当て馬ヒロイン本当に王子様に惚れてしまいました

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3 出会い②

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「あぁ。まぁ、一応婚約者がいてな。世間体を気にしてあげてはいるから、贈り物を選びにきたんだ。正直、あいつもなんでもいいだろうが、とりあえず俺の髪色にあわせておけばパーティーとかでは何も言われずにすむんだ。なんてこんな話をしてもわからないよな。」


「あー……まぁ少しわかりますかね。」




「そろそろ婚約破棄できそうで浮かれているのかもしれないな、いや、浮かれているという訳でもないがあいつのためでもあるしな。」




婚約者いるんだ!そうか~王族はだいたいいるよな~



あるあるじゃん!二人とも想いあってない婚約!でももし相手の令嬢が好きだったら可哀想、こんなふうに思われて。



まっ、これ以上事情聞いてもややこしいだろうし、どうでもいっか~


…………



待って!?この人なら、王子様のこと絶対知ってるよね!?



……聞いちゃおっかな……?







「そうなんですね!私その話に関連して、この国の第一皇子について聞きたいんですけど、少しお話しません?」





ここで第一皇子を知っておけばあわずにすむよね……しかも、性格とか恋人とか顔とかわからないものを埋めて会わないルートを私が作成することができる可能性もあるかもしれない。




「え……あぁ。かまわないよ。そこのベンチででも、座って話す?少しだけだよ?」




「はーい~。それで、あの!この国第一皇子のこと王族だから詳しかったりしますよね!?」




「……まぁ…確かに…俺はかなりしっているかもしれんな。それで何が気になるんだ?まさか、王妃の座を狙ってる、なんて君は言わないよね?」



彼は苦笑しながらいっていた。



笑い方というか、少し見せる隙に品を感じて、少し緊張してしまった。



「まさか!!その逆っちゃ逆ですね。あ、そんな結婚できると勝手に思ってる妄想女とか思わないでくださいね!?」



「ははは、わかった。思わないよ。君は少し変わってるんだね。普通私が王族と知ったら必死に媚びを売ってくるやつしかいないんだがね。というか、王族にこんなにフレンドリーに話す子見たことないよ?君は、珍しくて、面白いね」



「はは……はは……悪口ですね……わかります」



「まぁ、ある意味褒めているかな?それで、結局意味がいまいちわかっていないんだが、どういうことなの?」




「んー……説明するとややこしいんですよ。あ、その前に聞かなきゃいけないことが……その皇子様は、婚約者さんとラブラブですか?」
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