のように手裏剣が飛んでくる。
「うッうううゥ……!!」もはやこれまでか。
終わったと思った瞬間。
「くッうゥ……」
その手裏剣が俺の身体へ突き刺さる寸前、飛び出して来た黒い影が刀剣で弾いた。
『キィンキィンキィンッ』と言う金属音を発し、弾かれた手裏剣が路面へ叩き落されていく。
なんと見事な剣さばきなんだろう。
「ぬうぅ、何ヤツゥ……」
驚いた敵の頭目も突然、現われた浪人を睨んだ。
「くうううゥ……!!」
一斉に、手下たちもその浪人に視線を向けた。
なんとも派手な恰好をした浪人だ。
「よぉ、キヨ。逢い引きにしちゃァ、ちょっとばかり野次馬がうるさいな。気を利かせて少しは大人しくしていろよ」
浪人は愉しそうに微笑んだ。これだけ怪しげな忍者に囲まれて余裕の笑みを浮かべている。
「うッううゥ……、信乃介先生ェ!!」
彼は源内の所で開業医をしている信乃介だ。
剣術にも覚えがあると聞いていたが、噂以上に鮮やかな腕前だ。
「チィッ、何だ。お主は!」
敵の一団は殺気だって、信乃介を包囲するように得物を構えた。
「フフゥン、ずい分、物騒なモノを持って。女、子供相手じゃ役不足だろう。掛かって来い。
暇つぶしに、この俺が相手をしてやるよ!」
信乃介は強気に相手を挑発した。
「なにィーー! 暇つぶしだとォ! お主は、何者だ。名を名乗れ!」
「フフゥン、俺か。姓は織田。名は信乃介。ご存知、信長の末裔、織田信乃介だ!!」
まるで歌舞伎役者のように大見得を切った。
これだけ敵に囲まれて、なんと云う度胸なんだ。
「なにィ、信長の末裔だとォォーー!!」
「ぬうぅ……、嘘をつけええェーー……!!」
「小癪なぁ、斬れ斬れ斬れ斬れェェーー……!!」
「邪魔者は斬って捨てろォ!!」
「殺ッちまえェーー!!」
謎の集団も一気呵成に信乃介へ斬りかかった。
「フフ、鳴かぬなら裁いてくれようホトトギス。
天に代わって、主らの悪事を!!」
浪人は微笑んだまま妖刀、鬼切丸を構えた。
「これが噂に聞く鬼斬り丸かァ!!」
想像を遥かに凌ぐほどの妖気が漂っている。
まさに鬼をも斬ると云う幻の剣だ。
「ぬうぅ、ふざけた事を!」
敵の頭目らしき男も大上段の構えから斬りかかった。
「おいおい、そんなに怖い顔をするな。夜中、一人で寝れなくなるだろう」
信乃介は口では弱気だが、笑みを浮かべ余裕すら感じさせる。
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