死者の見る夢

フッシー

文字の大きさ
上 下
49 / 56

双魂の法

しおりを挟む
 伊吹は、何も見えない暗闇の中で意識を取り戻した。頭の中に大量の蜂が飛び交い、至るところを刺しているような強烈な頭痛と耳鳴りに襲われ、しばらくは考えることすらままならず、大人しく寝ているだけの状態であった。
 長い時間、苦痛に耐えながらも、伊吹は自分の置かれている状況を理解しようと努めた。逃げている途中で突然、忍者の集団に襲われたことは覚えている。捕らえられた後、何かを無理やり飲まされ、すぐに気を失った。それからの事は、何も思い出せない。
 頭の痛みがようやく治まってきた。何かに包まれていることに気が付いた。体を動かそうとしても、その何かが邪魔をする。腕を上げようとしたが、それもできない。まるで、蛇にでも飲み込まれているような息苦しさを感じ、伊吹は半狂乱になって叫んだ。
「誰か助けて!」
 足音が聞こえた。伊吹は助けが来たのだと確信した。頭上から赤い光が漏れる。自分が袋の中に入れられていたことが分かった。その口から腕が伸びてきて、伊吹の首を掴んだ。あまりの苦しさに、伊吹は中で暴れたが、まだ袋の中だからほとんど動けない。
 ずるずると引きずり出され、最初に見たのは炎で赤く照らされた猪三郎の顔だ。伊吹は女性のような悲鳴を上げた。
「やかましい!」
 猪三郎の怒鳴り声で悲鳴はすぐに止んだ。
「首を掴まれていたら、死んでしまいますわよ」
 女性の声に、伊吹は反応した。首が動かせないので、目だけを声のしたほうへ向ける。雪花が、薄ら笑いを浮かべながら自分の姿を見ていた。
「そうなる前に術を掛けてしまうんだな」
 猪三郎は、伊吹の体を雪花のほうへ差し出した。雪花がゆっくりと近づいてくる。宙吊りの状態の伊吹は、あまりの苦しさに、猪三郎の手を首から引き離そうとするが、それは無駄な努力だった。
 やがて気が遠くなり、目の前に雪花の顔が現れたことにも気づかなかった。伊吹の額に雪花の手が触れる。その瞬間、伊吹の体から一気に力が抜けた。
「おい、まさか殺したんじゃないだろうな?」
「貴方様がそうやって首を掴んでいらっしゃるから、気絶しただけです。もう、離しても逃げることはありませんわ」
 猪三郎が手を離すのと同時に、伊吹の体は地面に落下し、その場に横たわった。
「前に捕らえたときも、こうしていれば逃げられずに済んだんだ」
「過去のことを悔やんでも仕方ありませんわよ。それより、これからお菊さんをどうやって確保するか考えないと」
 不満げな猪三郎の言葉を、雪花は軽く受け流す。
「奴らは、この俺が全員叩きのめしてやる」
「それは、お菊さんを無事に取り戻してからの話。この男を利用しましょう。きっと、うまくいきますわ」
 気を失ったままの伊吹を指差し、雪花は微笑んだ。

 蒼龍が目を覚ました時には、隣で寝ていたはずのお蘭の姿はなかった。外はまだ薄暗かったが、雨はすでに止んでいた。
 起き上がり、大きく伸びをする。凝り固まった節々をほぐしてから、蒼龍は入り口のほうへ向かった。
 陽の光を背後から浴びて、黒く浮かび上がる山々の前の湖が巨大な穴のように見える。その近くで対峙する二人を蒼龍は見つけた。一人が間合いを詰めて刀を振り上げる。相手はそれを器用に受け流した。勢い余って地面に倒れてしまった時の仕草で、それが女性であることに蒼龍は気づいた。ふと、焚き火のあるほうへ目を遣ると、源兵衛の姿がない。どうやら、闘っている二人は源兵衛とお蘭らしい。蒼龍は、二人に近づいてみることにした。
「大丈夫か、お蘭殿」
 源兵衛が、倒れたお蘭に手を差し伸べた。その手を掴み、立ち上がったお蘭は
「これくらい平気ですわ」
 と勝気に答える。
「しかし、今日はこのくらいにしておいたほうがよかろう」
「もう少しお願いします。強くならなければ、雪花さんを倒すことなど不可能。そのためには特訓あるのみです」
「うむ、強くなる必要はあるだろうが、それは毎日の積み重ねで得られるもの。無理をすれば逆に体を痛め、力を発揮できなくなる」
「でも、対決まであまり時間が・・・」
 お蘭の言葉を遮る声が聞こえた。
「力だけが唯一の手段というわけでもない。強い相手に立ち向かうには、知略もまた重要」
 お蘭は声のしたほうへ顔を向けた。そこには蒼龍が笑顔で立っていた。
「いや、すまない。お蘭殿に闘い方について教えて欲しいと頼まれてな。口で説明するより実戦のほうがいいだろうと、わしが誘ったのじゃよ」
「いいえ、私が無理を申しましたの。源兵衛様は悪くありませんわ」
「稽古するのは別に悪いことではないよ。しかし、源兵衛殿の言う通り、無理はよくないな。それよりも、源兵衛殿の提案した影法師の太刀を試してみないか? 体への負担も大きくないだろうから、もう少し稽古を続けられるぞ」
「影法師の太刀?」
 こうして、三人によって特訓が再開された。

「暇だな・・・」
 岩の上に寝転がっていた猪三郎は、大きなあくびをした後に小さくつぶやいた。それから、のそりと起き上がり、山道に目を凝らす。
 空は厚い雲に覆われたまま、しかし、幸いにも昨日から雨は降ることなく、猪三郎たちは峠で待機し続けることができた。すでに昼頃になるはずであるが、太陽は雲に隠れて位置が分からない。
「奴ら、今どこに?」
 少し離れた場所で、雪花は瞑想でもしているかのように目を閉じたまま動かない。猪三郎の問いにも知らん顔だ。
「おい、聞いてるのか?」
 巨体を揺り動かし、雪花に近づく。それでも彼女は気づいていないのか、目を開く気配はない。
「まさか、眠っているのか?」
 今まで、雪花が眠るところを見たことがなかった猪三郎は少し驚いた。そして、あまりにも無防備な彼女の姿態に、その目が引き寄せられた。裾からは白い素足が顔を覗かせ、胸元は少しはだけて、そこから伸びる首筋が艶めかしい曲線を描く。それは触れれば危険な代物であることを、猪三郎は重々承知していた。しかし、本能が正常な判断を不可能にしてしまった。まさに獣の目となった猪三郎は、その手をゆっくりと雪花の首筋に近づけた。
 その後、何が起こったのか、猪三郎は理解できなかった。気がつけば、背後の岩に体を強く叩きつけられ、しばらくは息ができないほどの激痛に悶絶した。
 立ち上がろうにも力が入らず、這いつくばったまま雪花に目を遣った猪三郎は、彼女が琥珀色の瞳を自分に向けていることを知った。
「油断も隙もありませんわね」
「誤解だ・・・」
 口を利くこともままならず、猪三郎は肩で息をしながらも頭を横に振った。
「お蘭さんに乱暴しようとなさった方の弁解など、信用できませんわ」
「俺を騙したのか?」
「違います。ずっと、蒼龍様たちの動向を観察していました。あちらに視線を向けている間、自分の身を守るために術を仕掛けておいたのです」
 雪花に、上から見下ろすような視線を投げかけられ、猪三郎は耐えきれず顔を背けた。
「彼らは今、川伝いに進んでおります。今宵は麓の集落あたりで一泊されるでしょう。決戦は明日。思えば、長い道のりでしたわね」
 そう言い残して、雪花は立ち去っていった。残されたのは、未だ起き上がれない猪三郎と、呆然と立ち尽くす銀虫、そして伊吹の二人だった。

 行灯の明かりに照らされた六人が、部屋の中央で輪になっている。お蘭は、祖先の残した書を手にして、続きを読み始めた。
『反魂の式は、我らの扱う秘術とも関係している。力の源が同じなのだから、我らの術はお初にも有効であろう』
「つまり、雪花と同じような術を使えば倒せるということか? お蘭が強力な術を会得する必要があると?」
 横に座っていた蒼龍が思わず叫んだのを、対面の源兵衛が制した。
「まあ待て。最後まで聞かないと分からないだろ。さあ、お蘭殿、続きを」
 お蘭はうなずき、再び読み始めた。
『しかし、仮初めの体がどれだけ壊れようとも、魂が傷つくことはない。呪われ人を解放するには魂を奪い去る必要がある。それができるのは、その魂の本当の持ち主である、もう一人の呪われ人のみ』
 顔を上げるお蘭には、全員の視線が集まっていた。雪花を倒すことができるのは、お蘭のみなのだ。彼女に雪花の運命を託そうと心に決めた四人ではあったが、自分たちではどうにもならないことを知り、全員が驚愕の表情を見せていた。
「私たちの手には負えないのね」
 お松が絞り出すように声を上げた。
「お蘭殿のためにできることはいくらでもある。我々はその任務を全うすることに集中するのみだ。あとは、魂を奪い去る方法だが、それは何も書かれていないのですか?」
 お蘭は、自分へ問いかけた源兵衛に対して首を横に振った。
「ごめんなさい。まだ、続きがあります」
 お蘭は書に目を向けた。
『その術こそ、我々の探し求めていたもの、名を双魂の法という。それは、すでに使い古された巻物を保管した宝殿で、我が娘が偶然発見した。
 術者は、自分の持ちうる全ての念を込めて、相手の心臓に刃を突き立てる。奪われた魂を呪縛から解き放つのだ。魂を失った呪いの力は失われる。あとは、呪われ人が永久の苦しみから逃れたいと願えば、呪いは消え去る。
 忘れないでほしい。呪われ人を救うのは、対の呪われ人だけ。しかし、そのためには我々の秘術を使う必要がある。つまり、我ら一族の血が不可欠なのだ。両方の資格を有する者は、お蘭殿ただ一人。あなた以外に、お初を救うことはできない』
 時間が、氷のごとく固まったような感覚に襲われた。全員が床に目を落とし、声を発するものはいない。しばらくして、お蘭が
「もう少し、続きがあります。読みますわね」
 と言ってから、再び時間が流れ出したように感じた。
『妻のお鈴を失ってから、時三郎は生涯、再び妻をめとることはなかった。子供は持たなかったが、甥であった時継は小さい頃からたいそう可愛がられていたそうだ。兄が急逝し、時継は時三郎の養子となった。そのとき、反魂の式のことを教えられたとのことである。以来、二人で巻物の解読を進め、全貌を明らかにした。
 父の話によれば、黒い獣の皮のような表紙を持ったその巻物は全て血文字で書かれ、見るからに禍々しく、触れる事もためらわれる程であったと聞く。そして、時三郎は二度とこの世に現れることのないよう、どこかに封印したそうだ。できれば破壊したかったが、それはできなかったらしい。破ることも、燃やすことも不可能だった。
 時三郎は解読まで進めたものの、呪いを解く方法を見つけることはできなかった。詳しいことは存じていないが、妻のお鈴とその妹のお初、二人の姉妹の命を奪ってしまったという、過去の自分の過ちを最期まで悔いていたそうだ。お初を救うことは、彼の唯一できる罪滅ぼしだったのかも知れない。必ず達成して欲しいと、死の間際に涙を流したと聞く。こうして本懐を遂げられたことで、彼の魂にもようやく安らぎが訪れたことであろう。
 私たちのできることは、もはやここまで。あとは、いつか、あなたが無事に目的を達成できるよう、一族の血を絶やさないことだけ。どうか、この文があなたに届くことを願ってやまない。
 最後に、お初の力を侮ることなかれ。彼女は、時三郎が一生をかけて解読した秘術をわずか一年足らずで習得し、実行している。その力量は、我々の想像を絶するものだ。彼女の行方は誰にも分からず、いったい何をしているのか見当もつかないが、新しい強力な術を研究している可能性も十分あるだろう。せめて、呪いが彼女の実力を削ぐように働いてくれればよいのだが』
 お蘭が全てを読み終え、皆の緊張が一斉に解けた。お蘭は浮かない顔で
「私に使えるのでしょうか、双魂の法という術が」
 とつぶやく。
「こればかりは、事前に稽古することもできぬ。自分を信じ、雪花を救いたいという、その一念を忘れないことだ」
 そう言いながら肩にポンと手を乗せる蒼龍に向かって、お蘭はうなずいてみせたものの、その表情は自信なさげだ。
「私たちは、とにかく他の連中をお蘭殿に近づかせないようにすればいいのね」
「敵は何人いるのか全く分からないが、お蘭殿が雪花を倒すまで耐えるのみだな」
「あの・・・ 私にもお手伝いできる事はありませぬか?」
 お菊が小さな声で尋ねる。三之丞は驚いて
「危険ですから、お菊殿はどこかに隠れていて下さい」
 と訴えたが、蒼龍は笑みを浮かべて反論した。
「この闘いは、今までのような矜持や復讐のためのものではない。多くの者の願いが込められているのだ。何より、雪花を救いたいという思いがお菊殿にはあるのだろう。無下に断る訳にもいかぬよ」
 お菊が嬉しそうな表情を蒼龍に見せる。しかし、彼は素早く手で制した。
「とはいえ、お菊殿を取り戻すのが奴らの目的。敵に近づけば、あっという間に捕らえられるのは必至だ。そこで、俺に一つ、案があるのだが」
 蒼龍は満足げな顔で、全員の顔を見渡した。

「お菊さんを人質にするなんて、ひどいですわ」
「いや、そういう芝居をするだけだから問題ないだろう」
 いつまでも腹を立てているお蘭に対し、蒼龍はため息をついた。蒼龍の提示した案とは、お菊を人質にして相手を牽制しようというものであった。それにお蘭が猛反対したのだ。
「縄で縛る必要なんてあるのですか?」
「それくらいはしないと、相手は信用しないよ」
 結局、お菊は身を隠し、相手には別の場所に監禁していると偽ることにした。作戦会議は終わり、今は蒼龍とお蘭、二人だけで部屋の中にいる。
「少しでも有利な状況になるのなら、手段など選んでいられない」
「何をしてもいいという訳には参りません。あなたの考えは、度を越していますわ」
「反対したのはお蘭だけだ。お菊殿も協力すると言ってくれたのに、お前が余計な口を挟むから・・・」
「喧嘩はよさないか。明日は決戦の日だ。二人の息が合わなくては、相手に勝つことなど不可能だぞ」
 突然の声に、蒼龍とお蘭はそろって顔をそちらへ向けた。
「源兵衛様・・・」
 いつの間にか、源兵衛が近くに座り、二人の様子を見て笑っていた。
「朝になったら、もう少し稽古するか? 少しでも多く訓練したほうがいいだろう」
 夫婦はお互いに顔を見合わせ、それからコクリとうなずいた。
「よし、では今夜はもう寝ようではないか」
 お蘭は、すっと立ち上がり、軽く会釈してから隣の部屋へ入っていった。蒼龍はホッとした表情で
「源兵衛殿、助かったよ」
 と一笑した。
「実はな、お菊殿を人質にする案は、わしも考えた。でもな、奴らが信用するとは思えなくてな」
 源兵衛の言葉に、蒼龍も同意した。
「冷静になって考えれば、そうだな」
「危険な場所にいるよりも、隠れていたほうが安全だ」
「本人は、何か手助けしたいと思っているんだろうが」
「いい娘さんじゃないか。若旦那はどうして別れてしまったのかな」
 蒼龍は、頭を振りながら
「正直に言って、別れたほうがいい。伊吹殿が彼女を幸せにできるとはとても思えない」
 と言った。その意見に対して、源兵衛はため息をつくだけだった。
 一方、猪三郎は、目の前に燃え盛る焚き火の炎をぼんやり眺めながら、干し飯を無意識に口へ運んでいた。雪花の姿はない。夜になっても戻ってこない様子から、かなり怒っているのだろうと猪三郎は考えていた。
 ふと、伊吹のほうへ目を遣る。伊吹は、銀虫の隣でずっと立ったままの状態だ。その目は、どこか遠くを見つめているようだった。その視線の方向へ顔を向けた猪三郎だが、闇が広がるだけであることが分かり、首を横に振った。
 食事を終えた猪三郎は、立ち上がって刀を鞘から抜いた。それから、何度も素振りを始めた。振り下ろす度に、刃が風を切る音が響き渡る。このまま、もし、雪花が戻らなかったらどうするか。猪三郎は、それでも構わないと考えるようになった。自分の実力を信じ、蒼龍を倒す。ただ、そのことしか頭の中には浮かんでこない。失敗した時は、己が死ぬだけのこと。それでも、義理を果たすことはできる。しかし、ただで命を渡す気にはならない。せめて一太刀、相手に浴びせてやろうと素振りにも熱が入ってきた。
 どこかで、狼の遠吠えが聞こえる。生暖かい風が、猪三郎の火照った巨体に吹き付ける。地面に降り注ぐほど汗が噴き出し、全身が、まるで水から引き上げられた魚のように光り輝いた。無心になった猪三郎は、そんなことにはお構いなしに刀を振り続ける。
「熱心ですわね」
 素振りに集中していた猪三郎は、雪花が近くに座って様子を見ていたことに気づいていなかった。
「あんたか・・・」
 一言つぶやいた猪三郎は刀を鞘に収め、その場であぐらをかいてから、黙したまま地面に目を下ろした。
「あの方々は、お菊さんを人質として扱うでしょうね。そして、人質の交換を要求するはず」
 雪花は、焚き火のそばに座り、話を始めた。
「そんなのは信用できぬ」
「まあ、そうでしょうね。でも、彼女がいる限り、下手に攻撃はできませんよ」
 猪三郎は、低い唸り声を上げるだけで、反論することはできなかった。
「ですから、まずは彼らの動きを封じてしまいます」
「得意の妖術か?」
「あいにく、全員の動きを一度に封じるような術は持ち合わせていませんわ。でも、私に協力してくれる方々がいらっしゃいます。彼らにお願いすることにしました」
「で、お嬢様を確保するというわけだな」
 雪花はうなずきながら
「あとは、あなたのお好きなようになさればよろしいかと」
 と言って微笑んだ。猪三郎が釣られて邪悪な笑みを浮かべた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

梅すだれ

木花薫
歴史・時代
江戸時代の女の子、お千代の一生の物語。恋に仕事に頑張るお千代は悲しいことも多いけど充実した女の人生を生き抜きます。が、現在お千代の物語から逸れて、九州の隠れキリシタンの話になっています。島原の乱の前後、農民たちがどのように生きていたのか、仏教やキリスト教の世界観も組み込んで書いています。 登場人物の繋がりで主人公がバトンタッチして物語が次々と移っていきます隠れキリシタンの次は戦国時代の姉妹のストーリーとなっていきます。 時代背景は戦国時代から江戸時代初期の歴史とリンクさせてあります。長編時代小説。長々と続きます。

楽将伝

九情承太郎
歴史・時代
三人の天下人と、最も遊んだ楽将・金森長近(ながちか)のスチャラカ戦国物語 織田信長の親衛隊は 気楽な稼業と きたもんだ(嘘) 戦国史上、最もブラックな職場 「織田信長の親衛隊」 そこで働きながらも、マイペースを貫く、趣味の人がいた 金森可近(ありちか)、後の長近(ながちか) 天下人さえ遊びに来る、趣味の達人の物語を、ご賞味ください!!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

第一機動部隊

桑名 裕輝
歴史・時代
突如アメリカ軍陸上攻撃機によって帝都が壊滅的損害を受けた後に宣戦布告を受けた大日本帝国。 祖国のため、そして愛する者のため大日本帝国の精鋭である第一機動部隊が米国太平洋艦隊重要拠点グアムを叩く。

小童、宮本武蔵

雨川 海(旧 つくね)
歴史・時代
兵法家の子供として生まれた弁助は、野山を活発に走る小童だった。ある日、庄屋の家へ客人として旅の武芸者、有馬喜兵衛が逗留している事を知り、見学に行く。庄屋の娘のお通と共に神社へ出向いた弁助は、境内で村人に稽古をつける喜兵衛に反感を覚える。実は、弁助の父の新免無二も武芸者なのだが、人気はさっぱりだった。つまり、弁助は喜兵衛に無意識の内に嫉妬していた。弁助が初仕合する顚末。 備考 井上雄彦氏の「バガボンド」や司馬遼太郎氏の「真説 宮本武蔵」では、武蔵の父を無二斎としていますが、無二の説もあるため、本作では無二としています。また、通説では、武蔵の父は幼少時に他界している事になっていますが、関ヶ原の合戦の時、黒田如水の元で九州での戦に親子で参戦した。との説もあります。また、佐々木小次郎との決闘の時にも記述があるそうです。 その他、諸説あり、作品をフィクションとして楽しんでいただけたら幸いです。物語を鵜呑みにしてはいけません。 宮本武蔵が弁助と呼ばれ、野山を駆け回る小僧だった頃、有馬喜兵衛と言う旅の武芸者を見物する。新当流の達人である喜兵衛は、派手な格好で神社の境内に現れ、門弟や村人に稽古をつけていた。弁助の父、新免無二も武芸者だった為、その盛況ぶりを比較し、弁助は嫉妬していた。とは言え、まだ子供の身、大人の武芸者に太刀打ちできる筈もなく、お通との掛け合いで憂さを晴らす。 だが、運命は弁助を有馬喜兵衛との対決へ導く。とある事情から仕合を受ける事になり、弁助は有馬喜兵衛を観察する。当然だが、心技体、全てに於いて喜兵衛が優っている。圧倒的に不利な中、弁助は幼馴染みのお通や又八に励まされながら仕合の準備を進めていた。果たして、弁助は勝利する事ができるのか? 宮本武蔵の初死闘を描く! 備考 宮本武蔵(幼名 弁助、弁之助) 父 新免無二(斎)、武蔵が幼い頃に他界説、親子で関ヶ原に参戦した説、巌流島の決闘まで存命説、など、諸説あり。 本作は歴史の検証を目的としたものではなく、脚色されたフィクションです。

不屈の葵

ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む! これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。 幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。 本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。 家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。 今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。 家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。 笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。 戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。 愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目! 歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』 ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!

浅葱色の桜

初音
歴史・時代
新選組の局長、近藤勇がその剣術の腕を磨いた道場・試衛館。 近藤勇は、子宝にめぐまれなかった道場主・周助によって養子に迎えられる…というのが史実ですが、もしその周助に娘がいたら?というIfから始まる物語。 「女のくせに」そんな呪いのような言葉と向き合いながら、剣術の鍛錬に励む主人公・さくらの成長記です。 時代小説の雰囲気を味わっていただくため、縦書読みを推奨しています。縦書きで読みやすいよう、行間を詰めています。 小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも載せてます。

処理中です...