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私たち結婚します✨💕
私たち結婚するの✨💕
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学生政策コンペの企画も考えなくてはいけないと言うのに。
こういう時に限ってプライベートで問題が起きる。
「ああァ……、もう全然、頭が働かないよォ」
「ヘッヘヘ……、どうしたよ。優等生?」
「はァ、優等生ッて呼ぶなァァァーー!」
「な、なんでだよ」
「バカにされてるみたいだから……」
「してないよ。バカになんて。ヘッヘ」
いつも彼は笑顔を絶やさない。
「ああァ、もうコンペの企画も明日までだし……、なんだかんだで、夏も終わっちゃうし。
お母さんが再婚するッてだけで、こっちはパニックなのに」
「落ち着けよ。だからコンパの企画は『横須賀ネイビーパーカ』で良いじゃん」
「あのねえェ……。なんで女子高生の企画が親父ギャグなのよ」
「いやいや、だってこういう市の企画の審査員は親父だろォ! こう言うベタな方がウケるじゃん」
「ンうゥ……」
言われてみれば、その通りだ。
女子高生が審査員のわけではない。
「まァ良いわ。企画の方は。むしゃくしゃするから気分転換に海水浴に行くわよ」
こうなったらヤケだ。
「ええェ? 今から……」
「なによ。嫌なら着いて来なくても良いわよ」
「いやいや、もちろんイチゴ姫をお守りしますよ」
しかし仕方なく付いて来るようだ。
「何処のポンコツ勇者だよ」
「だけど、さァ、海岸に着いたら夕方だよ。すぐ帰ることになるぜェ……」
「良いのよ。高校に入って、ずっと受験勉強で夏休みもゼミだなんだで、一回も海にも行ってないのよ。
悲惨な青春だと思わない!」
「いや、まァ、横須賀Y高校は市内トップの進学校だからねえェ……」
「せっかく新しい水着を買ったのに、全然、海にもプールにも行ってないンだから」
「おおォ……! ごっつぁんです」
いきなりショーリは笑顔で関取が懸賞金を受け取る時のように手刀を切った。
「相撲取りか」なによ。ごっつぁんッて。
「イチゴ姫の水着が拝めるなら、話しは別だよ。今すぐ行こうぜ。どこでもドアで!」
「あのねえェ……」
「ちょっと遅い水着のファッションショーだぜ」
「なによ。急にお祭り気分か。何処のフェスティバルだよ」
「じゃァ、日が暮れないうちに、早く行こうぜ」
「お母さんも勝手に再婚するなら、私だって海水浴くらいしてもバチは当たらないでしょ!」
「ああァ、そりゃァ、そうだけど……。ヤベェな。
オレ海水パンツ持って来てなかったんだ」
「ショーリなんてノーパンで泳げば。どうせお子様ポンチなんでしょ」
「ふざけるなよ。見せてやろうか。オレの聖剣エクスカリバーを」
「なんの聖剣よ。もう途中のドンキで買いなよ。
水着なんて」
「ああァ、まァ、親父のカードで払えばイイか」
「じゃァ行くわよ」
これ以上、不毛な言い争いをしていても埒が明かない。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
こういう時に限ってプライベートで問題が起きる。
「ああァ……、もう全然、頭が働かないよォ」
「ヘッヘヘ……、どうしたよ。優等生?」
「はァ、優等生ッて呼ぶなァァァーー!」
「な、なんでだよ」
「バカにされてるみたいだから……」
「してないよ。バカになんて。ヘッヘ」
いつも彼は笑顔を絶やさない。
「ああァ、もうコンペの企画も明日までだし……、なんだかんだで、夏も終わっちゃうし。
お母さんが再婚するッてだけで、こっちはパニックなのに」
「落ち着けよ。だからコンパの企画は『横須賀ネイビーパーカ』で良いじゃん」
「あのねえェ……。なんで女子高生の企画が親父ギャグなのよ」
「いやいや、だってこういう市の企画の審査員は親父だろォ! こう言うベタな方がウケるじゃん」
「ンうゥ……」
言われてみれば、その通りだ。
女子高生が審査員のわけではない。
「まァ良いわ。企画の方は。むしゃくしゃするから気分転換に海水浴に行くわよ」
こうなったらヤケだ。
「ええェ? 今から……」
「なによ。嫌なら着いて来なくても良いわよ」
「いやいや、もちろんイチゴ姫をお守りしますよ」
しかし仕方なく付いて来るようだ。
「何処のポンコツ勇者だよ」
「だけど、さァ、海岸に着いたら夕方だよ。すぐ帰ることになるぜェ……」
「良いのよ。高校に入って、ずっと受験勉強で夏休みもゼミだなんだで、一回も海にも行ってないのよ。
悲惨な青春だと思わない!」
「いや、まァ、横須賀Y高校は市内トップの進学校だからねえェ……」
「せっかく新しい水着を買ったのに、全然、海にもプールにも行ってないンだから」
「おおォ……! ごっつぁんです」
いきなりショーリは笑顔で関取が懸賞金を受け取る時のように手刀を切った。
「相撲取りか」なによ。ごっつぁんッて。
「イチゴ姫の水着が拝めるなら、話しは別だよ。今すぐ行こうぜ。どこでもドアで!」
「あのねえェ……」
「ちょっと遅い水着のファッションショーだぜ」
「なによ。急にお祭り気分か。何処のフェスティバルだよ」
「じゃァ、日が暮れないうちに、早く行こうぜ」
「お母さんも勝手に再婚するなら、私だって海水浴くらいしてもバチは当たらないでしょ!」
「ああァ、そりゃァ、そうだけど……。ヤベェな。
オレ海水パンツ持って来てなかったんだ」
「ショーリなんてノーパンで泳げば。どうせお子様ポンチなんでしょ」
「ふざけるなよ。見せてやろうか。オレの聖剣エクスカリバーを」
「なんの聖剣よ。もう途中のドンキで買いなよ。
水着なんて」
「ああァ、まァ、親父のカードで払えばイイか」
「じゃァ行くわよ」
これ以上、不毛な言い争いをしていても埒が明かない。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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