27 / 41
ダイイングメッセージは『81』
ナポレオン
しおりを挟む
一触即発の状態だ。
『ところで、キララさん』
ナポレオンが名指しした。
「はァ、なによ」
かなり愛人のキララはイラついているようだ。
『あなたは売れっ子キャバ嬢だったそうですね』
「ふぅん、それがどうかしたの?」
わざとらしく視線をそらせた。
『当然ですが、キララと言う名前も源氏名ですよねェ』
「ええェ、まァそうねえェ」
憮然として応えた。
『良かったら、本名を教えてほしいのですが』
「別にィ、ここで言うことはないでしょ」
『そうですか。ではよろしければ、ボクの方から発表しましょうか?』
「えェ?」
『九々森桜花さんですよね』
「えェ、くぐもり?」
「何だそりゃぁ、どんな字を書くんだよ?」
各々、疑問を呈した。
『掛け算の九々に森林の森ですよねえェ』
「へえェ、なるほど。九々に森で九々森かァ」
「だからそれがどうしたのよ!」
『九々森さんの高校時代の卒アルが手に入りましたけど、みなさん、ご覧になりますか?』
「ええェ、フフゥン、それは楽しみね」
離婚調停中のマリアが目を輝かせた。よほど見たいのか、前のめりになった。
「ふざけるな。個人情報よ。そんなの」
「おいおい、おぼっちゃま探偵さんよ。さすが龍宮寺財閥の御曹司だなァ。警察も真っ青な諜報機関でも持ってるのか?」
鰐口警部補も感心した。
「えェ、龍宮寺財閥?」一同、あ然とした。
無理もない。日本有数の資産家だ。
『そうですね。まァ殺人事件に関わりがなければ、ボクだってこんな暴露はしませんよ』
「関係ないわよ。もちろん!」
『ところで、キララさん』
ナポレオンが名指しした。
「はァ、なによ」
かなり愛人のキララはイラついているようだ。
『あなたは売れっ子キャバ嬢だったそうですね』
「ふぅん、それがどうかしたの?」
わざとらしく視線をそらせた。
『当然ですが、キララと言う名前も源氏名ですよねェ』
「ええェ、まァそうねえェ」
憮然として応えた。
『良かったら、本名を教えてほしいのですが』
「別にィ、ここで言うことはないでしょ」
『そうですか。ではよろしければ、ボクの方から発表しましょうか?』
「えェ?」
『九々森桜花さんですよね』
「えェ、くぐもり?」
「何だそりゃぁ、どんな字を書くんだよ?」
各々、疑問を呈した。
『掛け算の九々に森林の森ですよねえェ』
「へえェ、なるほど。九々に森で九々森かァ」
「だからそれがどうしたのよ!」
『九々森さんの高校時代の卒アルが手に入りましたけど、みなさん、ご覧になりますか?』
「ええェ、フフゥン、それは楽しみね」
離婚調停中のマリアが目を輝かせた。よほど見たいのか、前のめりになった。
「ふざけるな。個人情報よ。そんなの」
「おいおい、おぼっちゃま探偵さんよ。さすが龍宮寺財閥の御曹司だなァ。警察も真っ青な諜報機関でも持ってるのか?」
鰐口警部補も感心した。
「えェ、龍宮寺財閥?」一同、あ然とした。
無理もない。日本有数の資産家だ。
『そうですね。まァ殺人事件に関わりがなければ、ボクだってこんな暴露はしませんよ』
「関係ないわよ。もちろん!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる