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さつまいも🍠こみゅにけ~しょん♂ ~元ヤンオヤジとねっとりH♡~
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月明かりに照らされた寝室の中。
舌と舌をぐちゃぐちゃに絡めあう深い口づけから生まれた、唾液の橋が撓(たわ)む。
「あ、ん、ぁ、あ、はぁ……っ」
誰にも触れられたことのない、尖った胸の先端だとか、濡れた股間の先端だとかを、ねちっこく撫で回されてオレは喘ぐ。
オレに覆いかぶさるその人の、いつもとは全然違う雄の表情に背骨がぞくぞくする。
「はあっ、はあっ、すげ、やらしい……うあっ!?」
両足を持ち上げられて、その人が硬く屹立した股間をぐいぐいとオレの秘部に押し付けてくる。
薄暗闇の中ですら、くっきりとカタチを誇示している彼のイチモツに、オレは思わず怯んでしまう。
すっげえ、でけえ……。
ごつごつと屹立する雄のシンボル。むわっと雄の香りを放ちながら、堂々とそそり勃つそれの存在感ったらない。
「ほんと、やべえ……こんなんもう、さつまいもじゃねえか……」
赤黒く充血した亀頭に、使い込んで黒ずんだぶっとい幹。
ごく……っ。
完勃ちしたそれをオレのナカに早く突き立てたいのだろう、ハアハアと興奮を隠さない彼と目が合う。
(うわ……おれ、ヤッちゃうんだ……入っちゃうんだ、この人のでっかいちんぽ……)
ドキドキと高鳴る胸。紅潮が押さえられない頬。
欲情に滾る瞳をオレから逸らさずに、その人が口を開いた。
「…………ないか」
「あ、う……?」
どんな甘い言葉を囁かれるのだろう。期待に満ちたオレの脳内に、続く声が響いた。
「…………いい加減、起きないかッ!!!」
「ふがっ!?」
聞き慣れた怒声に、強制的に目を覚ます。
開かれたカーテンから差し込んでくるのは、強烈な朝の陽射しだ。
「……あれ!? 今のエロいのは、夢…!? これからが本番だったってのに…!」
口の端から垂れるヨダレをぬぐいながら、オレは飛び起きた。
きょろきょろと辺りを見回すけど、そこはいつものオレの部屋。
そして……。
「何がエロい夢だぁ…? さっきから何回怒鳴ったと思ってるんだ、タク…ッ!!」
部屋の入り口に、どっしりと立ってオレを睨みつけている、一人の大男。
色黒の強面で歳は39歳。
がっしりとした肩幅に、ビジネスマン然としたオールバック。
きっちり整えたあごヒゲは不潔ではなくお洒落の範疇で、ブランドっぽいスーツもバッチリ似合っている。
イヤミなくらい、"デキる男オーラ"が満載のこの渋いイケオジこそ、オレの育ての親である佐津間兜人(さつま・かぶと)さんだ。
「……朝からうっせーなあ。毎朝起こしに来なくたって、言われなくても起きるっつーの。うっぜえ」
頭をボリボリ掻いてケッと吐き捨てるオレは、兜人さんとは遠縁の親戚である佐津間卓琉(さつま・たくる)。大体のヤツからは「タク」って呼ばれてる。
ふぁ~あ、昨日、他校のヤツらと乱闘したから疲れて寝まくっちまった…。
「だったら、言われる前に起きやがれクソガキ。こっちこそ毎朝迷惑してんだよ…ッ」
「迷惑なんだったらほっときゃいーだろ。それとも職場で溜まったストレス、オレにぶつけてんじゃねえの? 毎日ごくろーなこったな」
「あぁ? お前がサボるたびに学校から俺に連絡が入るのが迷惑だって言ってんだ。想像力くらい歳相応に身に付けろ」
「……」
「……」
オレと兜人さんは無言で睨みあう。それはもうバチバチと。
ヤンキーとヤクザが切り合うメンチの如く。
「……チッ。わかったから、さっさと朝飯食え」
兜人さんが折れて、オレに背を向けて歩き出す。
オレは鼻を鳴らして顔を背けた。
こんなギスギスは最近、日常茶飯事だ。
(だって……こうでもしねえと……)
オレと、育ての親も同然の兜人さん。
たった二人しかいないこの家で、オレは、この人を遠ざけるために日夜努力しているのだ。
食卓に用意されていたのは、綺麗に盛り付けられたサンドイッチとサラダ、デザートのフルーツと牛乳。
(今日も素敵な朝食だこって……)
オレがどっかりと椅子に座って「いただきます」も言わずにそれらを口に詰め込んでいると、兜人さんが大きなお弁当箱を手渡してきた。
「おら、今日は肉、多めにしといたぞ。しっかり食って、ちゃんと勉強がんばれよ」
サラダのフォークを咥えたまま、ずっしりと重量のあるお弁当箱を両手で受け取る。
その重みが、彼の気遣いと優しさの表れだと思うと、オレの胸は嬉しさとともにチクリと痛む。
「あのさあ、もう弁当とか作らなくていいって。毎回弁当箱重すぎだし、こんなん持って登校すんのだるすぎだぜ」
オレの辛辣な言葉に、兜人さんの男らしい顔が強張る。眉をぎゅっと寄せて、オレを見据える。
「こないだ、弁当の量が足りないって言ったのお前だろ」
「は? だから、これからは購買で好きなの買うって意味だったのわかんねえの? これだからオッサンはなあ」
嘲笑まじりに弁当箱を机に置く。
それを険しく見つめて、兜人さんは額に手を当てて息を吐き出した。
「…………朝からお前と口論してる時間はない。俺はもう行く」
兜人さんが疲れた顔で玄関へ向かうのを、横目でサンドイッチを食う。
扉が開いて、彼が出て行ったのを確かめたあと。
「…………はあ~~~~~~」
オレはずるずると椅子からズレ落ちて天井を見上げた。
「……ほんと、しんどいぜ………」
呟きは誰にも聞こえないまま虚空に溶けた。
さつまいも🍠こみゅにけ~しょん♂
~元ヤンオヤジとねっとりH♡~
オレと兜人さんの二人暮らしが始まったのは今から十年前。
未婚の母だった母さんは、ある日オレを置いて蒸発した。
理由はわからない。でも、母さんは蒸発する前に自分の遠縁である兜人さんに手紙を送っていたようで、そこにオレのことを頼むという旨が書いてあったそうだ。
それで母さんを失ったオレを引き取ってくれたのが兜人おじさんだったってわけ。
暮らし始めて最初の頃はオレもガキだったし、兜人さんの顔が恐いからって泣いたりして、だいぶ困らせたよ。
その頃、それまでやっていたヤのつく仕事から足を洗って、兜人さんは真っ当な会社に転職してくれた。
休日は一緒に出掛けたり、オレとの時間もきちんと作ってくれて、毎日のお弁当だとか、進路のことだとか、相談にもたくさん乗ってくれて。
オレのことを考えて接してくれる兜人さんと暮らすうちに、今じゃ本当の家族みたいになってたのに。
「…………」
リビングに飾ってある、兜人さんとオレが映った昔の写真が視界に入る。
公園で遊んでいる二人はともに笑顔で、写真の中の幼いオレは兜人さんに抱っこされて満面の笑みで抱きついていた。
そんな写真の中の頃と変わらず、オレはずっと、そう、今だって。
育ての親も同然の、兜人さんのことを――――慕っている。
二年の教室に入って着席した途端、前の席に座るクラスメイトの南雲忠楽(なぐも・ちゅうら)がドン引きした顔で声をかけてきた。
「え、タク、顔、ワルっ」
「おい、それを言うなら顔色、ワルっだろうがよ……」
悪そうな三白眼は昔からだ。近寄りがたいと思われるのには慣れている。
「あはは、ごめんごめん。いつも通り極悪な人相してる上に不機嫌全開だから、声かけるか迷っちゃったぞ。そういえば昨日、ケンカしてた他校のヤツらとはどうなった?」
「全員返り討ちにしてやったぜ。隣のクラスの勝山も参戦してくれたから大分楽だったわ」
「うえ~、勝山ってあの双子のヤンキーでしょ? ほんと、タクもあいつも前時代的だよなあ。一緒に話してたらオレまで他のヤンキーに目ぇ付けられそうで恐いもん」
だったらほっとけと思うが、ちょっとバカだけど人懐っこい忠楽はオレの机に身を乗り出してくる。
「それより、タクって、この学園の寮に入寮希望してるってホント? せっかく家から通える距離なのに勿体無くねぇ?」
忠楽の言葉にオレはしぶしぶ頷く。
オレが通うこの男子校・乙杯学園は一応全寮制だけど、家が近い生徒は自宅通学も選択できる。
これまで二年間、オレはその自宅通学者だったんだけども……。
「一緒に住んでるおじさんとケンカしてるんだったっけ? そんなの早く仲直りすればいいじゃん」
忠楽がポッキーを食べながら気安く言ってくれる。
あのなあ…。
「ケンカなんかじゃねぇっ! オレは、兜人さんのために、しかたなく反抗してんだっ!」
差し出されたポッキーをひったくるようにして口でへし折る。「ひー」と忠楽がビクついた。
ポッキーをバリバリと咀嚼しながら、オレはあの日のことを脳内で反芻する……。
オレと兜人さんのギスギスライフの発端は数ヶ月前に遡る……。
友達の家に泊まって遊ぶ予定だったのが、急に取り止めになっちまって、終電で家に帰った日のことだ。
兜人さんはもう寝てるかと思って、静かに鍵を開けて家に入ったとき、女物のパンプスが玄関に並んでたのが見えた。
(誰のだこれ…)
それを深く考えもせずに、オレは光が漏れるダイニングへと向かった。
(兜人さん、まだ起きてんのか?)
そのとき、もっと考えて行動すればよかったと、思い出すたびにあの時のオレをぶん殴ってやりたい。
本当に、悔やんでも悔やみきれない。
「兜人さん、起きてんの? あんさ、今日、やっぱり泊まるの中止になって帰ってきちまっ――――」
ガチャっ。
話しながら、リビングへ続く扉を開ける。
「―――――タク…ッ!?」
聞こえてきたのは、驚きに満ちた兜人さんの慌てた声。
「え……」
目に飛び込んで来たのは、リビングのソファーの上で、裸で重なり合う男女の姿。
一瞬、ナニが行われているのか理解できなかった。
ただ、知らない女性に真っ裸で覆いかぶさっているのが兜人さんで、彼は普段のキッチリとした姿からは程遠い、青ざめた顔で目を見開いていた。
「あ、その、いや、待て、待て……ッ」
兜人さんが、ハダカで立ち上がってオレに弁明するべく近寄ってくる。
ほんの数秒前までセックスをしていた、汗ばんで上気したカラダのまま。
申し訳程度に股間を手で隠しても、兜人さんの巨根はその手からはみ出してブラブラと揺れている。
これが……いつもキリッとしていて、頼れる大人だった兜人さんの、性欲にまみれた素顔なのか。
初めて見るそれらのインパクトにオレが目を丸くするのと、今まで硬直していたハダカの女性が甲高い悲鳴を上げたのは同時だった。
「ああ……タク、本当にすまない……っ」
女性が何かを喚きながら家を出て行ったあとも、兜人さんは裸のままオレに土下座をして、女性を家に招き入れたことを詫び続けていた……。
男らしくて頼りがいのある兜人さんは、普通に考えたらモテて当然の人材なのだ。
ただ、オレの前では当然のごとく、そんな「男」の姿を見せたことがなくて………。
当時のオレはただ戸惑うだけで、声も出せなかった。
感じたのは――――嫌悪じゃなかったのに。
「お前が一人前になるまで、無様なところはもう見せないと誓うから」
後日、兜人さんはそう言って、女性関係をすっぱり断ち切ったらしかった。
説明を聞くと、家に招き入れた女性とはあの日たまたまBARで出会っただけで、単に酒の勢いだったらしいけど…。
まあでも、その時、オレは思ったんだよな。
自分が、兜人さんの人生の足枷になってるってことを……。
そう感じたオレは、まず乙杯学園の寮へ入寮することを兜人さんに提案したんだけど…。
「兜人さん、オレ、学園の寮に入りたいんだけど」
「急にどうした? この家から通えるのにわざわざ寮になんて入らなくていいだろう」
「……だって、オレがいたら兜人さん、オンナ連れ込めないだろ。オレ、兜人さんのお荷物になんのはゴメンだぜ」
夕食の席でそう話したところで、兜人さんが激昂してテーブルを叩いた。
「ふざけるな、馬鹿野郎!! いつ俺がお前のことを荷物だと言った!?」
その時の、兜人さんが本気でキレている表情は忘れられない。
思わず怯んでしまったオレに、兜人さんは低い声で告げてくる。
「…怒鳴ってすまん。けど俺のことなんか考えなくていい。どうなろうと、お前の面倒を見るのは俺の役目だ」
どうなろうと、って……。
「な……なんだよ、それ……自分のこと犠牲にしてまで面倒見てくれなんて、それこそ誰が言ったんだよ」
思わずそんな言葉が口をついて出てしまった。
ビビッてしまった悔しさと、自分の意見が通らなかった不満が、拗ねた感情を伴った声になる。
兜人さんはぴたりと硬直してオレを見つめている。
あ、やばい。やめろ。それは言っちゃ駄目だ。
頭の中でもう一人のオレがそう叫んでいるのに、初めて兜人さんに怒鳴られたショックと勢いもあいまって、オレは続くセリフを……叫んでしまったのだ。
「大体、育ててくれなんてオレは頼んでねぇだろ! あんた恩着せがましいんだよ…ッ!」
――――そこからオレは、兜人さんに対して反抗的な態度を取る様になって今に至る。
「ああぁ~~~~~~オレって、オレって最低だよなァ~~~~~~!」
顔を覆って机に突っ伏す。何度思い返しても後悔しかしない。
ここまで育ててくれた兜人さんに、なんであんなことを言っちまったんだよ…………。
「おう、ちゅら、タクのやつ遠吠えしてどうしたよ? 発情期か?」
忠楽の肩に腕をかけてオレを覗き込んできたのは、クラスメイトの柞原北斗(さくはら・ほくと)だ。
坊主頭の野球部員で、同じ野球部同士の忠楽と北斗は大変仲がいい。
「なんか、おじさんとまだケンカしてるらしいよ。サクッと仲直りしちゃえばいいのにねぇ」
そうぽやぽやと言う忠楽の頬を、北斗が両手でむに~と引っ張る。
「そうだなあ。俺とケンカしたときのお前みたいに、ベッドで可愛く泣いて謝ればいいカモなあ?」
にやにやとした北斗のセリフに、瞬間赤面した忠楽が口をパクパクさせる。
「ば、ばかっ! あほっ! そっ、それは内緒っ!」
慌てふためく忠楽だけど、お前が北斗と付き合ってることはもう周知の事実なんだよな……。
「大体あのとき、オレがどんだけ泣いて謝っても、お前許してくれなかったろ! 結局ヤリすぎて朝になってたし…!」
「5発は出したっけ……あの夜は最高だった……またなんか謝ってもらう案件作らないとナァ」
「うわあ~っ、だからここで言うなって~~~! お、お前が謝れ今ここで~~~!」
「いてっ!おいやめろポカポカすんなバカ!」
途端にイチャイチャしだす野球部二人、さすが部活でバッテリーを組んでるだけある。バッテリーは夫婦ってやつか?
しかしまあ、泣いて謝る、ね…。
少し考えて、ふっと鼻で笑う。
忠楽みたいな無邪気な可愛い系ならそれもありかもだけど…。
「オレにゃ、絶対無理だな…」
ケンカ上等。学校は遅刻常習犯。近寄りがたい三白眼に、生傷の絶えないやんちゃな風貌。
窓ガラスに映る、絶滅危惧種のヤンキーを見て、オレは苦笑いするしかなかった。
学校が終わって家に帰ると、しんとした空気がそこに広がっている。
「…………っ」
リビングの扉をガチャリと開ける度、オレはあの時の――――――兜人さんがセックスしていた場面を思い出してしまう。
思わず、かぁ、と頬が熱くなる。
あの時、初めて見た、兜人さんの裸…………。
(筋肉がガッシリしてて、大人って感じでカッコよかったな……。ち、チンポも、オレのよりめっちゃデカかったし……)
そんな事を考えていると、途端に股間がムズムズしてくる。
スラックスにテントを育てながら、毎日のルーティンになっているそれをするために、オレはいそいそと脱衣所へ向かった。
「へへ……あったあった」
まだ洗ってない衣類が入ったままの、洗濯カゴをゴソゴソと漁って、兜人さんが昨夜脱いだであろうトランクスを見つけ出す。
中年のおっさんの脱ぎ捨てた下着を手に取って、オレはニヤリとゲスな笑みを浮かべた。
一日中働いた兜人さんの股間に張り付いていたそのトランクスを見るだけで、胸の奥に黒い興奮が渦巻く。
ハァハァと息が荒くなって、体の内側が燃えるように熱くなって、股間が硬く育っていく。
「はぁ、はぁ、やべぇ……今日の、すっげえ濃い臭いする……」
飾り気のない、ただの中年の使用済みパンツにすぎないのに。
それが兜人さんのものだと思うだけで……。
野暮ったい布切れを、両手でぴらっと天に掲げる。
途端にむわっと香ってくる、兜人さんの蒸れた残り香。
「兜人さん………っ」
タオルで顔を拭くみたいに、湿った下着をおもむろに顔面に押し付けた。
そのまま思いっきり深呼吸して、鼻腔から兜人さんの強烈な臭いを吸い込む。
あぁ~~~~~~やっべぇ……これ……クる………。
恍惚と快感と充足。
イケナイ脳内物質が分泌されて、とろけるような心地。
じわりと、スラックスのテントの先が湿っていく。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
スラックスと下着をズリ下ろして、さらけ出した勃起チンポに兜人さんの下着を宛てがい、性急にシゴく。
ごっしゅ、ごっしゅ、ごっしゅ、ごっしゅ……っ!
兜人さんのチンポの臭いが染み込んだトランクスが、オレの我慢汁でにちゃにちゃと湿って黒ずんでいくのがたまらない。
「はぁっ! はぁっ! ああっ、出るっ! 兜人さんっ、もうっ、出ちまうっ、あぁあっ!」
兜人さんの下着越しに、パンパンに腫れ上がった自らの肉棒を激しく手淫して、淫らな絶頂へ導いてゆく。
腰が浮くほど、それは絶望的に気持ちがイイ。
「あっあっあっひぐっ! いぐっ! くあぁあ……っ!」
びゅくんっ!びゅるっ!びゅるるるっ!
兜人さんの下着越しに――――オレは大量の白濁を射精した。
どぷどぷと激しく噴き出した熱い粘液は、下着の布を押し上げてオレの手や辺りの床を汚していった……。
脱衣所に飛び散った精液を指でそっと拭いながら、オレは溜息をついて壁にもたれる。
…………とまあ、これが、オレが兜人さんから離れなければいけない真の理由。
オレは、セックスを目撃したあの夜から、兜人さんに犯される妄想で毎日ヌいている。
そう、オレは兜人さんへの恋愛感情を予期せぬ形で自覚してしまったのだ。
(あの夜オレが感じたのは、嫌悪じゃなくて――――名前も知らない女性に対する、嫉妬だったんだ)
オレだって、本当は兜人さんに抱かれたい…………。
でも、こんな感情、兜人さんにバレたらヤバすぎる。
だからこれ以上好きにならないように、オレは兜人さんを自分から遠ざけることに決めたんだ。
それが馬鹿な子供のやり方だとしても、今までの恩を仇で返しているとしても。
もう、ぐちゃぐちゃな気持ちを抑える方法が、オレにはコレしか思い浮かばなかったんだよ……。
表向きは散々反抗的な態度を取っておいて、裏ではこっそり下着を拝借して自慰に耽る。
そんな背徳的な行動のあとの、言いようの無い罪悪感と疲労感。
「ちくしょう……」
それらから逃れたくて、壁に身を預けたまま、ほんの少しだけと瞳を閉じた。
―――――――――瞳を開く。
「ん…………やべ、掃除しないと」
少し休憩するつもりが、寝入ってしまったようだった。
重だるい腰を上げて、精液の飛び散った惨状を片付けようと立ち上がった。
すると、とん、と何か硬いものに背中がぶつかる。
何だ?と振り返ったオレの肩が驚愕に震えて、ひゅっと、息を飲んだ。
「た、ただいま……」
気まずそうに頬を掻くスーツ姿の兜人さんが――――そこに立っていた。
「う、あ……」
やばい……。もう兜人さんが帰ってくる時間になってたなんて……。
精液まみれの脱衣所で、下半身を丸出しにして兜人さんのトランクスを握り締めてるオレに、この場を乗り切る言い訳がもしもあるなら誰か今すぐ教えてほしい。
「そ、の……これ、は……」
ど、どうする? なんて言えば? なんて取り繕えば良い? やべえ、やべえ…っ。
「タク、お前……」
兜人さんは顔を渋くしかめて、額に手を当てて言葉を探している。
「う、う、えっと、その……っ」
どうしよ、どうする、どうしたい、どうすれば……っ!?!?
オレは頭と目をぐるぐるさせて、パニックの末にひとつの答えにたどり着いた。
あ、そっか。
よし。
一発ぶん殴って兜人さんの頭から記憶を消し去ってしまおう。
「ってことで、おるぁああああああ!!」
「なんでじゃあぁぁあ!?」
突進しながら振りかぶった渾身の一撃は兜人さんの大きな手のひらにあっけなく受け止められて、でもオレの勢いまでは殺せず、二人でリビングのソファーに倒れ込む。
ボフッ!と重い音を立てて、ソファーが沈んだ。
「いってぇ……おう、大丈夫かタク」
「お、おう……」
気づけば、兜人さんの厚くて広い胸板に全身を抱え込まれる体勢で。
仕事終わりの汗の匂いとか、兜人さんの体温がぐんぐん伝わってきて焦る。
(うわ……これやばい……抱きしめられるのとか、子供のとき以来だし……)
倒れ込んだときにオレが怪我しないように、太い両腕でがっしりとオレをガードしてくれていた兜人さん。
その逞しい腕の中で、おそるおそる彼の顔を見上げる。
何度だって思い知っている。
兜人さんは悪人面の、渋いおっさんで。
でも中身は、とても優しい人で……。
少しくたびれた目元、だけどまっすぐな瞳と、ばっちり視線が合う。
脱衣所でオナニーしてんのがバレた挙句、いきなり殴りかかったりしてさぞ怒鳴られることだろうと思っていたら、予想外にも兜人さんはその目をふっと細めた。
「ははっ、お前……ほんと、でっかく育ったよなあ。ったく、久しぶりに抱っこしたら重いったらありゃしねぇ」
そう言ってオレの頭をぽんぽんと撫でてくる。
成長を慈しむ、大事なものに愛しく触れるその手つき。
「まあ……俺なんかお前からしたらウザってぇおっさんだろうけどよ。前にひでぇシーンも見られちまったし、嫌われて当然だわな」
兜人さんがくしゃりと笑う。
……違ぇよ、嫌ってなんかねえよ。
「安心しろ、お前が脱衣所で何やってたかなんて聞かねえよ。若い頃には色々あんのわかるしよ、男同士恥ずかしがることもねぇさ。ま、もし気が向いたら、たまには前みたいに一緒にメシでも食えると俺は嬉しいけどな」
その優しい言葉と、染み込むような暖かさと、広い懐(ふところ)。
あんなに嫌な態度を取っていた未熟なオレを、それでも兜人さんは包み込んでくれる。
なあ、そんな人間って、この世界で何人いる?
そうだ。
この人だけなんだって――――気づいた。
「ごめんなさい」
ぽろりと、口から言葉が零れる。
「ごめん、兜人さん、違うんだよ、オレ、オレ、嫌いなはずない」
兜人さんの目をまっすぐ見たまま、自然に気持ちが言葉になった。
「兜人さんに幸せになってほしかったんだ。ちゃんと恋人作って結婚してくれたら嬉しいって、そのために兜人さんを遠ざけようとしてた」
ぎゅっと、兜人さんのスーツの胸元を掴む。
兜人さんは目を丸くしたまま、オレの話を聞いてくれている。
「でも、違った。それぜんぶ嘘。オレ、兜人さんのことが好きだ」
言葉にすればこんなにシンプルな理由なんだなと、まるで他人事みたいに思った。
でも、兜人さんに、もう嘘はつきたくない。
「好きだ、好きだ、兜人さん…っ!」
一方的に捲し立てて、兜人さんが何かを言う前にその唇に自分の唇を押し付けた。
「むぐっ!? お、おい、タク、一体どうした…!?」
困惑の極みにいるだろう兜人さんが、オレを引き剥がそうとするけど、オレは食い下がる。
ここまで来たら、もう引き下がれないだろ!
「だから、兜人さんのこと、オレはそういう意味で好きだって言ってんだ! さっきだって、兜人さんのパンツでオナってたんだぞっ!」
兜人さんの腹筋の上に馬乗りになって、オレは腕組みして堂々と宣言する。
「いや、そりゃ、思春期の性欲をこじらせちまっただけかと思ってたんだが……っ!?」
兜人さんが真っ赤な顔で唾を飛ばしてくる。
ちがう! 全然違うんだよ!
オレは着ていたシャツとブレザーを勢いよく脱ぎ捨てると、全裸になって、鼻息荒く兜人さんを見下ろした。
「違う違うっ、全然ちげぇーんだよっ! このソファーで、兜人さんがセックスしてたの見たときから、オレ、ずっと我慢してたんだ……!ずっとあんたに抱かれたくてムラムラしてたんだ…っ! 兜人さんのせいなんだから、ちゃんと"面倒"見てくれよ…っ!」
「た、タク、お前…………んむっ!」
いきなりのオレのカミングアウトに呆然としている兜人さんに、オレは再度、強引に唇を押し付ける。
力任せの、重ねるだけの拙いキスだ。
兜人さんは、その気になればオレを跳ね除けることも、それこそぶん殴って止めることだって出来るはずだ。
でも、それをしない。困惑した両腕をオレの腰に添えるだけ。
(やっぱり……)
オレがここまで吹っ切れたのには、一つの打算があった。
ソファーに倒れ込んだときから、オレの膝にゴリゴリと当たっていた、兜人さんの股間。
そのズボンが突っ張って硬いテントを張っていることに……オレは気づいてた。
膝でぐりぐりとそこを刺激すると、兜人さんの腰がびくりと跳ねる。
「おいっ! こら、そこは…っ!」
「なあ……兜人さんも、溜まってるんだろ? だったらオレが、恩返しするからさ…っ」
兜人さんのズボンのチャックを片手で開くと、こんもりと膨らんだボクサーブリーフが丸見えになる。
突っ張った部分はわずかに湿っていて、黒く布地を塗らしていた。
すげえ、パンツの布地が伸び切ってる……。
そんだけ中身がでっけぇんだ……。
布越しでも質量のわかるイチモツに、オレはゴクリと喉を鳴らした。
兜人さんが、かあっと赤面を濃くする。
「やめろ、タク…っ、こんなの、お前、後悔しないのか…っ」
恥ずかしそうにうろたえる兜人さんに、オレは諭すように声を張った。
「後悔なんかするわけねえっ! 男同士で恥ずかしがることなんかないんだろ…っ! 兜人さんのだってこんなにデッかく膨れ上がってんだから素直になれよ…っ!」
オレはキッパリと宣言する。
それを受け止めて、兜人さんの瞳が一瞬、据わった。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ」
オレは鼻息荒く、兜人さんの盛り上がったボクサーブリーフを引きずり下ろす。
ずるんっ!!
「やっぱ……すげぇ…っ!」
ほかほかと上気した、兜人さんの極太のチンポが跳ね上がってきたっ!
むわっと充満する、成熟した大人のオスの香り……。
「やべえよこれ……あの日もちらっと見たけど、でっけーって思ってたんだ」
使い込まれたように濃い色をした、ズル剥けで蒸れ蒸れのソレをぎゅっと両手で握ってみる。
「ん…っ」
兜人さんが低い吐息を漏らす。
「おわ、めちゃくちゃ熱ぃ…っ」
その野太い肉棒に誘われるがまま、姿勢を変えて股間に顔を寄せると、クセになりそうな強烈な匂いが鼻腔を満たした。
硬く屹立したチンポに頬をくっつけたまま、兜人さんの顔を見上げて。
オレは数ヶ月ぶりに、彼に無邪気な微笑みを向けた。
「へへ、兜人さんのチンポ、ぶっとくて、マジでさつまいもみてえだぜ……♪」
片手じゃ指が回りきらないほどに太い、汚れた茶褐色の幹。
赤黒く沈着した亀頭。
股間から生える巨大な男の根っこが、オレには卑猥なさつまいものようで頼もしかった。
「洗ってないからすっげえ汚れてるけど……この匂い、オレ、好きだぜ」
好きな人のチンポが愛しくて、硬い表面に浮き出た血管に頬をすりすりと擦りつけた。
「うぐ……っ! 待て、そりゃ反則だ……!」
鼻筋ですんすんと匂いを嗅ぎながら幹をコスるようにすると、巨根がびくんとさらに膨れ上がる。
兜人さんは腰を跳ねさせながら、声を荒らげる。
「おいタクっ! 俺ぁ、溜まってんだ…っ! おい、待て、やべぇ、嘘だろ、出ちまう、おい、おいおいおいっ! う、ぅ、ぐおぉお…っ!!」
野太い叫びが聞こえたかと思うと。
どびゅ…っ! どびゅる…っ! びゅぐ…っ!
急にびくびくと兜人さんのチンポが脈打って、赤黒い亀頭から真っ白な蜜がだくだくと垂れてきた…!
兜人さんは耐えるように険しい皺を眉間に寄せてるけど、堪え切れなかった雄汁はぐぷぐぷと亀頭から勢いよく溢れてオレの顔を汚した。
「ふぐっ…くそ…はあ、はぁ…っ」
「え、え、兜人さん、まさか、今のだけでイった……!?」
ハアハアと息を吐く兜人さんに思わず訊いてしまう。あ、やべ。
ギロリと睨まれて、オレはびくっとした。
「…………チッ。アホ、まだ本イキじゃねえよ……クソガキ」
兜人さんはゆらりと上半身を起こすと、オレを見下ろしてくる。
白濁まみれの顔面をじっと見つめられて、オレは審判を待つような時間を味わった。
心臓の鼓動がうるさいくらいに響く。
「ふぅ……」
観念したように息を吐いて、兜人さんがオールバックをバリバリとかきむしる。
「……今まで甘やかしすぎたみてぇだな。まさかこんな風に男の煽り方覚えてるとは思わなんだ……」
ギロリ。
野生じみた眼差しで射抜かれると、オレはさっきまでの威勢はおろか、たじたじと萎縮するような気持ちに襲われる。
生物学的に、オレはこの人には"勝てない"と本能で分からされてしまう。
「おう……タク、ここまでするってことは、男なら腹ぁくくってんだろうな……?」
ギラつくような低い声が投げかけられる。
それはいつも見ている兜人さんとは違う、欲の滲んだ男の表情で。
腹をくくる。
それが一体どんな意味なのか。
もう、オレにはわかってる。
「お、おう、あたりまえだろ……っ! は、腹なんか、とっくにガムテープでぐるぐるだぜ…っ!」
胸を張って、精一杯の虚勢で応えた。
「……よし、よく言った。それならもう遠慮なしだ……じっくり時間かけてヤんぞ。俺とお前の……大事なコミュニケーションだからな」
そう言って太い腕で強く腰を掴まれた途端、オレの虚勢は砂の城のようにあっさり崩れた。
「あっ!あっ、うぐっ、んんっ!はふぁっ!」
ソファーに深く座る兜人さんの頭に対面座位の格好でしがみついて、オレは喘ぎ散らかしている。
兜人さんのオールバックは、オレが掻き抱いたせいでとっくにぐしゃぐしゃで。
でも、ぐしゃぐしゃなのはオレも同じで。
それもこれも、オレの胸に厳つい顔を埋めてくる、兜人さんの舌遣いがいやらしすぎるからで……っ。
「あっ、ひ、あぐっ、ふううぅっ」
べろべろ、びちゃびちゃ。
ほとんど荒らしたことのなかった胸の粒を卑猥に味わわれるたび、大げさなくらいびくびくと腰が引けてしまう。
「どうした、乳首犯されたくらいで逃げ腰じゃ情けねぇぞ」
「ひぐっ、だってっ、そこばっかっ、あぁぁっ! このっ、スケベオヤジ…っ」
「言ってくれるな、お前がハダカ見せ付けてきたくせによ。そんなに良いならもっと吸ってやる」
「ふぁぁああぁっ!」
赤く腫れた粒をじゅぅうっと強く吸われて、意識が遠くなるほど感じる。
「かぶとさっ、ああっ♡ いやだ…っ、もう、そこっ、あひっ、ひぐっ!」
「れろれろ……そう言えばもっとしてくれるってわかってて言ってるんだろ?」
「ちがっ、うぁあっ、あうぅんっ♡♡」
れろ、れろ、べろべろ…っ。
いつもオレに優しく、時に厳しい言葉を紡いでくれた分厚い舌が、今はオレのことを犯すために激しく蠢いていると思うと、はしたない声が止まらない。
「ま、こんなガキみてぇなベビーピンクな粒じゃ、外で悪さしてきてねぇとは思うが……こっちはどうだ? じゅるるるるっ!」
「ひううううっ! そっちもっ、悪さなんかっ、してなっ、いいぃいんっ!♡♡」
片方の乳首を執拗にねぶられてさんざん喘がされたあと、もう片方の乳首もより激しく舐め回される。
いやらしく大人の舌に蹂躙されて、オレは顎を上向けて喘ぎ続けた。
ソファーに寝かされたオレは、両足を高く持ち上げられて、丸見えになった秘部を兜人さんの舌と指で丹念に解された。
「かぶとさっ、そんなとこっ、やめっ、見るなっ、恥ずかし…っ!」
「この穴が悪さしてねぇか確認してんだよ、見たとこは新品っぽいけどよ」
誰にも見せたことのない場所を丹念に舐めてふやかされ、唾液にぬるつく穴をぐぽぐぽと指で広げられ、オレは真っ赤な顔を両腕で隠しながら刺激と快感に声を上げた。
「ふーっ、これぐらいほぐせば大丈夫か…?」
「あっ、うぐっ、ひんっ」
ぐぽっ、ぐぽっと指を三本も抽出しながら、兜人さんが囁く。
「はぁ、はぁ、はぁ…っ」
ちらりと兜人さんの股間を覗き見ると、彼のイチモツはさらに太さを増して天へそそり勃っていた。
ズルリと皮が剥けて、ぬらぬらと赤紫にぬめる卑猥なさつまいもは、これ以上にない存在感でオレを見下ろしている……。
「怖気付いたか?」
兜人さんがオレを気遣うように聞いてくれる。
穴から指を抜いた兜人さんはオレを抱き起こすと、対面座位で膝に乗せてくれた。
彼の肩に両手でしがみついて、オレは言葉に詰まる。
「う………んなわけねぇ……だろぉ……」
強がってんのがバレバレだろう。
でも、ここまできて怖ぇなんて言えるわけねぇ。
お、男は度胸なんだよ…!
「ふん、度胸だきゃーあるみたいだな」
「そ、そういうこと!だっ!」
すると兜人さんは余裕たっぷりの大人の表情で、オレの尻に極太マラを宛てがってくる。
「うひぃいい……っ! オレ、尻にそんなサツマイモ、入れたことねえよぉお……」
その未知すぎる質量に、さすがに及び腰になっちまう。
こんなデカチン、凶器だろ凶器ぃ…!
オレが眉を下げてビビり倒してるってのに、兜人さんはニヤついたままガチガチに硬いチンポでべちべちと尻を叩いてきた。
「ほれ、恐いんなら自分でケツに俺のチンポ入れてみろ」
「うぇっ!? そ、そんなの出来るわけ……っ」
「あん? やっぱりビビってんのか? まさかやめてって泣いてリタイアする気じゃねえだろうな?」
「う、うぅ、そんなわけ、ねぇ……っ! わかったよ! 入れてやるよ! 勃起したチンポが恐くて誘いウケ出来っかよ!!」
ちくしょう、兜人さんめ、いつまでもオレのことガキ扱いしやがって……っ。
ちゃんと自分で穴にチンポ入れて、目にもの見せてやる……っ!
そうさ、こうなりゃ根性だ。
度胸と、根性と、あとオレのカラダは頑丈。
よし、なら、大丈夫だろ……! たぶん……!
半ばヤケクソになって、ギンギンと待ち構える巨根目掛けて自分の尻をゆっくり落としていく。
「…んぎぃ……っ!」
ずぷ……っ!
か、考えられないくらい、恐ぇぇええ……っ!
「は、入った……っ!」
「先っぽだけな」
「はあっ!? 嘘だろぉ……っ」
涙目で兜人さんを睨む。
早くしろ、と目だけで促す兜人さんがうらめしい。
ちくしょう、ちょっとカッコよくて頼もしくて渋いだけのイケオジのくせによぉ…!
中腰のまま、少しずつ腰を落としていきたいけど、うううう、あまりの異物感に、どうしても勇気が出ねぇ……っ。
恐ぇよお……っ。
オレが震えたまま動けないでいると、兜人さんがふーっと息を吐いた。
「ったく仕方ねえな……」
「か、兜人さぁん……」
あ、もしかして、ここまで頑張ったから許してくれたり……するのかも?
オレが内心ホッとすると、兜人さんはがしっとオレの腰を掴んで、あっさりと腕力で引き下ろした。
ずぶぶぶ……っ!!
「かっっっっっっっ、、、、、、、、はぁ………っ!!?」
予期せぬ、衝撃。
体内に巨大な肉棒を埋め込まれて、圧迫した内臓から強引に酸素が押し出される。
「ぅし、ずっぽし入ったぞ」
満足そうに言う兜人さんに、オレは口をパクパクさせる。
「あ、ぁ、あっ、ぁぐ、ひぁあ」
「お前のナカも、悪さしてないか確認しねえとな」
当然のようにそう言って、腰を揺すり始める兜人さん。
ガチガチの極太マラがオレの奥を突き上げてきて、オレはたまらずに首に両手を回して強くしがみつく。
「がぁっ、あぁっ、動いちゃっ、まってくれっ、うあぁぁっ!」
「おらっ! お前のケツまんこはっ、新品かぁっ?! あぁん?!」
ずんっ! ずんっ! ずんっ!
「あぎっ! ひぐっ! うぁうっ! ひっ、でかっ、でかいっ!」
とんでもない圧迫感と、好きな人とセックス出来てる幸福感と、敏感な肉をぐちゃぐちゃに掻き回される快感が、一突きごとに強烈にシェイクされる。
「かぶとさっ、あぁあっ! すご、っ、くはぁっ♡♡ 尻っ、拡がってっ、んひぃいっ♡♡」
「心配すんな、さっきケツ舐め倒してやったからヌルヌルだぞ……このキツさだとこっちも初モンみたいだな」
ぐちゅっ! ずぶんっ! ばちゅっ!
激しく突き上げてくる兜人さんの腰使いに 翻弄される。
その動きはやたらとねっとりとナカを探るようで、良い箇所に何度も当たってオレはあらゆる液体を垂れ流して喘いだ。
「チッ、こんなに締まりのいいケツしてんなら、もっと早く突っ込んどけば良かったぜ……っ!」
冗談なのか本気なのかわからない兜人さんのエロい言葉に、オレは胸がきゅううと締め付けられる。
「あひっ! はひっ、ふひっ、すげっ、まじすげっ、かぶとさんのっ、でかちんんんっ♡♡」
「おら、よがってねえで口開けてこっち向け」
「んむうぅ…っ♡」
アゴを強引に掴まれて、口を塞がれる。
ねちゃねちゃと分厚い舌を差し入れられて、唾液を啜られる。
「んぐっ、んくっ、んえぇ…っ」
頑張って自分でも舌を出して応えると、後頭部を大きな手のひらが撫でてくれた。
何度も胸がきゅうっとなる。
兜人さんの味がするいやらしい舌で口内を犯されるのが嬉しくて、オレはもっともっととねだるように深い口付けを求めた。
――――昨日見た夢の中で、そうしていたように。
兜人さんのゴツゴツした指先はオレの尖った乳首をカリカリとイジめて、野太いチンポはゴチュゴチュとオレの奥を抉り続けている。
そして何度も何度も舌をねちゃねちゃと絡ませるせいで、口の端からぼたぼたと唾液がしたたる。
ねちっこく、いやらしく、ひたすらねっとりと感じるところを犯されて……っ。
こんな、こんなん、やべえって、まじ、むりだって…っ!
「おっふっ♡ あぐっ、おううっ、ひぐっ♡ かぶとひゃっ♡ いぐっ、おれえっ、いぐうううっ!!♡♡」
ぎゅうぎゅうと太い首にしがみつきながら、半開きの口で絶頂を訴える。
「おう、いいぞ……っ! 俺も、お前の奥にぶっぱなしてやる……っ!!」
スパートをかけるようにピストン運動が激しくなる。
バスッ! バスッ! と強く速く突き上げられて、声にならない喘ぎが体の奥から引き出された。
尻、胸、舌、全てから与えられる津波のような快感に視界がチカチカと明滅する。
ああ、ああ、きもちいい、きもちいい…ッ!
「あ、ひぐ、いぐ、むり、いっちまう、いいっ、いぐっ! いぐぅううううぅううっ!!♡♡」
どびゅるるるるるっ! びゅぷっ! びゅぷるるるるっ!!
オレのチンポがぶっ壊れたみたいに大量の白濁を天に噴射する。
「おらっ! こっちも出すぞっ! おっさんのザーメンで躾してやるからな…っ!! ぐぉおおっ!!」
「うぁあぁっ、あ、あ、あ、あ、かっっはぁ…っ♡♡」
ぶびゅるるるっ!どびゅっ! どびゅびゅびゅっ! びゅるるるるっ!!
体内に。
オレの、一番奥に、兜人さんのアッツい精液が出されてる………っ!
どろっどろの濃いの、中出しされてる……っ!
がっしりとしがみついた兜人さんの両肩に指を食い込ませて、オレは弓なりに身を反らして絶頂を迎えた……。
気持ちよさそうに腰を突き上げて最後の一滴まで射精し終えた兜人さんと、ぜえぜえと息を切らしながらオレは見つめ合う……。
「かぶとさ…っ、かぶとさぁん……っ♡」
キスをねだると、さっきよりも甘く、ねっとりと唇を食まれた。
「んだよ……いくつになっても甘えん坊じゃねえか……」
「だって…だってオレ……すげ、すげえ、すっっげえ、嬉しくて……っ」
息が整わなくて、先行する気持ちだけじゃ上手く言葉にならない。
鼻水も唾液も垂れ流し、それでも必死なオレを、兜人さんはぎゅうっと両手で抱きしめてくれる。
「チッ……反抗期も可愛いもんだが、素直に言われるとさらに可愛いから困っちまうなあ……」
太い腕の中で、暖かい声が響く。
ああ。
嬉しい。ただ、ただ嬉しい。
オレに親はいないけど、それでも。
この荒々しいぬくもりがあるなら、それでいい。
ぎゅうと力を込めて抱きしめ返すと、目の端から自然と――――涙が伝った。
「んが……」
カーテンのスキマから光が差し込む。
「おい、いい加減起きないかッ」
聞き慣れた低い声にゆっくり瞳を開くと、ぼんやりとした頭が徐々に覚醒していく。
え……?
あれ、朝……?
「遅刻するぞ、早く朝飯を食え」
部屋の扉の前に立つ、大男。
兜人さんの呆れた顔。
それを見てオレは、ガバッ!と跳ね起きた。
「き、き、昨日の……まさか夢!?」
置き抜けに大声を出すと、腰がズキンと痛む。
あ、この痛みは……。
「はあ? ……寝ぼけるなよ、ったく」
兜人さんはやれやれと近寄ってくると、ためらいもなくオレの唇にキスをくれる。
ふっと微笑むと、オレの頭をよしよしと撫でてくれた。
ああ……夢じゃない。
「へへ……おはよう、兜人さん!! 今日の朝飯、ちなみになに?」
「白米と味噌汁、だし巻き玉子だ」
「え~~~」
「なんだよ、文句あんのか?」
ブーイングされてたじろぐ兜人さん。
兜人さんの料理は美味しいけど、今のオレにはもうそんだけじゃ足んねーよ。
ベッドから下りて、不思議そうな顔の兜人さんに近寄る。
迷わずにその股間を指さして、オレはにっと微笑んだ。
「……オレ、またさつまいも、食いてえなあ♪」
「んな………ッ!」
かあっと顔を赤らめる兜人さん。
ゴホゴホと咳払いして、斜め上を見て呟く。
「あー、さ、さつまいもな……ま、まあ、お前、成長期だもんな」
「おうっ! カラダもココロもなっ」
にかっと至近距離で笑顔を見せると、兜人さんの目が優しく細まる。
しかし、すぐにその瞳はケダモノ色に染まった。
「……んじゃ、もっとこっち来い。でっかいの食わせてやるから……しゃがんで口開けろ」
ガチャガチャとベルトを外し出す兜人さん。
やった、すっげえ嬉しい。
「へへ……さっすが兜人さんだぜ。ほら、あ~~~~ん♪」
オレはがぱっと大きく口を開けて、ぼろんとさつまいもが出てくるのを、ご褒美を貰う子供のように待ち受ける。
ほどなくして、ギンギンと蜜を垂らした野太いさつまいもが、ぶるんと目の前に突き出された。
やっぱりでっけぇ……。
「へへ、いっただきま~す! んむぅ…っ♡」
いびつでも重なり合う影。
甘くてねっとりした愛しいさつまいもの味を、何物にも代えられない二人の絆にして。
オレと兜人さんの毎日はこの先も続いていくのだ。
ずっと、一緒に。
【END】
舌と舌をぐちゃぐちゃに絡めあう深い口づけから生まれた、唾液の橋が撓(たわ)む。
「あ、ん、ぁ、あ、はぁ……っ」
誰にも触れられたことのない、尖った胸の先端だとか、濡れた股間の先端だとかを、ねちっこく撫で回されてオレは喘ぐ。
オレに覆いかぶさるその人の、いつもとは全然違う雄の表情に背骨がぞくぞくする。
「はあっ、はあっ、すげ、やらしい……うあっ!?」
両足を持ち上げられて、その人が硬く屹立した股間をぐいぐいとオレの秘部に押し付けてくる。
薄暗闇の中ですら、くっきりとカタチを誇示している彼のイチモツに、オレは思わず怯んでしまう。
すっげえ、でけえ……。
ごつごつと屹立する雄のシンボル。むわっと雄の香りを放ちながら、堂々とそそり勃つそれの存在感ったらない。
「ほんと、やべえ……こんなんもう、さつまいもじゃねえか……」
赤黒く充血した亀頭に、使い込んで黒ずんだぶっとい幹。
ごく……っ。
完勃ちしたそれをオレのナカに早く突き立てたいのだろう、ハアハアと興奮を隠さない彼と目が合う。
(うわ……おれ、ヤッちゃうんだ……入っちゃうんだ、この人のでっかいちんぽ……)
ドキドキと高鳴る胸。紅潮が押さえられない頬。
欲情に滾る瞳をオレから逸らさずに、その人が口を開いた。
「…………ないか」
「あ、う……?」
どんな甘い言葉を囁かれるのだろう。期待に満ちたオレの脳内に、続く声が響いた。
「…………いい加減、起きないかッ!!!」
「ふがっ!?」
聞き慣れた怒声に、強制的に目を覚ます。
開かれたカーテンから差し込んでくるのは、強烈な朝の陽射しだ。
「……あれ!? 今のエロいのは、夢…!? これからが本番だったってのに…!」
口の端から垂れるヨダレをぬぐいながら、オレは飛び起きた。
きょろきょろと辺りを見回すけど、そこはいつものオレの部屋。
そして……。
「何がエロい夢だぁ…? さっきから何回怒鳴ったと思ってるんだ、タク…ッ!!」
部屋の入り口に、どっしりと立ってオレを睨みつけている、一人の大男。
色黒の強面で歳は39歳。
がっしりとした肩幅に、ビジネスマン然としたオールバック。
きっちり整えたあごヒゲは不潔ではなくお洒落の範疇で、ブランドっぽいスーツもバッチリ似合っている。
イヤミなくらい、"デキる男オーラ"が満載のこの渋いイケオジこそ、オレの育ての親である佐津間兜人(さつま・かぶと)さんだ。
「……朝からうっせーなあ。毎朝起こしに来なくたって、言われなくても起きるっつーの。うっぜえ」
頭をボリボリ掻いてケッと吐き捨てるオレは、兜人さんとは遠縁の親戚である佐津間卓琉(さつま・たくる)。大体のヤツからは「タク」って呼ばれてる。
ふぁ~あ、昨日、他校のヤツらと乱闘したから疲れて寝まくっちまった…。
「だったら、言われる前に起きやがれクソガキ。こっちこそ毎朝迷惑してんだよ…ッ」
「迷惑なんだったらほっときゃいーだろ。それとも職場で溜まったストレス、オレにぶつけてんじゃねえの? 毎日ごくろーなこったな」
「あぁ? お前がサボるたびに学校から俺に連絡が入るのが迷惑だって言ってんだ。想像力くらい歳相応に身に付けろ」
「……」
「……」
オレと兜人さんは無言で睨みあう。それはもうバチバチと。
ヤンキーとヤクザが切り合うメンチの如く。
「……チッ。わかったから、さっさと朝飯食え」
兜人さんが折れて、オレに背を向けて歩き出す。
オレは鼻を鳴らして顔を背けた。
こんなギスギスは最近、日常茶飯事だ。
(だって……こうでもしねえと……)
オレと、育ての親も同然の兜人さん。
たった二人しかいないこの家で、オレは、この人を遠ざけるために日夜努力しているのだ。
食卓に用意されていたのは、綺麗に盛り付けられたサンドイッチとサラダ、デザートのフルーツと牛乳。
(今日も素敵な朝食だこって……)
オレがどっかりと椅子に座って「いただきます」も言わずにそれらを口に詰め込んでいると、兜人さんが大きなお弁当箱を手渡してきた。
「おら、今日は肉、多めにしといたぞ。しっかり食って、ちゃんと勉強がんばれよ」
サラダのフォークを咥えたまま、ずっしりと重量のあるお弁当箱を両手で受け取る。
その重みが、彼の気遣いと優しさの表れだと思うと、オレの胸は嬉しさとともにチクリと痛む。
「あのさあ、もう弁当とか作らなくていいって。毎回弁当箱重すぎだし、こんなん持って登校すんのだるすぎだぜ」
オレの辛辣な言葉に、兜人さんの男らしい顔が強張る。眉をぎゅっと寄せて、オレを見据える。
「こないだ、弁当の量が足りないって言ったのお前だろ」
「は? だから、これからは購買で好きなの買うって意味だったのわかんねえの? これだからオッサンはなあ」
嘲笑まじりに弁当箱を机に置く。
それを険しく見つめて、兜人さんは額に手を当てて息を吐き出した。
「…………朝からお前と口論してる時間はない。俺はもう行く」
兜人さんが疲れた顔で玄関へ向かうのを、横目でサンドイッチを食う。
扉が開いて、彼が出て行ったのを確かめたあと。
「…………はあ~~~~~~」
オレはずるずると椅子からズレ落ちて天井を見上げた。
「……ほんと、しんどいぜ………」
呟きは誰にも聞こえないまま虚空に溶けた。
さつまいも🍠こみゅにけ~しょん♂
~元ヤンオヤジとねっとりH♡~
オレと兜人さんの二人暮らしが始まったのは今から十年前。
未婚の母だった母さんは、ある日オレを置いて蒸発した。
理由はわからない。でも、母さんは蒸発する前に自分の遠縁である兜人さんに手紙を送っていたようで、そこにオレのことを頼むという旨が書いてあったそうだ。
それで母さんを失ったオレを引き取ってくれたのが兜人おじさんだったってわけ。
暮らし始めて最初の頃はオレもガキだったし、兜人さんの顔が恐いからって泣いたりして、だいぶ困らせたよ。
その頃、それまでやっていたヤのつく仕事から足を洗って、兜人さんは真っ当な会社に転職してくれた。
休日は一緒に出掛けたり、オレとの時間もきちんと作ってくれて、毎日のお弁当だとか、進路のことだとか、相談にもたくさん乗ってくれて。
オレのことを考えて接してくれる兜人さんと暮らすうちに、今じゃ本当の家族みたいになってたのに。
「…………」
リビングに飾ってある、兜人さんとオレが映った昔の写真が視界に入る。
公園で遊んでいる二人はともに笑顔で、写真の中の幼いオレは兜人さんに抱っこされて満面の笑みで抱きついていた。
そんな写真の中の頃と変わらず、オレはずっと、そう、今だって。
育ての親も同然の、兜人さんのことを――――慕っている。
二年の教室に入って着席した途端、前の席に座るクラスメイトの南雲忠楽(なぐも・ちゅうら)がドン引きした顔で声をかけてきた。
「え、タク、顔、ワルっ」
「おい、それを言うなら顔色、ワルっだろうがよ……」
悪そうな三白眼は昔からだ。近寄りがたいと思われるのには慣れている。
「あはは、ごめんごめん。いつも通り極悪な人相してる上に不機嫌全開だから、声かけるか迷っちゃったぞ。そういえば昨日、ケンカしてた他校のヤツらとはどうなった?」
「全員返り討ちにしてやったぜ。隣のクラスの勝山も参戦してくれたから大分楽だったわ」
「うえ~、勝山ってあの双子のヤンキーでしょ? ほんと、タクもあいつも前時代的だよなあ。一緒に話してたらオレまで他のヤンキーに目ぇ付けられそうで恐いもん」
だったらほっとけと思うが、ちょっとバカだけど人懐っこい忠楽はオレの机に身を乗り出してくる。
「それより、タクって、この学園の寮に入寮希望してるってホント? せっかく家から通える距離なのに勿体無くねぇ?」
忠楽の言葉にオレはしぶしぶ頷く。
オレが通うこの男子校・乙杯学園は一応全寮制だけど、家が近い生徒は自宅通学も選択できる。
これまで二年間、オレはその自宅通学者だったんだけども……。
「一緒に住んでるおじさんとケンカしてるんだったっけ? そんなの早く仲直りすればいいじゃん」
忠楽がポッキーを食べながら気安く言ってくれる。
あのなあ…。
「ケンカなんかじゃねぇっ! オレは、兜人さんのために、しかたなく反抗してんだっ!」
差し出されたポッキーをひったくるようにして口でへし折る。「ひー」と忠楽がビクついた。
ポッキーをバリバリと咀嚼しながら、オレはあの日のことを脳内で反芻する……。
オレと兜人さんのギスギスライフの発端は数ヶ月前に遡る……。
友達の家に泊まって遊ぶ予定だったのが、急に取り止めになっちまって、終電で家に帰った日のことだ。
兜人さんはもう寝てるかと思って、静かに鍵を開けて家に入ったとき、女物のパンプスが玄関に並んでたのが見えた。
(誰のだこれ…)
それを深く考えもせずに、オレは光が漏れるダイニングへと向かった。
(兜人さん、まだ起きてんのか?)
そのとき、もっと考えて行動すればよかったと、思い出すたびにあの時のオレをぶん殴ってやりたい。
本当に、悔やんでも悔やみきれない。
「兜人さん、起きてんの? あんさ、今日、やっぱり泊まるの中止になって帰ってきちまっ――――」
ガチャっ。
話しながら、リビングへ続く扉を開ける。
「―――――タク…ッ!?」
聞こえてきたのは、驚きに満ちた兜人さんの慌てた声。
「え……」
目に飛び込んで来たのは、リビングのソファーの上で、裸で重なり合う男女の姿。
一瞬、ナニが行われているのか理解できなかった。
ただ、知らない女性に真っ裸で覆いかぶさっているのが兜人さんで、彼は普段のキッチリとした姿からは程遠い、青ざめた顔で目を見開いていた。
「あ、その、いや、待て、待て……ッ」
兜人さんが、ハダカで立ち上がってオレに弁明するべく近寄ってくる。
ほんの数秒前までセックスをしていた、汗ばんで上気したカラダのまま。
申し訳程度に股間を手で隠しても、兜人さんの巨根はその手からはみ出してブラブラと揺れている。
これが……いつもキリッとしていて、頼れる大人だった兜人さんの、性欲にまみれた素顔なのか。
初めて見るそれらのインパクトにオレが目を丸くするのと、今まで硬直していたハダカの女性が甲高い悲鳴を上げたのは同時だった。
「ああ……タク、本当にすまない……っ」
女性が何かを喚きながら家を出て行ったあとも、兜人さんは裸のままオレに土下座をして、女性を家に招き入れたことを詫び続けていた……。
男らしくて頼りがいのある兜人さんは、普通に考えたらモテて当然の人材なのだ。
ただ、オレの前では当然のごとく、そんな「男」の姿を見せたことがなくて………。
当時のオレはただ戸惑うだけで、声も出せなかった。
感じたのは――――嫌悪じゃなかったのに。
「お前が一人前になるまで、無様なところはもう見せないと誓うから」
後日、兜人さんはそう言って、女性関係をすっぱり断ち切ったらしかった。
説明を聞くと、家に招き入れた女性とはあの日たまたまBARで出会っただけで、単に酒の勢いだったらしいけど…。
まあでも、その時、オレは思ったんだよな。
自分が、兜人さんの人生の足枷になってるってことを……。
そう感じたオレは、まず乙杯学園の寮へ入寮することを兜人さんに提案したんだけど…。
「兜人さん、オレ、学園の寮に入りたいんだけど」
「急にどうした? この家から通えるのにわざわざ寮になんて入らなくていいだろう」
「……だって、オレがいたら兜人さん、オンナ連れ込めないだろ。オレ、兜人さんのお荷物になんのはゴメンだぜ」
夕食の席でそう話したところで、兜人さんが激昂してテーブルを叩いた。
「ふざけるな、馬鹿野郎!! いつ俺がお前のことを荷物だと言った!?」
その時の、兜人さんが本気でキレている表情は忘れられない。
思わず怯んでしまったオレに、兜人さんは低い声で告げてくる。
「…怒鳴ってすまん。けど俺のことなんか考えなくていい。どうなろうと、お前の面倒を見るのは俺の役目だ」
どうなろうと、って……。
「な……なんだよ、それ……自分のこと犠牲にしてまで面倒見てくれなんて、それこそ誰が言ったんだよ」
思わずそんな言葉が口をついて出てしまった。
ビビッてしまった悔しさと、自分の意見が通らなかった不満が、拗ねた感情を伴った声になる。
兜人さんはぴたりと硬直してオレを見つめている。
あ、やばい。やめろ。それは言っちゃ駄目だ。
頭の中でもう一人のオレがそう叫んでいるのに、初めて兜人さんに怒鳴られたショックと勢いもあいまって、オレは続くセリフを……叫んでしまったのだ。
「大体、育ててくれなんてオレは頼んでねぇだろ! あんた恩着せがましいんだよ…ッ!」
――――そこからオレは、兜人さんに対して反抗的な態度を取る様になって今に至る。
「ああぁ~~~~~~オレって、オレって最低だよなァ~~~~~~!」
顔を覆って机に突っ伏す。何度思い返しても後悔しかしない。
ここまで育ててくれた兜人さんに、なんであんなことを言っちまったんだよ…………。
「おう、ちゅら、タクのやつ遠吠えしてどうしたよ? 発情期か?」
忠楽の肩に腕をかけてオレを覗き込んできたのは、クラスメイトの柞原北斗(さくはら・ほくと)だ。
坊主頭の野球部員で、同じ野球部同士の忠楽と北斗は大変仲がいい。
「なんか、おじさんとまだケンカしてるらしいよ。サクッと仲直りしちゃえばいいのにねぇ」
そうぽやぽやと言う忠楽の頬を、北斗が両手でむに~と引っ張る。
「そうだなあ。俺とケンカしたときのお前みたいに、ベッドで可愛く泣いて謝ればいいカモなあ?」
にやにやとした北斗のセリフに、瞬間赤面した忠楽が口をパクパクさせる。
「ば、ばかっ! あほっ! そっ、それは内緒っ!」
慌てふためく忠楽だけど、お前が北斗と付き合ってることはもう周知の事実なんだよな……。
「大体あのとき、オレがどんだけ泣いて謝っても、お前許してくれなかったろ! 結局ヤリすぎて朝になってたし…!」
「5発は出したっけ……あの夜は最高だった……またなんか謝ってもらう案件作らないとナァ」
「うわあ~っ、だからここで言うなって~~~! お、お前が謝れ今ここで~~~!」
「いてっ!おいやめろポカポカすんなバカ!」
途端にイチャイチャしだす野球部二人、さすが部活でバッテリーを組んでるだけある。バッテリーは夫婦ってやつか?
しかしまあ、泣いて謝る、ね…。
少し考えて、ふっと鼻で笑う。
忠楽みたいな無邪気な可愛い系ならそれもありかもだけど…。
「オレにゃ、絶対無理だな…」
ケンカ上等。学校は遅刻常習犯。近寄りがたい三白眼に、生傷の絶えないやんちゃな風貌。
窓ガラスに映る、絶滅危惧種のヤンキーを見て、オレは苦笑いするしかなかった。
学校が終わって家に帰ると、しんとした空気がそこに広がっている。
「…………っ」
リビングの扉をガチャリと開ける度、オレはあの時の――――――兜人さんがセックスしていた場面を思い出してしまう。
思わず、かぁ、と頬が熱くなる。
あの時、初めて見た、兜人さんの裸…………。
(筋肉がガッシリしてて、大人って感じでカッコよかったな……。ち、チンポも、オレのよりめっちゃデカかったし……)
そんな事を考えていると、途端に股間がムズムズしてくる。
スラックスにテントを育てながら、毎日のルーティンになっているそれをするために、オレはいそいそと脱衣所へ向かった。
「へへ……あったあった」
まだ洗ってない衣類が入ったままの、洗濯カゴをゴソゴソと漁って、兜人さんが昨夜脱いだであろうトランクスを見つけ出す。
中年のおっさんの脱ぎ捨てた下着を手に取って、オレはニヤリとゲスな笑みを浮かべた。
一日中働いた兜人さんの股間に張り付いていたそのトランクスを見るだけで、胸の奥に黒い興奮が渦巻く。
ハァハァと息が荒くなって、体の内側が燃えるように熱くなって、股間が硬く育っていく。
「はぁ、はぁ、やべぇ……今日の、すっげえ濃い臭いする……」
飾り気のない、ただの中年の使用済みパンツにすぎないのに。
それが兜人さんのものだと思うだけで……。
野暮ったい布切れを、両手でぴらっと天に掲げる。
途端にむわっと香ってくる、兜人さんの蒸れた残り香。
「兜人さん………っ」
タオルで顔を拭くみたいに、湿った下着をおもむろに顔面に押し付けた。
そのまま思いっきり深呼吸して、鼻腔から兜人さんの強烈な臭いを吸い込む。
あぁ~~~~~~やっべぇ……これ……クる………。
恍惚と快感と充足。
イケナイ脳内物質が分泌されて、とろけるような心地。
じわりと、スラックスのテントの先が湿っていく。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
スラックスと下着をズリ下ろして、さらけ出した勃起チンポに兜人さんの下着を宛てがい、性急にシゴく。
ごっしゅ、ごっしゅ、ごっしゅ、ごっしゅ……っ!
兜人さんのチンポの臭いが染み込んだトランクスが、オレの我慢汁でにちゃにちゃと湿って黒ずんでいくのがたまらない。
「はぁっ! はぁっ! ああっ、出るっ! 兜人さんっ、もうっ、出ちまうっ、あぁあっ!」
兜人さんの下着越しに、パンパンに腫れ上がった自らの肉棒を激しく手淫して、淫らな絶頂へ導いてゆく。
腰が浮くほど、それは絶望的に気持ちがイイ。
「あっあっあっひぐっ! いぐっ! くあぁあ……っ!」
びゅくんっ!びゅるっ!びゅるるるっ!
兜人さんの下着越しに――――オレは大量の白濁を射精した。
どぷどぷと激しく噴き出した熱い粘液は、下着の布を押し上げてオレの手や辺りの床を汚していった……。
脱衣所に飛び散った精液を指でそっと拭いながら、オレは溜息をついて壁にもたれる。
…………とまあ、これが、オレが兜人さんから離れなければいけない真の理由。
オレは、セックスを目撃したあの夜から、兜人さんに犯される妄想で毎日ヌいている。
そう、オレは兜人さんへの恋愛感情を予期せぬ形で自覚してしまったのだ。
(あの夜オレが感じたのは、嫌悪じゃなくて――――名前も知らない女性に対する、嫉妬だったんだ)
オレだって、本当は兜人さんに抱かれたい…………。
でも、こんな感情、兜人さんにバレたらヤバすぎる。
だからこれ以上好きにならないように、オレは兜人さんを自分から遠ざけることに決めたんだ。
それが馬鹿な子供のやり方だとしても、今までの恩を仇で返しているとしても。
もう、ぐちゃぐちゃな気持ちを抑える方法が、オレにはコレしか思い浮かばなかったんだよ……。
表向きは散々反抗的な態度を取っておいて、裏ではこっそり下着を拝借して自慰に耽る。
そんな背徳的な行動のあとの、言いようの無い罪悪感と疲労感。
「ちくしょう……」
それらから逃れたくて、壁に身を預けたまま、ほんの少しだけと瞳を閉じた。
―――――――――瞳を開く。
「ん…………やべ、掃除しないと」
少し休憩するつもりが、寝入ってしまったようだった。
重だるい腰を上げて、精液の飛び散った惨状を片付けようと立ち上がった。
すると、とん、と何か硬いものに背中がぶつかる。
何だ?と振り返ったオレの肩が驚愕に震えて、ひゅっと、息を飲んだ。
「た、ただいま……」
気まずそうに頬を掻くスーツ姿の兜人さんが――――そこに立っていた。
「う、あ……」
やばい……。もう兜人さんが帰ってくる時間になってたなんて……。
精液まみれの脱衣所で、下半身を丸出しにして兜人さんのトランクスを握り締めてるオレに、この場を乗り切る言い訳がもしもあるなら誰か今すぐ教えてほしい。
「そ、の……これ、は……」
ど、どうする? なんて言えば? なんて取り繕えば良い? やべえ、やべえ…っ。
「タク、お前……」
兜人さんは顔を渋くしかめて、額に手を当てて言葉を探している。
「う、う、えっと、その……っ」
どうしよ、どうする、どうしたい、どうすれば……っ!?!?
オレは頭と目をぐるぐるさせて、パニックの末にひとつの答えにたどり着いた。
あ、そっか。
よし。
一発ぶん殴って兜人さんの頭から記憶を消し去ってしまおう。
「ってことで、おるぁああああああ!!」
「なんでじゃあぁぁあ!?」
突進しながら振りかぶった渾身の一撃は兜人さんの大きな手のひらにあっけなく受け止められて、でもオレの勢いまでは殺せず、二人でリビングのソファーに倒れ込む。
ボフッ!と重い音を立てて、ソファーが沈んだ。
「いってぇ……おう、大丈夫かタク」
「お、おう……」
気づけば、兜人さんの厚くて広い胸板に全身を抱え込まれる体勢で。
仕事終わりの汗の匂いとか、兜人さんの体温がぐんぐん伝わってきて焦る。
(うわ……これやばい……抱きしめられるのとか、子供のとき以来だし……)
倒れ込んだときにオレが怪我しないように、太い両腕でがっしりとオレをガードしてくれていた兜人さん。
その逞しい腕の中で、おそるおそる彼の顔を見上げる。
何度だって思い知っている。
兜人さんは悪人面の、渋いおっさんで。
でも中身は、とても優しい人で……。
少しくたびれた目元、だけどまっすぐな瞳と、ばっちり視線が合う。
脱衣所でオナニーしてんのがバレた挙句、いきなり殴りかかったりしてさぞ怒鳴られることだろうと思っていたら、予想外にも兜人さんはその目をふっと細めた。
「ははっ、お前……ほんと、でっかく育ったよなあ。ったく、久しぶりに抱っこしたら重いったらありゃしねぇ」
そう言ってオレの頭をぽんぽんと撫でてくる。
成長を慈しむ、大事なものに愛しく触れるその手つき。
「まあ……俺なんかお前からしたらウザってぇおっさんだろうけどよ。前にひでぇシーンも見られちまったし、嫌われて当然だわな」
兜人さんがくしゃりと笑う。
……違ぇよ、嫌ってなんかねえよ。
「安心しろ、お前が脱衣所で何やってたかなんて聞かねえよ。若い頃には色々あんのわかるしよ、男同士恥ずかしがることもねぇさ。ま、もし気が向いたら、たまには前みたいに一緒にメシでも食えると俺は嬉しいけどな」
その優しい言葉と、染み込むような暖かさと、広い懐(ふところ)。
あんなに嫌な態度を取っていた未熟なオレを、それでも兜人さんは包み込んでくれる。
なあ、そんな人間って、この世界で何人いる?
そうだ。
この人だけなんだって――――気づいた。
「ごめんなさい」
ぽろりと、口から言葉が零れる。
「ごめん、兜人さん、違うんだよ、オレ、オレ、嫌いなはずない」
兜人さんの目をまっすぐ見たまま、自然に気持ちが言葉になった。
「兜人さんに幸せになってほしかったんだ。ちゃんと恋人作って結婚してくれたら嬉しいって、そのために兜人さんを遠ざけようとしてた」
ぎゅっと、兜人さんのスーツの胸元を掴む。
兜人さんは目を丸くしたまま、オレの話を聞いてくれている。
「でも、違った。それぜんぶ嘘。オレ、兜人さんのことが好きだ」
言葉にすればこんなにシンプルな理由なんだなと、まるで他人事みたいに思った。
でも、兜人さんに、もう嘘はつきたくない。
「好きだ、好きだ、兜人さん…っ!」
一方的に捲し立てて、兜人さんが何かを言う前にその唇に自分の唇を押し付けた。
「むぐっ!? お、おい、タク、一体どうした…!?」
困惑の極みにいるだろう兜人さんが、オレを引き剥がそうとするけど、オレは食い下がる。
ここまで来たら、もう引き下がれないだろ!
「だから、兜人さんのこと、オレはそういう意味で好きだって言ってんだ! さっきだって、兜人さんのパンツでオナってたんだぞっ!」
兜人さんの腹筋の上に馬乗りになって、オレは腕組みして堂々と宣言する。
「いや、そりゃ、思春期の性欲をこじらせちまっただけかと思ってたんだが……っ!?」
兜人さんが真っ赤な顔で唾を飛ばしてくる。
ちがう! 全然違うんだよ!
オレは着ていたシャツとブレザーを勢いよく脱ぎ捨てると、全裸になって、鼻息荒く兜人さんを見下ろした。
「違う違うっ、全然ちげぇーんだよっ! このソファーで、兜人さんがセックスしてたの見たときから、オレ、ずっと我慢してたんだ……!ずっとあんたに抱かれたくてムラムラしてたんだ…っ! 兜人さんのせいなんだから、ちゃんと"面倒"見てくれよ…っ!」
「た、タク、お前…………んむっ!」
いきなりのオレのカミングアウトに呆然としている兜人さんに、オレは再度、強引に唇を押し付ける。
力任せの、重ねるだけの拙いキスだ。
兜人さんは、その気になればオレを跳ね除けることも、それこそぶん殴って止めることだって出来るはずだ。
でも、それをしない。困惑した両腕をオレの腰に添えるだけ。
(やっぱり……)
オレがここまで吹っ切れたのには、一つの打算があった。
ソファーに倒れ込んだときから、オレの膝にゴリゴリと当たっていた、兜人さんの股間。
そのズボンが突っ張って硬いテントを張っていることに……オレは気づいてた。
膝でぐりぐりとそこを刺激すると、兜人さんの腰がびくりと跳ねる。
「おいっ! こら、そこは…っ!」
「なあ……兜人さんも、溜まってるんだろ? だったらオレが、恩返しするからさ…っ」
兜人さんのズボンのチャックを片手で開くと、こんもりと膨らんだボクサーブリーフが丸見えになる。
突っ張った部分はわずかに湿っていて、黒く布地を塗らしていた。
すげえ、パンツの布地が伸び切ってる……。
そんだけ中身がでっけぇんだ……。
布越しでも質量のわかるイチモツに、オレはゴクリと喉を鳴らした。
兜人さんが、かあっと赤面を濃くする。
「やめろ、タク…っ、こんなの、お前、後悔しないのか…っ」
恥ずかしそうにうろたえる兜人さんに、オレは諭すように声を張った。
「後悔なんかするわけねえっ! 男同士で恥ずかしがることなんかないんだろ…っ! 兜人さんのだってこんなにデッかく膨れ上がってんだから素直になれよ…っ!」
オレはキッパリと宣言する。
それを受け止めて、兜人さんの瞳が一瞬、据わった。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ」
オレは鼻息荒く、兜人さんの盛り上がったボクサーブリーフを引きずり下ろす。
ずるんっ!!
「やっぱ……すげぇ…っ!」
ほかほかと上気した、兜人さんの極太のチンポが跳ね上がってきたっ!
むわっと充満する、成熟した大人のオスの香り……。
「やべえよこれ……あの日もちらっと見たけど、でっけーって思ってたんだ」
使い込まれたように濃い色をした、ズル剥けで蒸れ蒸れのソレをぎゅっと両手で握ってみる。
「ん…っ」
兜人さんが低い吐息を漏らす。
「おわ、めちゃくちゃ熱ぃ…っ」
その野太い肉棒に誘われるがまま、姿勢を変えて股間に顔を寄せると、クセになりそうな強烈な匂いが鼻腔を満たした。
硬く屹立したチンポに頬をくっつけたまま、兜人さんの顔を見上げて。
オレは数ヶ月ぶりに、彼に無邪気な微笑みを向けた。
「へへ、兜人さんのチンポ、ぶっとくて、マジでさつまいもみてえだぜ……♪」
片手じゃ指が回りきらないほどに太い、汚れた茶褐色の幹。
赤黒く沈着した亀頭。
股間から生える巨大な男の根っこが、オレには卑猥なさつまいものようで頼もしかった。
「洗ってないからすっげえ汚れてるけど……この匂い、オレ、好きだぜ」
好きな人のチンポが愛しくて、硬い表面に浮き出た血管に頬をすりすりと擦りつけた。
「うぐ……っ! 待て、そりゃ反則だ……!」
鼻筋ですんすんと匂いを嗅ぎながら幹をコスるようにすると、巨根がびくんとさらに膨れ上がる。
兜人さんは腰を跳ねさせながら、声を荒らげる。
「おいタクっ! 俺ぁ、溜まってんだ…っ! おい、待て、やべぇ、嘘だろ、出ちまう、おい、おいおいおいっ! う、ぅ、ぐおぉお…っ!!」
野太い叫びが聞こえたかと思うと。
どびゅ…っ! どびゅる…っ! びゅぐ…っ!
急にびくびくと兜人さんのチンポが脈打って、赤黒い亀頭から真っ白な蜜がだくだくと垂れてきた…!
兜人さんは耐えるように険しい皺を眉間に寄せてるけど、堪え切れなかった雄汁はぐぷぐぷと亀頭から勢いよく溢れてオレの顔を汚した。
「ふぐっ…くそ…はあ、はぁ…っ」
「え、え、兜人さん、まさか、今のだけでイった……!?」
ハアハアと息を吐く兜人さんに思わず訊いてしまう。あ、やべ。
ギロリと睨まれて、オレはびくっとした。
「…………チッ。アホ、まだ本イキじゃねえよ……クソガキ」
兜人さんはゆらりと上半身を起こすと、オレを見下ろしてくる。
白濁まみれの顔面をじっと見つめられて、オレは審判を待つような時間を味わった。
心臓の鼓動がうるさいくらいに響く。
「ふぅ……」
観念したように息を吐いて、兜人さんがオールバックをバリバリとかきむしる。
「……今まで甘やかしすぎたみてぇだな。まさかこんな風に男の煽り方覚えてるとは思わなんだ……」
ギロリ。
野生じみた眼差しで射抜かれると、オレはさっきまでの威勢はおろか、たじたじと萎縮するような気持ちに襲われる。
生物学的に、オレはこの人には"勝てない"と本能で分からされてしまう。
「おう……タク、ここまでするってことは、男なら腹ぁくくってんだろうな……?」
ギラつくような低い声が投げかけられる。
それはいつも見ている兜人さんとは違う、欲の滲んだ男の表情で。
腹をくくる。
それが一体どんな意味なのか。
もう、オレにはわかってる。
「お、おう、あたりまえだろ……っ! は、腹なんか、とっくにガムテープでぐるぐるだぜ…っ!」
胸を張って、精一杯の虚勢で応えた。
「……よし、よく言った。それならもう遠慮なしだ……じっくり時間かけてヤんぞ。俺とお前の……大事なコミュニケーションだからな」
そう言って太い腕で強く腰を掴まれた途端、オレの虚勢は砂の城のようにあっさり崩れた。
「あっ!あっ、うぐっ、んんっ!はふぁっ!」
ソファーに深く座る兜人さんの頭に対面座位の格好でしがみついて、オレは喘ぎ散らかしている。
兜人さんのオールバックは、オレが掻き抱いたせいでとっくにぐしゃぐしゃで。
でも、ぐしゃぐしゃなのはオレも同じで。
それもこれも、オレの胸に厳つい顔を埋めてくる、兜人さんの舌遣いがいやらしすぎるからで……っ。
「あっ、ひ、あぐっ、ふううぅっ」
べろべろ、びちゃびちゃ。
ほとんど荒らしたことのなかった胸の粒を卑猥に味わわれるたび、大げさなくらいびくびくと腰が引けてしまう。
「どうした、乳首犯されたくらいで逃げ腰じゃ情けねぇぞ」
「ひぐっ、だってっ、そこばっかっ、あぁぁっ! このっ、スケベオヤジ…っ」
「言ってくれるな、お前がハダカ見せ付けてきたくせによ。そんなに良いならもっと吸ってやる」
「ふぁぁああぁっ!」
赤く腫れた粒をじゅぅうっと強く吸われて、意識が遠くなるほど感じる。
「かぶとさっ、ああっ♡ いやだ…っ、もう、そこっ、あひっ、ひぐっ!」
「れろれろ……そう言えばもっとしてくれるってわかってて言ってるんだろ?」
「ちがっ、うぁあっ、あうぅんっ♡♡」
れろ、れろ、べろべろ…っ。
いつもオレに優しく、時に厳しい言葉を紡いでくれた分厚い舌が、今はオレのことを犯すために激しく蠢いていると思うと、はしたない声が止まらない。
「ま、こんなガキみてぇなベビーピンクな粒じゃ、外で悪さしてきてねぇとは思うが……こっちはどうだ? じゅるるるるっ!」
「ひううううっ! そっちもっ、悪さなんかっ、してなっ、いいぃいんっ!♡♡」
片方の乳首を執拗にねぶられてさんざん喘がされたあと、もう片方の乳首もより激しく舐め回される。
いやらしく大人の舌に蹂躙されて、オレは顎を上向けて喘ぎ続けた。
ソファーに寝かされたオレは、両足を高く持ち上げられて、丸見えになった秘部を兜人さんの舌と指で丹念に解された。
「かぶとさっ、そんなとこっ、やめっ、見るなっ、恥ずかし…っ!」
「この穴が悪さしてねぇか確認してんだよ、見たとこは新品っぽいけどよ」
誰にも見せたことのない場所を丹念に舐めてふやかされ、唾液にぬるつく穴をぐぽぐぽと指で広げられ、オレは真っ赤な顔を両腕で隠しながら刺激と快感に声を上げた。
「ふーっ、これぐらいほぐせば大丈夫か…?」
「あっ、うぐっ、ひんっ」
ぐぽっ、ぐぽっと指を三本も抽出しながら、兜人さんが囁く。
「はぁ、はぁ、はぁ…っ」
ちらりと兜人さんの股間を覗き見ると、彼のイチモツはさらに太さを増して天へそそり勃っていた。
ズルリと皮が剥けて、ぬらぬらと赤紫にぬめる卑猥なさつまいもは、これ以上にない存在感でオレを見下ろしている……。
「怖気付いたか?」
兜人さんがオレを気遣うように聞いてくれる。
穴から指を抜いた兜人さんはオレを抱き起こすと、対面座位で膝に乗せてくれた。
彼の肩に両手でしがみついて、オレは言葉に詰まる。
「う………んなわけねぇ……だろぉ……」
強がってんのがバレバレだろう。
でも、ここまできて怖ぇなんて言えるわけねぇ。
お、男は度胸なんだよ…!
「ふん、度胸だきゃーあるみたいだな」
「そ、そういうこと!だっ!」
すると兜人さんは余裕たっぷりの大人の表情で、オレの尻に極太マラを宛てがってくる。
「うひぃいい……っ! オレ、尻にそんなサツマイモ、入れたことねえよぉお……」
その未知すぎる質量に、さすがに及び腰になっちまう。
こんなデカチン、凶器だろ凶器ぃ…!
オレが眉を下げてビビり倒してるってのに、兜人さんはニヤついたままガチガチに硬いチンポでべちべちと尻を叩いてきた。
「ほれ、恐いんなら自分でケツに俺のチンポ入れてみろ」
「うぇっ!? そ、そんなの出来るわけ……っ」
「あん? やっぱりビビってんのか? まさかやめてって泣いてリタイアする気じゃねえだろうな?」
「う、うぅ、そんなわけ、ねぇ……っ! わかったよ! 入れてやるよ! 勃起したチンポが恐くて誘いウケ出来っかよ!!」
ちくしょう、兜人さんめ、いつまでもオレのことガキ扱いしやがって……っ。
ちゃんと自分で穴にチンポ入れて、目にもの見せてやる……っ!
そうさ、こうなりゃ根性だ。
度胸と、根性と、あとオレのカラダは頑丈。
よし、なら、大丈夫だろ……! たぶん……!
半ばヤケクソになって、ギンギンと待ち構える巨根目掛けて自分の尻をゆっくり落としていく。
「…んぎぃ……っ!」
ずぷ……っ!
か、考えられないくらい、恐ぇぇええ……っ!
「は、入った……っ!」
「先っぽだけな」
「はあっ!? 嘘だろぉ……っ」
涙目で兜人さんを睨む。
早くしろ、と目だけで促す兜人さんがうらめしい。
ちくしょう、ちょっとカッコよくて頼もしくて渋いだけのイケオジのくせによぉ…!
中腰のまま、少しずつ腰を落としていきたいけど、うううう、あまりの異物感に、どうしても勇気が出ねぇ……っ。
恐ぇよお……っ。
オレが震えたまま動けないでいると、兜人さんがふーっと息を吐いた。
「ったく仕方ねえな……」
「か、兜人さぁん……」
あ、もしかして、ここまで頑張ったから許してくれたり……するのかも?
オレが内心ホッとすると、兜人さんはがしっとオレの腰を掴んで、あっさりと腕力で引き下ろした。
ずぶぶぶ……っ!!
「かっっっっっっっ、、、、、、、、はぁ………っ!!?」
予期せぬ、衝撃。
体内に巨大な肉棒を埋め込まれて、圧迫した内臓から強引に酸素が押し出される。
「ぅし、ずっぽし入ったぞ」
満足そうに言う兜人さんに、オレは口をパクパクさせる。
「あ、ぁ、あっ、ぁぐ、ひぁあ」
「お前のナカも、悪さしてないか確認しねえとな」
当然のようにそう言って、腰を揺すり始める兜人さん。
ガチガチの極太マラがオレの奥を突き上げてきて、オレはたまらずに首に両手を回して強くしがみつく。
「がぁっ、あぁっ、動いちゃっ、まってくれっ、うあぁぁっ!」
「おらっ! お前のケツまんこはっ、新品かぁっ?! あぁん?!」
ずんっ! ずんっ! ずんっ!
「あぎっ! ひぐっ! うぁうっ! ひっ、でかっ、でかいっ!」
とんでもない圧迫感と、好きな人とセックス出来てる幸福感と、敏感な肉をぐちゃぐちゃに掻き回される快感が、一突きごとに強烈にシェイクされる。
「かぶとさっ、あぁあっ! すご、っ、くはぁっ♡♡ 尻っ、拡がってっ、んひぃいっ♡♡」
「心配すんな、さっきケツ舐め倒してやったからヌルヌルだぞ……このキツさだとこっちも初モンみたいだな」
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「チッ、こんなに締まりのいいケツしてんなら、もっと早く突っ込んどけば良かったぜ……っ!」
冗談なのか本気なのかわからない兜人さんのエロい言葉に、オレは胸がきゅううと締め付けられる。
「あひっ! はひっ、ふひっ、すげっ、まじすげっ、かぶとさんのっ、でかちんんんっ♡♡」
「おら、よがってねえで口開けてこっち向け」
「んむうぅ…っ♡」
アゴを強引に掴まれて、口を塞がれる。
ねちゃねちゃと分厚い舌を差し入れられて、唾液を啜られる。
「んぐっ、んくっ、んえぇ…っ」
頑張って自分でも舌を出して応えると、後頭部を大きな手のひらが撫でてくれた。
何度も胸がきゅうっとなる。
兜人さんの味がするいやらしい舌で口内を犯されるのが嬉しくて、オレはもっともっととねだるように深い口付けを求めた。
――――昨日見た夢の中で、そうしていたように。
兜人さんのゴツゴツした指先はオレの尖った乳首をカリカリとイジめて、野太いチンポはゴチュゴチュとオレの奥を抉り続けている。
そして何度も何度も舌をねちゃねちゃと絡ませるせいで、口の端からぼたぼたと唾液がしたたる。
ねちっこく、いやらしく、ひたすらねっとりと感じるところを犯されて……っ。
こんな、こんなん、やべえって、まじ、むりだって…っ!
「おっふっ♡ あぐっ、おううっ、ひぐっ♡ かぶとひゃっ♡ いぐっ、おれえっ、いぐうううっ!!♡♡」
ぎゅうぎゅうと太い首にしがみつきながら、半開きの口で絶頂を訴える。
「おう、いいぞ……っ! 俺も、お前の奥にぶっぱなしてやる……っ!!」
スパートをかけるようにピストン運動が激しくなる。
バスッ! バスッ! と強く速く突き上げられて、声にならない喘ぎが体の奥から引き出された。
尻、胸、舌、全てから与えられる津波のような快感に視界がチカチカと明滅する。
ああ、ああ、きもちいい、きもちいい…ッ!
「あ、ひぐ、いぐ、むり、いっちまう、いいっ、いぐっ! いぐぅううううぅううっ!!♡♡」
どびゅるるるるるっ! びゅぷっ! びゅぷるるるるっ!!
オレのチンポがぶっ壊れたみたいに大量の白濁を天に噴射する。
「おらっ! こっちも出すぞっ! おっさんのザーメンで躾してやるからな…っ!! ぐぉおおっ!!」
「うぁあぁっ、あ、あ、あ、あ、かっっはぁ…っ♡♡」
ぶびゅるるるっ!どびゅっ! どびゅびゅびゅっ! びゅるるるるっ!!
体内に。
オレの、一番奥に、兜人さんのアッツい精液が出されてる………っ!
どろっどろの濃いの、中出しされてる……っ!
がっしりとしがみついた兜人さんの両肩に指を食い込ませて、オレは弓なりに身を反らして絶頂を迎えた……。
気持ちよさそうに腰を突き上げて最後の一滴まで射精し終えた兜人さんと、ぜえぜえと息を切らしながらオレは見つめ合う……。
「かぶとさ…っ、かぶとさぁん……っ♡」
キスをねだると、さっきよりも甘く、ねっとりと唇を食まれた。
「んだよ……いくつになっても甘えん坊じゃねえか……」
「だって…だってオレ……すげ、すげえ、すっっげえ、嬉しくて……っ」
息が整わなくて、先行する気持ちだけじゃ上手く言葉にならない。
鼻水も唾液も垂れ流し、それでも必死なオレを、兜人さんはぎゅうっと両手で抱きしめてくれる。
「チッ……反抗期も可愛いもんだが、素直に言われるとさらに可愛いから困っちまうなあ……」
太い腕の中で、暖かい声が響く。
ああ。
嬉しい。ただ、ただ嬉しい。
オレに親はいないけど、それでも。
この荒々しいぬくもりがあるなら、それでいい。
ぎゅうと力を込めて抱きしめ返すと、目の端から自然と――――涙が伝った。
「んが……」
カーテンのスキマから光が差し込む。
「おい、いい加減起きないかッ」
聞き慣れた低い声にゆっくり瞳を開くと、ぼんやりとした頭が徐々に覚醒していく。
え……?
あれ、朝……?
「遅刻するぞ、早く朝飯を食え」
部屋の扉の前に立つ、大男。
兜人さんの呆れた顔。
それを見てオレは、ガバッ!と跳ね起きた。
「き、き、昨日の……まさか夢!?」
置き抜けに大声を出すと、腰がズキンと痛む。
あ、この痛みは……。
「はあ? ……寝ぼけるなよ、ったく」
兜人さんはやれやれと近寄ってくると、ためらいもなくオレの唇にキスをくれる。
ふっと微笑むと、オレの頭をよしよしと撫でてくれた。
ああ……夢じゃない。
「へへ……おはよう、兜人さん!! 今日の朝飯、ちなみになに?」
「白米と味噌汁、だし巻き玉子だ」
「え~~~」
「なんだよ、文句あんのか?」
ブーイングされてたじろぐ兜人さん。
兜人さんの料理は美味しいけど、今のオレにはもうそんだけじゃ足んねーよ。
ベッドから下りて、不思議そうな顔の兜人さんに近寄る。
迷わずにその股間を指さして、オレはにっと微笑んだ。
「……オレ、またさつまいも、食いてえなあ♪」
「んな………ッ!」
かあっと顔を赤らめる兜人さん。
ゴホゴホと咳払いして、斜め上を見て呟く。
「あー、さ、さつまいもな……ま、まあ、お前、成長期だもんな」
「おうっ! カラダもココロもなっ」
にかっと至近距離で笑顔を見せると、兜人さんの目が優しく細まる。
しかし、すぐにその瞳はケダモノ色に染まった。
「……んじゃ、もっとこっち来い。でっかいの食わせてやるから……しゃがんで口開けろ」
ガチャガチャとベルトを外し出す兜人さん。
やった、すっげえ嬉しい。
「へへ……さっすが兜人さんだぜ。ほら、あ~~~~ん♪」
オレはがぱっと大きく口を開けて、ぼろんとさつまいもが出てくるのを、ご褒美を貰う子供のように待ち受ける。
ほどなくして、ギンギンと蜜を垂らした野太いさつまいもが、ぶるんと目の前に突き出された。
やっぱりでっけぇ……。
「へへ、いっただきま~す! んむぅ…っ♡」
いびつでも重なり合う影。
甘くてねっとりした愛しいさつまいもの味を、何物にも代えられない二人の絆にして。
オレと兜人さんの毎日はこの先も続いていくのだ。
ずっと、一緒に。
【END】
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