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ダイイングメッセージは『81』

容疑者

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 キララは写真を次々と破り捨てた。


「オヤジは遺書を書き直すと言っていた。キララと九十九つくもが出来ているとわかったら、遺産相続から外していたはずだ」
 カズヤはキララと九十九つくもをあざ笑った。


「それは」さすがに九十九も答えに窮した。


「それにつくもの苗字だよ」

「苗字?」


「そうさァ。九十九と書いて『つくも』だろう」


「ああァ、そうだけど」




「九九の答えはいくつだ?」


「えェ、九九?」
「ああァなるほどねえェ」ハジメも納得したみたいだ。
 


「フフゥン、答えは『81』さァ。ダイイングメッセージと一致するだろう!」


「そんな気の利いたことを死ぬ間際に思いつくか!」
 九十九つくもはふて腐れたようにそっぽを向いた。


九十九つくもとキララが組んで、オヤジを殺したんじゃないのか」
 ヤンキーのカズヤが愛人のキララたちをののしった。


「なにィ」まさに一触即発だ。
 キララたちもケンカ腰になった。

 かなり険悪なムードが漂った。


 その時、不意に玄関のインターフォンが鳴り響いた。


「おおォ」
 ハジメは歓声を上げて立ち上がった。


 待ちわびたトモローたちがようやく来訪したみたいだ。 


 






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