JK版ダンシング【横須賀ストーリー】✨💕✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕過疎化の進む地元横須賀をダンスで復興へ✨💕

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》

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走水海岸へ✨✨💕

走水海岸✨✨💕

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 すぐ近くの山から
 ひぐらしの鳴いている声が響いてきた。


「あれは中二の夏休みだったかな……」
 

「ええェ……、中二」
「そ、些細なことでお母さんと口喧嘩になって……」
 自嘲気味に笑った。



「ふぅン、オレなんてしょっちゅうだぜ。親父さんと喧嘩なんて」



「フフゥン……、ッで夏休みだったんで、ちょっとだけプチ家出をしたんだよ」

「おおォ、やるじゃん。優等生が」


「あのねえェ……、でも急にだったんで友達のトコも泊まれなくッて」



「ええェ、なんだよ。まさか、ラブホに泊まったのか」
 


「まさか……。一人じゃ泊まれないでしょ」
「オレを呼んでくれれば、いつでも一緒に泊まるのに」


「誰がショーリとなんて泊まるか。ッで、仕方なくお父さんのトコへ連絡したんだよ」


「お父さん……?」
「ああァ、本当のね。離婚したお父さんの方よ」


「うん」ショーリは肩をすくめて苦笑した。


「ッでェ……、お父さんにちょっと一日だけ泊めてくれないッて頼んだの」


「お父さんは、少し考えてから『ああァ……』ッて言ってくれたんだけど……。その時、後ろの方から小さな女の子の声が聞こえてきて」

「小さな女の子……?」


「そ、お母さんと別れる前後に出来た子よ。
 私が小五の時に別れたから……、三歳くらいかな」
 少し計算が合わないが、そんなモノだろう。



「ああァ、なるほど……」



「かすかに『パパァ……?  誰から』ッて声が聞こえてきて」


「うん」



「その時、あの人……、『ああァ、ちょっとした知り合いの子だよ』ッて、言ったのよ」


「なるほど……、実の娘に」

「そうよ。実の娘に向かって、『ちょっとした知り合い』だぜ。信じられねえェだろォ……。おいおい、それッて、私の事かよ。仮にも実の娘にだぜ」



「ああァ……、そりゃァちょっとねえェ」

「ちょっとドコロじゃねえェよ……。ソッコーで。
 『バァァァーーカ……』ッて喚いて電話を切ってさァ」



「フフゥン、オジさんも突然の娘からの電話で困ってたんじゃないの。事前にアポがあれば、もう少し上手く対応できたと思うよ」


「どうだか……」気づくと少し陽が翳ってきたようだ。



「どうだった。詰まらない話しだろ」





 




 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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