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アナザー横須賀ストーリー✨🎸✨✨✨💕
横須賀ストーリー✨✨✨
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「実は、イチゴに頼み事があってさァ!」
「えェ……、なによ。言っとくけどお金ならないわよ」
「いやいや、金の無心じゃないよ。ネイビーパーカの件だよ」
「ンうゥ……、ネイビーパーカ?」
「そうそう、ねえェ、厳密に言えばネイビーパーカッて、オレのアイディアだよね」
「ええェ……、なによ。商標登録したって言うの。まさか!」
「いやいや、別にそんな事はしないけどさ」
「じゃァ、なによ」
「実は、ネイビーパーカの一件を漫画化したくってさァ!」
「漫画化……? 誰が」
「もちろんオレが描くよ。だけど無断で描いたら悪いと思って」
「そりゃァ……、私は構わないけど。みんなにも相談しなきゃ。私の一存では決められないよ」
「まァそうだろうけど」
「それよりも漫画の内容によるわよ。エロい漫画なら絶対にヤメて!」
「ああァ、わかってるよ。別にあってもキスシーンくらいだからね」
「ンうゥ……、キスシーン? いったいどんな内容なのよ」
「まァ、決まってるのは文化祭で音響のアクシデントがあって、オレがコールを送って助けたシーンだろう」
「ううゥン……、まァそうねえェ。あそこが一番盛り上がったものね」
「それと、クライマックスはどぶ板通りでイチゴたちがライブで踊ってネイビーパーカを売り切ったトコかな」
「まァ、あそこがクライマックスだもんね」
「あとはイチゴがみんなとケンカして一人で商標登録してあったアパレルメーカーへ殴り込みしたトコとかが見どころだよ」
「どんなレディース漫画だよ。殴り込みなんかいくか!」
「まァ、全体的にはラブコメ色を全面にだして」
「え、ラブコメなの? なんだかイヤな予感がするけど……」
「そうだよ。ヒロインが母親の再婚を聞いて、無茶して走水海岸で溺れそうになって、彼氏が救出して人工呼吸したりね」
「なんじゃそりゃァ! 人工呼吸はしてねえェだろう……」
「いやいや、もちろんフィクションだよ。あとさァ。ヒロインがソファで寝てるとこをソッとキスしたり……」
「あッああああああァァーー……」
思わず私は公園だという事も忘れ大声で叫んだ。
「えッ、ええェ……??」
公園にいる人たちが驚いて一斉にこっちを見た。
「あッ! どうもすみません。な、なんでもありませんから」
とっさに私は辺りに気を配り、愛想笑いを浮かべ頭を下げた。
しかし頬は熱く火照って真っ赤になっていた。
「ヘッヘヘ、さすがどぶ板通りで、『横須賀ストーリー』を歌って踊っただけはあるじゃン。スッゲェよく声が通るぜ……」
ショーリは愉しそうにウインクをしてみせた。
「ほっとけよ。やっぱあの時、キスしたんじゃん」
顔を歪め唇を手の甲で拭おうとした。
「フフゥン、だってあんまり可愛らしい寝顔だったんで、ついねェ……」
「ついじゃねェよ。バカなの!」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
「えェ……、なによ。言っとくけどお金ならないわよ」
「いやいや、金の無心じゃないよ。ネイビーパーカの件だよ」
「ンうゥ……、ネイビーパーカ?」
「そうそう、ねえェ、厳密に言えばネイビーパーカッて、オレのアイディアだよね」
「ええェ……、なによ。商標登録したって言うの。まさか!」
「いやいや、別にそんな事はしないけどさ」
「じゃァ、なによ」
「実は、ネイビーパーカの一件を漫画化したくってさァ!」
「漫画化……? 誰が」
「もちろんオレが描くよ。だけど無断で描いたら悪いと思って」
「そりゃァ……、私は構わないけど。みんなにも相談しなきゃ。私の一存では決められないよ」
「まァそうだろうけど」
「それよりも漫画の内容によるわよ。エロい漫画なら絶対にヤメて!」
「ああァ、わかってるよ。別にあってもキスシーンくらいだからね」
「ンうゥ……、キスシーン? いったいどんな内容なのよ」
「まァ、決まってるのは文化祭で音響のアクシデントがあって、オレがコールを送って助けたシーンだろう」
「ううゥン……、まァそうねえェ。あそこが一番盛り上がったものね」
「それと、クライマックスはどぶ板通りでイチゴたちがライブで踊ってネイビーパーカを売り切ったトコかな」
「まァ、あそこがクライマックスだもんね」
「あとはイチゴがみんなとケンカして一人で商標登録してあったアパレルメーカーへ殴り込みしたトコとかが見どころだよ」
「どんなレディース漫画だよ。殴り込みなんかいくか!」
「まァ、全体的にはラブコメ色を全面にだして」
「え、ラブコメなの? なんだかイヤな予感がするけど……」
「そうだよ。ヒロインが母親の再婚を聞いて、無茶して走水海岸で溺れそうになって、彼氏が救出して人工呼吸したりね」
「なんじゃそりゃァ! 人工呼吸はしてねえェだろう……」
「いやいや、もちろんフィクションだよ。あとさァ。ヒロインがソファで寝てるとこをソッとキスしたり……」
「あッああああああァァーー……」
思わず私は公園だという事も忘れ大声で叫んだ。
「えッ、ええェ……??」
公園にいる人たちが驚いて一斉にこっちを見た。
「あッ! どうもすみません。な、なんでもありませんから」
とっさに私は辺りに気を配り、愛想笑いを浮かべ頭を下げた。
しかし頬は熱く火照って真っ赤になっていた。
「ヘッヘヘ、さすがどぶ板通りで、『横須賀ストーリー』を歌って踊っただけはあるじゃン。スッゲェよく声が通るぜ……」
ショーリは愉しそうにウインクをしてみせた。
「ほっとけよ。やっぱあの時、キスしたんじゃん」
顔を歪め唇を手の甲で拭おうとした。
「フフゥン、だってあんまり可愛らしい寝顔だったんで、ついねェ……」
「ついじゃねェよ。バカなの!」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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