ＪＫ版ダンシング【横須賀ストーリー】✨💕✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕過疎化の進む地元横須賀をダンスで復興へ✨💕

横須賀ネイビーパーカ✨💕✨✨

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「ラクダのコブと同じねえェ……」
　私はサンタに笑いかけた。


「フフ……、まァね」
「オッパイに蓄えられるようになるには､気の遠くなるような長い年月が掛かるッて寸法ねえェ……」
　私は戯けて肩をすくめた。


「そうね。私らが生きてる間は無理ッてワケよ」
　つられて､サンタも苦笑いを浮かべた。




「でもいいよねえェ……。イチゴは！
  スレンダーだし」
　サンタは羨ましそうに私のウエストあたりを見つめた。


「いやいや、そんな事はないよ」
　一応、謙遜気味に言った。

「ほら全然……」サンタはふざけて私のワキ腹を摘んだ。


「おおォ……、こりゃァ､かなり来てますなァ」
　だが摘んでみて驚いたようだ。



「ハッハハ……、でしょォ」ヤケになって笑った。完全に空元気だ。
　
　そう、最近､勉強にかまけてヘルスメーターに乗っていない。



　余分な贅肉がワキ腹やヒップについている。




「ヤバいのは私も一緒よ……」正直､ヘルスメーターへ乗るのが怖い。
　勝手に自分は太らない体質だと思っていた。



　だが現実は甘くはない。
　ルーズで怠惰な生活を送れば､余った脂肪は胸ではなく腹もしくは下半身へつくことになる。




「まァ、甘いスイーツの誘惑に勝つのは受験戦争に打ち克つくらい厳しいモノだからねえェ……」




「フフゥン、そうねェ……」今のサンタのひと言は身に沁みた。



「女子にとってダイエットとの闘いは､ワールドカップ日本代表のアジア最終予選並みにシビアで負けられない闘いなのよ」
　こっちもだいぶ熱くなった。



「ハッハハ、言えた。じゃァ、私こっちだから、明日ねえェ……」


「うん、バイバイ……」私も手を振り返した。

　サンタと別れると私の家はすぐそこだ。



　けれども体重の事を考えるとかなり憂鬱な気分だ。





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「ただいまァ……」
　家に帰るとカバンを放り投げ､さっそくバスルームへ入りヘルスメーターを取り出した。


　正確に体重を計測するのは､いつ以来だろう。
　ヘルスメーターに乗ったのは確か夏休み前だろうか。


「ゴックン……」
　いつになく緊張した。
　出来るだけ目方が減るように下着姿になった。


　取り敢えず､１､２キロの増加なら想定内だ。
　さすがに３キロ以上､増えていると大問題だが。



　できるだけお腹をギュッと凹ませて､ゆっくりヘルスメーターへ乗った。


　もちろんお腹を引っ込めても１グラムも体重が変わらない事は知っている。




　だが小さい頃からのクセだ。

　ヘルスメーターへ乗ると､かすかにギシッと軋む音が聴こえた。カウンターが動いた。
　ドキドキしてくる。



　カウンターが止まった。

「ええェ……！！」

　何、これは。ヘルスメーターのケージには､これまでに見たこともない数字が刻まれていた。



「うッううゥギャァァァァーー……！！」
　思わず､私は絶叫した。




「どッ､どうしたのよ。イチゴ！！」
　母親が心配してバスルームを覗いた。













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