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走水海岸へ✨✨💕
走水海岸✨✨💕
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走水海岸は、かつて大和タケルが東方征伐の際、訪れた地だ。
房総半島へと海を渡る時、大和タケルらを乗せた船が嵐に遭遇し、転覆する寸前、弟橘媛が荒れ狂う海に見を投げ、海を鎮めたという言い伝えがあった。
「ヒャホォォォーーイッ! 超ゴキゲンだねェ……」
ショーリは私の水着姿を見て目を輝かせた。
「何がよ……。ジロジロ見るなよ」
恥ずかしいだろう。
「いやいや、ポチャッたッて聞いたからどんなスタイルになったかと思って。これでも心配したんだぜ」
イヤらしい目で私の水着姿を鑑賞している。
「だからァ……、そんなに見るなよ」
「元々、イチゴ姫はスレンダーなんだから、ちょっとくらい何ともないだろう」
ショーリは、ブルーシートを敷いて荷物を置いた。
「何ともあるから、こっちだってダイエットしてんだよ。それに今は腹筋に力を込めて凹ませてるンだから。気を抜いたら、お腹ポッコリよ」
他人の気も知らないで。
息を止めて懸命に腹筋を硬くしていた。
これで見た目はスッキリして誤魔化せる。
「へぇ、けど逆にそこいらのアイドルよりワガママボディじゃン!」
「何が逆にだよ。だいたいワガママボディッて褒めてるの?」
「いやいや、もちろん褒めてるよ。イチゴ姫のリアルで天然な女子高生のボディは最高だぜ」
「バァカ……」
これ以上、ショーリに水着姿を見られていると恥ずかしいので一目散に海へ駆け込んで行こうとした。
「おいおい、イチゴォ」背後からショーリが呼び止めるが海へ直行だ。
早くしないと日が翳ってくる。
もうじき夕方だ。
すでに太陽は西へ傾いていた。
吹き付ける潮風も心なしか、涼やかだ。
「ヒャァァァァァーー……!」
バシャバシャッと海に足を突っ込んだ瞬間、悲鳴を上げて飛び跳ねた。
「冷っこい」さすがに9月初旬でも夕方の海は思ったよりも海水は冷たい。
「だから少しは準備体操をしろよ」
ショーリも慌てて砂浜でストレッチをしている。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
房総半島へと海を渡る時、大和タケルらを乗せた船が嵐に遭遇し、転覆する寸前、弟橘媛が荒れ狂う海に見を投げ、海を鎮めたという言い伝えがあった。
「ヒャホォォォーーイッ! 超ゴキゲンだねェ……」
ショーリは私の水着姿を見て目を輝かせた。
「何がよ……。ジロジロ見るなよ」
恥ずかしいだろう。
「いやいや、ポチャッたッて聞いたからどんなスタイルになったかと思って。これでも心配したんだぜ」
イヤらしい目で私の水着姿を鑑賞している。
「だからァ……、そんなに見るなよ」
「元々、イチゴ姫はスレンダーなんだから、ちょっとくらい何ともないだろう」
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「何ともあるから、こっちだってダイエットしてんだよ。それに今は腹筋に力を込めて凹ませてるンだから。気を抜いたら、お腹ポッコリよ」
他人の気も知らないで。
息を止めて懸命に腹筋を硬くしていた。
これで見た目はスッキリして誤魔化せる。
「へぇ、けど逆にそこいらのアイドルよりワガママボディじゃン!」
「何が逆にだよ。だいたいワガママボディッて褒めてるの?」
「いやいや、もちろん褒めてるよ。イチゴ姫のリアルで天然な女子高生のボディは最高だぜ」
「バァカ……」
これ以上、ショーリに水着姿を見られていると恥ずかしいので一目散に海へ駆け込んで行こうとした。
「おいおい、イチゴォ」背後からショーリが呼び止めるが海へ直行だ。
早くしないと日が翳ってくる。
もうじき夕方だ。
すでに太陽は西へ傾いていた。
吹き付ける潮風も心なしか、涼やかだ。
「ヒャァァァァァーー……!」
バシャバシャッと海に足を突っ込んだ瞬間、悲鳴を上げて飛び跳ねた。
「冷っこい」さすがに9月初旬でも夕方の海は思ったよりも海水は冷たい。
「だから少しは準備体操をしろよ」
ショーリも慌てて砂浜でストレッチをしている。
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