ネコ耳探偵 未亜＆犬のおまわりさん 真犯人はあなたに決定ニャン！！

犬のおまわりさん

パパ活

「あのォ、失礼ですがオタクこそ、どなたなんですか。金有さんのお嬢さんですか？」
　ボクは彼女に金有氏との関係をたずねた。


　全然、顔立ちは似ていない。しかし顔立ちだけでは父娘かどうかわからない。




「えェ、私？」



「ハイ、ボクは犬野と申します。そこの派出所で警察官をしています」
　ボクは交番の方を指差した。


「じゃァ犬のおまわりさん？」


「まァそう言うことになりますね。あなたは？」


「私はパパの彼女よ」


「えェ、彼女？」
　マジか。父娘以上に年の差があるだろう。



「そ、パパ活で出会ったのよ」
「はァ、パパ活ですか？」


「ええェ」まだボクの疑いは解消していない。
　ボクを睨んだままだ。



　その時、ようやく救急車が到着したようだ。


「あ、救急車が来た」
　ボクは救急隊員を誘導するため屋敷の外へ出た。



「コチラです。どうぞ」
　やがてボクが誘導し、救急隊員らが金有氏をリビングから搬送していった。


　同時に捜査関係者も駆けつけた。
　ボクも残って事情聴取を受けた。



「ううゥむ、被害者は資産家の金有さんかァ？」
　怖モテの鰐口警部補が真っ先に警察官のボクにたずねた。



「ハイ、実は金有さんは」
　ボクが説明しようとすると、急に屋敷の中が騒然となった。



「退いてよ。私は未亜ニャン。ネコ耳探偵の未亜ニャン。おどきなさい！」
　とても事件現場には似つかわしくないカッコウをした美少女が入ってきた。
　ネコ耳探偵の未亜だ。


「ううゥ…、未亜ちゃん？」
　事件現場には相応しくないネコ耳少女だ。



「おいおい、なんだ。ここは関係者以外、立ち入り禁止だぞ！」
　怖モテの鰐口警部補が未亜を注意した。

　警察官も未亜を排除しようと躍起だ。


「お退きなさいニャン。美亜は関係者よ。金有さんは美亜のクライアントニャン」



「な、パパがクライアント？」
　パパ活のキャバ嬢は眉をひそめた。